おしりでーす。
前回の鬱ゲー特集からしばらくぶりです。
前回の段階でいくつか候補はあったんですが書ききれなかったんで今回も似たような内容でネタバレあり鬱ゲー特集していきまーす!
カオスヘッド
梢ルート
トラウマだらけのADVカオスヘッド、ヒロインの1人である梢(こずえ)ルートがまさに最悪なシナリオでした。
普段はドジっ子キャラの梢なんですがこのゲームの登場人物は全員頭のねじが外れてます。
もちろんこの梢も頭のねじが外れた狂人です。
梢はドジっ子で泣き虫という性格が原因で女子生徒複数人からいじめのターゲットにされてしまい屋上へ連れていかれます。
理由は梢が女子生徒の彼氏に色目を使ったとかなんとか。
(実際にはそんなことなくただの言いがかりである)
このゲームはモブキャラですらろくな人間はいないのです。
屋上からはドラマでよくある女子高生数人が気の弱いクラスメイトを囲んでいじめるあの展開ですよ。
殴る、蹴られる程度のいじめなら梢は耐えるつもりでしたが女生徒は梢に向かって一斉に手鏡を向けます。(とある理由から鏡は梢にとって鏡はトラウマ)
おまえは誰?
おまえは誰?
おまえは誰?
これが原因で梢の超能力が暴走してしまい元々梢の中にあった殺人衝動を抑えられなくなりパニックに陥った梢は女生徒を、、、
全員殺してしまいます。
そのあとも人を殺したことを隠すために人を殺したり自分が殺されないために人を殺したりと殺人を犯す際のの感情が丁寧に描かれていてかなりジェノサイドしてます・・
それはもうアンダーテールのGルートぐらい殺します。
梢の親友であったセナはそれでも梢を止めようと必死の説得を試みるのですが暴走した梢を止められずに・・・
セナも殺されました・・
元々梢は殺人衝動があったり過去に人を殺していたりと闇の深い人間なんですが梢ルートはほかのルートと比べてあまりにも最悪な結末、最後にはある男と相打ちとなり主人公と一緒に死にます。
時系列的には1週目の共通ルートの途中、最後の事件が起きる直前でこの梢ルートはエンディングを迎えます。
物語のクライマックスの前で終わるという点もかなり珍しい。
この梢ルートが原因で本作はZ指定になってしまったという話もチラホラ。
しかも梢エンディングはこれだけでハッピーエンドは存在しません。
カオスチャイルド
有村雛絵ルート
前回の記事から引き続きまたしてもカオスチャイルド
カオスチャイルド・・あんたやっぱり狂ってるよ・・・
前回のうきルートと似てはいるんですがこちらも救いようのない終わり方をしてます。
このルートに分岐して最初の方は普通のギャルゲー、エロゲーのように有村雛絵というかわいい後輩とイチャイチャしてるんですがこのクソッタレなゲームがそのまま終わるはずもなく雛絵の親とのもめごとが始まります。
どうやら母親は望まない結婚と出産により雛絵恨んでいる模様。
まあ予想はしてましたが母親は雛絵を刺し殺そうとします。
それを見た主人公のタクは間一髪で雛絵を助けてけがをします。
そのあと母親は逮捕されタクの傷も大したことなく元の日常に元通り。雛絵視点で話が進んでいき
エンディングへ
スタッフロールが終わると後日談、、、というか真実が発覚します。
実はタクは母親とのもみ合いで何度も刺されており死んでました・・
スタッフロールが終わる前までのハッピーエンド的な展開は全て雛絵が見ていた妄想というオチ・・・
雛絵は刺されたタクを連れて誰にも見つからない廃病院「AH東京総合病院」にて遺体となったタクと3週間を過ごします。
そんなタクを抱えて雛絵は幸せそうにしていたみたいです。
これ楽しそうな顔してます??
まあなんというか上げてから落とす、一旦幸せな日常を見せておいて最悪な終わり方をするという見ていて辛いルートですね。
もうスタッフロール流しておわりでええやん!!後日談でものすごく気分がへこんだよ!!!
しかし、事件に巻き込まれて死ぬ人間が少ないというある意味本作ではまだマシなエンディング。
でも個人的に1番報われない人間は主人公だと思う。
ブレスオブファイアⅣ
あれ、彼女の内臓なんですよ
おそらくこのシーンで有名であろう「ブレスオブファイアⅣ」
鬱展開にしてトラウマ不可避の最悪な再会。2倍速の動画でお送りいたします。
あああああああああ!!!
リアクションはさておきあらすじは
主人公御一行は生き別れた姉、エリーナを探し、不気味なダンジョンをくぐり抜けてエリーナと再会を果たします。
しかし、エリーナは生贄として簡単には死ねない体に改造されていて上半身以外は魔物をつなぎ合わせたものとなっていました。
せめて最後は恋人であるクレイの手で殺してほしいと頼みクレイは苦悩の末エリーナの息の根を止めることを決断。
そして最後を迎えるというシャレにならないシーンです。
再会前の気味の悪いダンジョンはエリーナの内臓でどれほど人間離れした体になっているかを思い知らされます。
「あれ、彼女の内臓なんですよ」というセリフは全国のプレイヤーを戦慄させました。
沙耶の唄
「まどマギ」で有名な虚淵玄さんが脚本を担当したニトロプラスの18禁アダルトゲーム「沙耶の唄」。
これを鬱ゲーといえるのかどうかは微妙なラインですがぼくの中では鬱ゲーです。
このゲームの主人公の郁紀は事故が原因で目に映るものや聞こえる音すべてが醜悪に見えるようになるという知覚障害を患ってしまいます。
そのことが嫌で主人公は死のうとするんですが
沙耶という女の子と出会います。
割と有名なゲームなので知ってる人も多いとは思いますがこの女の子が異界より召喚された謎の生き物で醜い姿形(肉塊)をしてるんです。でも主人公は知覚障害の影響で逆に画像の女の子に見えて恋に落ちるという展開に。
こうして始まる郁紀と沙耶の幸せな生活、ですがフミノリの大学の友達、青海(おうみ)は郁紀の様子を不審に思い二人の家へ侵入します。
ですがその友達は沙耶に捕まってしまい郁紀と沙耶のご馳走になってしまいます。
冷蔵庫のご馳走のシーンはあまりにも有名。
郁紀の障害はあまりにも重く視覚だけでなく聴覚や味覚までも狂っていて普通の食べ物を美味しく感じられなくなった代わりに人肉だけは美味しく食べられるようになっていました。
こうして完全に人間を辞めてしまい沙耶がいる方、完全にあっち側にいってしまった郁紀。
一方その頃、親友の耕司は様子のおかしくなった郁紀、御馳走となった恋人の青海を探して郁紀と沙耶の愛の巣である狂いきった世界へ足を踏み入れます。
ここで郁紀が完全にあっち側へ行ってしまったことを悟った耕司は郁紀と決着をつける覚悟をし、3つのエンディングへと分岐します。
エロゲーというにはあまりにもグロ、ホラー要素が多く全体的に暗い雰囲気、狂っていく主人公と化け物である沙耶の「純愛」を描いた内容です。
エンディングが全部で3種類あるんですが全部何とも言えない終わり方。
1つは主人公更生エンド。
沙耶と話した結果、完全に人間をやめる、狂ってしまう一歩手前のところで踏みとどまり主人公は更生することになります。
郁紀は最後に正常な状態で沙耶とコミュニケーションをとるシーンがあるんですがここは確かに純愛そのもの。
印象的だったのが郁紀は沙耶とのあまい生活の中で
「人でないものを愛した男は、最後に自分が人間であることを辞めて、恋を成就させるんだ。
ハッピーエンドだよ。だろう?」
と話しています。
葛藤の末、郁紀は沙耶と別れますが最後の最後までこの考えが変わらなかったところに愛を感じました。
設定もやってることも狂ってる本作ですがこのエンディングだけは感動しました。
まあ人を殺して食べてますからハッピーエンドとは言い難いんですけどね。
2つめは世界肉塊エンド。
化け物である沙耶が子供を産み地球を自分の子供、つまり肉塊だらけにしてしまうエンディング。
これは主人公と沙耶にとってのハッピーエンド、それ以外の人にとってはバッドエンド、地球征服ということになるのかな?
主人公視点だから神秘的で綺麗に描かれてる出産シーンですが第三者から見ると肉塊の出産だから絶対に地獄絵図だよねこれ。
そして最後のエンディングは死亡エンド。
涼子先生という人に沙耶を殺され沙耶がもう助からないことを悟ってしまった郁紀は、、、
自殺してしまいます・・・
全部のエンディングの中で1番後味悪い終わり方、死んだ郁紀に最後まで寄り添う瀕死の沙耶を耕司が殺すんですがそれも郁紀を思ってのこと
(自暴自棄でもあるが・・)
ざっくりとした内容ですが沙耶の唄とはこんな感じの内容です。
有名な話ですが火の鳥復活編のオマージュでありそこにクトゥルフ神話や純愛といった要素を付随した作品です。
主人公の境遇や大筋は火の鳥とほとんど同じなので既に知っている人はニチャれるかもしれません。
捉え方は人それぞれですがぼくには鬱ゲーに思えました。
大学の優しい友達数人が郁紀のために行動しただけなのにこのような結末を迎えてしまうというところに鬱の波動を感じます。
肉塊ENDはあっさりとしていますが他2つのエンディングは発売から19年経ってもなお他に類を見ない内容で尚且つ後味が悪い。
心情描写がリアルで自分がもし郁紀と同じ境遇だったら同じ行動を取っていたかもしれないと思わされました、やっぱり大物シナリオライターってすごいんですね。
エロゲーでは珍しいロングセラーなので好きな人は多いと思う。(たぶん)
今ではWindowsやAndroid用に最適化され3000円でお釣りが来る値段、ボリュームも全ルート読むのに10時間かからないので興味があればご検討を。