おしりです。
今回はswitch版ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女をクリアしたのでその評価・感想を書いていきたいと思います。
ファミコン探偵俱楽部とは1988年にファミコンにて発売されたコマンド選択式のテキストアドベンチャーゲームでぼくが今回プレイしたのはswitchにてリメイクされた消えた後継者・うしろに立つ少女の2本です。
2021年5月14日より2タイトルがDL配信されていてパッケージ版はコレクターズ・エディションのみの発売です。
パッケージ版はは1本のゲームカードに2タイトルが収録されています。
タイトルのファミコン探偵俱楽部とはファミコンにて販売されたことが名前の由来なので作中でファミコンが登場することはありません!内容は普通のサスペンスアドベンチャーです。
(タイトルからしてファミコンが大きなカギを握るデスゲームかと勘違いしていました。)
先に言っておきますが今(2021年)から33年前のゲームなのでぼくはリメイク前のファミコン探偵部をプレイしていません。それどころか本作をまでプレイする存在すら知りませんでした。
サスペンス物なのでここで犯人を書いてしまうという外道な行為はしませんのでご安心を、今回はネタバレ無しです
なので今回の記事は普通の評価、感想を書いたレビューになりますのでそのつもりでご覧くださいませ~
目次
消えた後継者編
ファミコン探偵俱楽部の第1作目は「消えた後継者」。
ゲームが始まると主人公の男の子が海岸沿いの草むらで目を覚ますところから始まります。
(襲われているわけではありませんのでご安心を)
主人公は自分が何者なのか何をしていてなぜ草むらで倒れていたのか何も思い出せません。
つまり記憶喪失です。
目が覚めてからは何が何やらよくわからないままサスペンス物でよく出てくる断崖絶壁にて若い女性と遭遇します。
この若い女性は「橘あゆみ」という主人公の同僚で主人公が空木探偵事務所(うつぎたんていじむしょ)の探偵であることを教えてくれます。
とある事件の依頼を受けて事務所に戻っていないことから主人公を探してここまで来てくれた模様。
(消えた後継者の作中で目立ったシーンは無いもののなんやかんや優秀なあゆみちゃん。)
事務所に戻ってからは記憶を失う前に引き受けていた事件について調査を開始することが決まります。
主人公が引き受けていた事件の内容は明神村の資産家「綾城家」の当主「綾城キク」の死因についての調査。
遺言状を書いてすぐに他界したことから他殺の疑いがあるとみて綾城家の執事「田辺善蔵」から詳しい調査を依頼されていました。
こうして主人公の記憶を取り戻すまでの経緯と事件の調査が幕を開けます。
あらすじはこんな感じで消えた後継者編はこの事件を解決するまでの物語が描かれています。
ゲーム性は「聞く」「見る・調べる」といったコマンドを選択して聞き込み、調査をしていく事でストーリーが進行していくテキストアドベンチャーゲームでアクション性は皆無です。
ゲーム性の関係で間違った選択肢ばかり選んでいるとなかなか物語が進行せずにテンポの悪さを感じてしまう人も多いかもしれません。
このあたりは原作を忠実に再現しているらしく良くも悪くも昔ながらのテキストアドベンチャーですね。
正解の選択肢だけを選んでいけば話はドンドン次の展開へと進んでいくのでテンポの悪さが気になる人は攻略情報を見ながらプレイした方が楽しめるかもしれません。
話の内容は良くも悪くも普通のサスペンス物なので起承転結がしっかりとしていて序盤で張られていた伏線が終盤でちゃんと回収されていきます。
全11章構成でクリアまでの時間は10時間もかかりませんでした。
それゆえに無駄なシーンや登場人物なども少なく良い意味でコンパクトにまとまった内容となっています。
それと主人公が記憶喪失の何も知らない状態から始まるのでプレイヤーと同じ目線で物語が進行するのも良いですね。
FF10のように「主人公は何も知らない状態」なので序盤はいろんな人が丁寧に状況を説明してくれるのでプレイヤーが話についていけなくなることはありません。
うしろに立つ少女編
お次は2作目の「うしろに立つ少女編」です。
しかし、時系列的には1作目の消えた後継者の2年前のお話です。
主人公が警察から逃げるシーンから始まり・・・
あっさり捕まります
これをきっかけに空木所長と出会い探偵となる主人公。
消えた後継者では名前しか出てこなかった事務所の所長「空木」が登場します。
それから数か月、河原で発見された「小島洋子」の絞殺死体を発見するところから物語が展開していきます。
ゲーム性や大まかな流れは消えた後継者と同じでコマンド選択式のテキストアドベンチャーですが今回はホラー要素が強めで作中ではうしろの少女という怪談、空木所長が調べている金田源治郎殺人事件の2つの事件を主軸に物語が進行していきます。
空木博士の助手として働く主人公は所長の指示によりこの小島洋子の殺人事件を担当することになります。
消えた後継者で同僚だったあゆみちゃんと出会い、一緒に行動することが多いです。
(1作目では出番が少なかったあゆみちゃん好きにはうれしい誤算!)
うしろに立つ少女の特徴としてはサスペンスにホラー要素を加えている所で事件の調査では度々”うしろに立つ少女”という怪談が付きまといます。
調べるほど謎が深まり「触れてはいけないものに触れようとしてる感」があってホラー好きにはたまらない雰囲気です。
今回はネタバレはしないので詳しいことは書きませんがラストは意外な終わり方で面白かったです。
ぼくは”ホラー”と”先の読めない話”が好きなんで消えた後継者よりもこちらのうしろに立つ少女の方が面白く感じましたね。
総評 そこそこの面白さ
2作品ともクリアした感想としてはそこそこ面白いといった感じですね。
正解の選択肢さえ選んでいけばストーリーはドンドン進んでいきますし2作とも長すぎず無駄のない内容で普通に楽しめました。
サスペンス物なので犯人を特定するまでの調査が主な内容になるのですが消えた後継者では主人公の記憶を取り戻すこと、うしろに立つ少女では怪談についての謎が同時進行して最後には複数の事件が1つの事件につながる構成となっています。
その過程は見ていてとても気持ちがいい!!
フルリメイクなだけあって作中ではキャラがしっかり動きます。
基本的にはコマンドを選択して文字を読み進めるだけのゲーム性なのでこういったところに力を入れているのは好印象です。
リメイク前はこれですからね。
(全くの別物ですよ)
ですがいくつか不満点もあります。
まず1つめは正解の選択肢がわかりにくいところ。
これはぼくがこの手のゲームが苦手で尚且つ好きなジャンルではないからそうおもうだけかもしれませんが「えっ!これが正解の選択肢なん!?」という難しいシーンがいくつかあります。
それ自体はゲーム性の都合上仕方のない事なんですが間違った選択肢ばかり選択しているといつまで経っても物語が進行しないのでせっかくのストーリーのテンポの良さが台無しになってしまいます。
(攻略サイトを見るか見ないかでクリアまでの時間は天と地ほど差がつきます。)
最近は選択肢の少ないアドベンチャーゲームが多い分これは好みが分かれるでしょうね。
2つめはUIについてです。
UIについての不満は1つだけですが選択肢の両端で上下ループができないことが地味にイラつきました。
細かい部分ではありますがコマンドを選択することがとても多いゲームなのでUIは重要です。
最後にざっくり本作の長所と短所をまとめるとこんな感じ。
ここが良いよ!ファミコン探偵俱楽部
美麗グラフィックで描かれる本格サスペンス!
丁寧な伏線の貼り方と回収、章の終わりに解説が入るので話の内容がわかりやすい
無駄のないストーリーでテンポよく話が進むので飽きずに最後までプレイできる!
ミスリードが多く良い意味で予想を裏切る展開が楽しめる!
ここが良くないよ!ファミコン探偵俱楽部
UIが不便!上下ループは大事よ!
正解の選択肢を選ぶまで何度も同じ内容の話を聞かされる!
これによりテンポが悪くなりストレスが溜まっちゃう・・・・
本作についてぼくの評価・感想はこんな感じですね。
他の方のレビューを拝見させてもらったんですがリメイク前の原作をプレイ済みの方は高い評価をしていてぼくみたいに今回のリメイク版のみをクリアした方は普通~そこそこ面白い程度の評価をしている印象でしたね。
やっぱり昔の名作のリメイクとなると原作プレイ済みかどうかでだいぶ印象が変わるのか時代の流れなのかレビューは大体この2パターンでしたね。
良くも悪くも普通のサスペンス物に若干のホラーテイストを加えた作品なのでぼくみたいに尖った内容を求める人にはファミコン探偵俱楽部よりもカオスチャイルドやダンガンロンパみたいな作品の方がおすすめです。
(ダンロンに関しては主人公の声優さん同じですし)
とはいえ全体的にみると分かりやすくて誰でも楽しめる内容、それに加えて丁寧なリメイク作品なので良作です。