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トラウマイベント満載の神ゲー「バンジョーとカズーイの大冒険2」をご紹介します!




昭和の名作といえば!?

 

バンジョーとカズーイの大冒険2!

おしりです。

ということで前回に続き今回は64の名作であるバンジョーとカズーイの大冒険2の解説&感想とトラウマイベントを紹介していきます。

バンカズについては知らない人は前回から見ていただくと嬉しいです。

 

本作バンジョーとカズーイの大冒険2(バンカズ2)のゲーム性はジグソーを集めて次のステージの扉を開き音符を集めることで新しいアクションを習得するという前作の無印バンカズとほとんど同じです。

しかし、新しいアクションやプレイアブルキャラが加わり正当進化を遂げています。

まずはあらすじから。

前作でグランチルダを撃破してから2年、オープニングでは前作の主要キャラ4体マンボ。ボトルズ、バンジョー、カズーイでトランプ賭博をしていました。(もうこの時点でロクでもねぇ・・・)

一方その頃バンジョー宅の近くではグランチルダ復活のためグランチルダの妹であるミンジェラとブラウベルダがやってきます。

 

二人の妹の魔法によりグランチルダを押さえつけていた岩は破壊されます。

こうして骨だけになったグランチルダは復活を果たします。

2年生き埋めにされていたにも関わらず全く衰えていない最強の魔女は陰でこそこそ見ていたマンボを追いかけフルパワーで攻撃します。(とりあえず痛めつけとけばええやろという考え方らしい。)

その結果バンジョーの家は全壊!

家に残っていたボトルズは黒焦げになり命を落とします。

ボトルズを殺されたまま引き下がるわけにはいかないバンカズ&マンボ、今回は殺されたボトルズの仇を取る主人公側と自分を生き埋めにしたバンカズへの復讐を果たす魔女側の全面戦争の物語です。

 

あらすじはこんな感じですがまずオープニングで前作の主要人物が死にます。

衝撃的すぎる始まりもまた本作の魅力ですね。

 

新アクション、プレイアブルキャラにより進化したゲーム性

バンカズ2のアクションは多彩で前作で使用できるアクションは最初から全て使用可能でその状態から更に新しいアクションを覚えていきます。

特徴的なのものでいうとカズーイを銃のように扱う「タマゴばきゅーん」。

FPSのような画面になり本格的な銃撃戦を楽しめます。

「セパレート」ではパネルを使うことでバンジョーとカズーイを分離、その後は再びパネルを使うまで別々で行動ができます。

前作では肉の壁のような扱いだったバンジョーも今回はかなり多くの専用アクションを使えるようになりました。

だけど動きが速く空中での行動が多い分やっぱりカズーイの方が有能ですね。

前作では主人公コンビを変身させるという役割だったマンボはプレイアブルキャラに。

ゲームを進行するうえで必須となるキャラでマンボが使う魔法では水中でも呼吸ができるようになる水の呼吸二十六の型鰓呼吸(ぼくが勝手に名付けた魔法)や死んでたエイリアンを生き返らせたりとなかなかの活躍っぷりです。

主人公から交代したマンボから更に交代して巨人を操作したりと操作できるキャラはかなり多いです。

「主人公を変身させるキャラ」は居なくなったわけではなくマンボのライバルである「フンバ・ウンバ」が担当、このゲームにおいて人間キャラは珍しいですね。

前作と同じく数多くの変身ができて恐竜や車といったほとんど無敵みたいなキャラも多いです。

もしかしたらマンボよりもフンバのほうが優秀な魔法使いなのでは?

多様化したステージとギミック

ぼくの主観ですが無印バンカズのステージは数が多く非常に完成度も高いです。

しかし本作のステージはそれさえも越えている完成度だと断言できます!

すべてのステージにボスが追加されそれぞれ違ったシチュエーションで骨のあるバトルが楽しめます。

それはもう本当に様々である時は空中戦、ある時は水中戦、またある時はFPSという感じに各ステージで戦い方は異なります。

ボスを撃破することでジグソーを入手できますがストーリーの進行で必ず倒さなければならないボスは2面のボスのみです。

こいつは雑魚なので「ボスが倒せなくて詰む」といった事がないのも優しいです。

前作では砂漠やビーチ、港といった特徴的なステージが登場しましたが本作でも恐竜、空、グランチルダが経営する悪の工場など多彩です。

特に水中で呼吸が可能になりステージの半分以上が水中で構成されている「ジョリーのリゾート」や雲の上の世界で落ちれば即死の「スカイパラダイス」はゲーム製作者のセンスが爆発しています。

トラウマだらけのブラックすぎるイベント

前作でもブラックジョークが多いことを解説しましたが今回は比にならないくらいブラックになっています。

無印からその片鱗は見せていましたが本作は悪い意味で倫理観が狂っています、このゲームはあまりにも命が軽い。

それでは狂ってるブラックなトラウマイベントの数々を紹介していきましょう。

(正直今回の記事はこれがメイン)

ビッグブラスター発動

無印ではおとなしくしていたグランチルダですが本作ではかなり一方的に攻撃してきます。

オープニングでのボトルズ殺害もそうですが冒険が始まって間も無くキングジンガリンという新たな犠牲者が出ます。

バンジョーとカズーイが最初に訪れるジンジョーむらの村長である「キング・ジンガリン」と対面し対談を終えるころ魔女側では凶悪な兵器「ビッグブラスター」が動き始めていました。

ビッグブラスターとは肉体を生成するために植物や生物から強制的に命を吸い取りそれをグランチルダに還元する兵器、グランチルダの身体は骨だけなのでこの装置で肉体を取り戻そうとしていてこれが作動します。

遠く離れた場所なのにボタン一つで正確にターゲットに当てるチート兵器(しかも建物貫通)ビッグブラスターに命を吸われたキングジンガリンは・・・・

ゾンビになります

一方的過ぎる搾取、オープニングからここまではグランチルダ側が強すぎて絶望します。

キングジンガリンのペットであるテューツもついでにビッグブラスターの餌食となり眼球のみの存在になります。

こんなに「シテ…コロシテ」というセリフが似合うキャラおる!?

欠損し続けるボス「キング・コウル」

お次はステージ2のボス、キング・コウル戦について。

こちらのボスは人型の石炭の化け物で汽車のヌシです。

「ワシに勝ったら汽車を使わせてやる」ということでキング・コウルとの戦闘になるんですが・・・

とんでもなく弱いです

実はこのボスだけは倒さなければ先に進めない敵なのか簡単に倒せます。

どんな攻撃でもよいので攻撃していくと

腕が崩れ・・・

身体が割れ・・・

最後は跡形もなくなります

弱すぎるのに欠損しても諦めないその姿勢が見ていて悲しい・・・

戦闘後は約束通り汽車を自由に使わせてくれるんですが跡形もなくなったのに何事もなかったかのように話しかけてくるキング・コウル。

バンカズ2は死んだキャラが普通に再登場しちゃう系のゲームだったっぽい!

マンボだと思ったら・・・?

とあるステージのマンボの家へ行くとマンボとの会話が始まります。

が、このマンボはミンジージョンゴというマンボに変装したボスでありいきなりボスバトルへ突入します。

(目が真っ赤になるのが怖いんじゃあ!)

激闘の末ミンジージョンゴを倒すと・・・

 

首が吹っ飛んだ!

首が回転して吹っ飛びます。

その後緑の血のような液体を垂れ無しながら息絶えます。

実は完全に死亡するボスは少ないのでかなりショッキングなシーンです。

敗北と薬でボロボロになるクランゴ

無印ではゲームオーバーのムービーでチューティの美貌をグランチルダのものにすることに成功した科学者「クランゴ」。

グランチルダとの決戦までの間に3度中ボスとして立ちはだかります。

科学者としての腕は確かなもので戦闘では自身を透明、巨大化、分身させる特製の薬で戦います。

しかし中ボス程度あっさり主人公にやられてしまうのが世の中のルール、バンジョーとカズーイに対峙するたびにボコボコにされるのです。

2度目の戦闘では初戦での傷が癒えていない状態での戦いとなりますがそれでもグランチルダの部下である以上戦わなければなりません。

が、言わずもがな2回目も敗北。

そして最後は本拠地にて3度目の勝負となります。

ここまでくればクランゴの身体は2回の戦いと薬の作用でボロボロ、グランチルダからは「モンスターのエサにする」と脅されています。が、

3回目も負けます。

生き埋めとなったグランチルダを2年もの間助けようとするなどグランチルダへの忠誠心は強いクランゴでしたがこれを機に逃亡します。

何度やられても薬の副作用で身体が蝕まれてもグランチルダと妻のために戦い続けたと思うとどちらが悪なのかわかりません。

中ボスとの決着は後味が悪いです。

妹1トンプレス

本作もラストダンジョンではグランチルダのクイズショーが始まります。

今回は激ムズすごろく方式ではなくグランチルダの妹二人とバンカズコンビの3組で3ラウンドのクイズ対決となります。

クイズに答えてポイントを稼ぎ優勝を目指していくんですが頭上には

まさかの1TON!

もうお気づきでしょう。

各ラウンドで最低のスコアだった参加者は次のラウンドに参加できずリタイア。

ということは1トンプレスの刑に処されるということです。

 

悪の化身であるグランチルダと言えども自分で決めたルールには従うキャラなので最低スコアだった相手はたとえ自分の命の恩人である妹と言えども容赦なく潰します。(文字通りぺしゃんこになります。)

 

生首サッカー

そんなこんなでクイズショーの後にグランチルダとの最終決戦を終えたバンジョーとカズーイ御一行は冒険を終え仲間たちとパーティーを開催します。

ですがそのパーティーはすでに終わっていました。

そこで「キックボールで勝負しない?」と提案するカズーイ。

ということで一同はラストダンジョンの屋上でキックボールを始めるのですが・・・

ボールが生首!

こいつらはローカルルールとしてグランチルダの生首をボールとして扱いキックボールをします。

そのことについて誰もツッコまず全員が楽しんでいます。(全員狂ってやがる!)

最後はグランチルダの眼球が飛び出しこのゲームはエンディングを迎えます。

いやぁ~最高にサイコなゲームだった!

トラウマ要素を増やしつつゲーム性も進化させた傑作

基本的なゲーム性は前作と同じなので今回はトラウマイベントに焦点を当ててみました。

なのでゲーム性にはそれほど詳しく触れませんでしたがもう少しだけ深堀した話をするとボリュームが増えて自由度が高くなっている代わりに好みが分かれる部分もあると思います。

 

前作はステージで音符を集めるとステージを出た段階で集めていた音符の総数が手に入る仕様で再度入り直すとすべての音符は再配置されます。

しかし今回はステージごとの区切りを無くし音符は一度回収するとそれっきりです。

この仕様は難易度の下降調整だと思いますが前作が”ステージクリア型”に近かったのに対して今回はステージの区切りが少ない為、マリオのような各ステージごとに明確な区切りが欲しい人には前作の方が楽しめるかもしれません。

 

それと冒頭でも触れましたが各ステージが繋がっています。

 

終盤で習得したアクションを序盤のステージで使うことで入れなかったエリアに入れたり回収できなかったジグソーを回収できるようになります。

ゲーム性、マップの作りこみ的にはお見事ですが逆に言うと一度訪れたステージに再度訪れる必要性が出てきます。

これもステージごとの区切りが無くなったことによる弊害に当てはまる部分ですがアクションゲームである以上ガンガン進んでいきたい人にとっては少し不満につながるかもしれません。

 

ですがそれは好みの問題であってゲームとしては見事に進化を遂げていると思います。

(せっかくの機会なのであえて真面目にレビューさせていただきました。)

 

総評すると

トラウマ要素が増えたこととゲームの進行が自由になったことで賛否が分かれるようになったがゲームとしては大幅に進化した64箱庭アクションの金字塔。

だと思います。

実は三大64箱庭アクション「スーパーマリオ64」「ドンキーコング64」「バンジョーとカズーイの大冒険」で唯一続編が発売されたという伝説を持つので今後も移植や配信、リメイク等で広まってほしいものですな。

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