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攻略難易度が高すぎるローグライクRPG「ミストオーバー」の評価感想!




おしりです。

今回は絶望と解放のローグライクRPG「ミストオーバー」をクリアしたのでそのレビューとなります。

絶望と解放のローグライクRPG?
ミストオーバーって何!?

という人のために結論から申し上げますと

激ムズダンジョンRPGです。

というわけで本作ミストオーバーはなぜ難しいのか、その理由と28時間かけてクリアしたぼくの感想を書いていきたいと思います。

とはいえ詳細は後述しますが難ゲーだからといって「じゃあ買うのをやめよう」とは思わなくても良い作品です。

まずは基本的なことから。

ミストオーバーとは突如王国に現れた絶望の柱を調査するダンジョン攻略型RPGです。

絶望の柱とは無数の怪物、「幻獣」を生み出す黒い霧で世界中の人々はこの絶望の柱の前になすすべなく世界滅亡の日を待つのみとなりました。

しかし、本作はRPG、この絶望の柱とは何なのか?世界の滅亡を止めるためにはどうすればよいのかを調べるため主人公御一行は王国の調査隊員となり絶望の柱を攻略するべく命をかけて幻獣へ挑みます。

あらすじとしてはこんな感じ。

(完全にガンパレードマーチですね。)

発売日は2019年の10月10日、今現在の対応ハードはNintendo Switch / PlayStation®4 / PC(Steam)となっております。

 

戦闘がメインのローグライクRPG

本作はクエストを受注してダンジョンへもぐりこみボスを倒す、特定のアイテムを集めるといった目的の達成を目指します。

ダンジョン内にはガラクタや宝箱の他に罠も仕掛けられています。

1歩進むごとに減っていく満腹度と光輝度を節約しながらガラクタ、宝箱を回収し無事脱出できるように探索しなければなりません。

満腹度は0になるとメンバー全員のHPが減少、光輝度が減ると見える範囲が狭くなります。

 

とはいえすべてのダンジョンは1フロアのみなので他のゲームでよくありがちなラスボスのダンジョンは地下50F、最強ボスに挑むには999Fまで進まなければならないといった鬼畜仕様ではないのでダンジョン攻略よりも戦闘がメインです。

最大5人で探索できるダンジョンはリーダーによって使えるスキルが異なり一直線に一気に移動できるロウニン、姿を隠し敵から逃げるシャドーブレードなど様々です。

これらを駆使し広いダンジョンを攻略していきます。

 

ダンジョン内には数多くのモンスターが生息しモンスターのシンボルに触れると戦闘が始まります。

本作の戦闘システムは5人パーティで3×3のマスに自由にキャラを配置し敵と自分の位置に応じたスキルを使い分けて戦います。

画面下にはキャラが行動できる順番が表示され左から順に行動できます。

この行動順は敵の攻撃をよける、ガードすることに成功すれば反撃のチャンスが生まれ行動順が速くなります。

ですがそれは敵も同じでこちらの攻撃をガードされたり外してしまうと相手の行動が速くなってしまいます。

女神転生のようにお互いの行動順が変わるので雑魚敵が相手でも油断すれば一瞬で死にます。

 

敵の攻撃力は激高!というわけではありませんが雑魚敵の癖にバフデバフをきっちり使ってくるので仲間の一人が集中攻撃を受けるとやっぱり1ターンキルされます。

戦闘中でなくとも探索中、状態異常などにより体力が0になった場合も逝っちゃいます・・・

1回のクエストはそれほど長引くわけではありませんが油断すると簡単に仲間がお亡くなりになるので慎重にならざるを得ません。

ドラクエのように死んだ仲間を教会で復活させることができればいいんですが・・・・・

 

死んだ仲間は生き返らない

 

本作の難易度を爆上げしている要因の一つが「死んだ仲間は生き返らない」という仕様。

ローグライクと聞くとなんとなく察しているとは思いますが雑魚敵との戦いでも余裕で死ねる本作においてこの仕様は痛すぎる・・・

戦闘中ではHPが0になると「生死の境界」という状態でこの世に踏みとどまります。

この状態からうまいこと回復して生きて帰れれば死なずに済みますがゲーム序盤は状態異常の仕様や相手から受けるダメージ、敵の行動パターンなど、仲間の死に直結する重要な要素を理解していないせいで何人もやられました・・・

HP0になってまだ敵の攻撃が終わっていないときは毎回死を覚悟しました。

クリアまでにそんな状況は10回以上遭遇しましたが毎回あまりにもリアルな死の予感がします。

終盤は意外とレベル上げに逃げることができるのでこのゲームで最も難しい段階は序盤だと思います。

 

滅亡の時計というセーブデータ破壊システム

いくら難しいと言っても所詮はRPG、ダンジョンに潜ってからは出口までのルートを確保してしばらくレベル上げに専念すればヌルゲーと化すのでは?

 

そう思う方もいるかもしれません、ですがその予想は・・・

あってるんだけど違う!!!

もちろんレベルを上げればすべての能力は上昇しますし新しいスキルの習得、強化ができてドンドン攻略は楽になります。

ですがミストオーバーの世界ではそれすらも困難、なぜなら滅亡の時計というシステムがあるからです。

この滅亡の時計は帰還した際にダンジョンでの探索率に応じて秒針が進んだり戻ったりします。

 

ダンジョン内の宝箱を開けない

敵に襲われている人間を助けない

ガラクタを拾わない

敵を倒していない

といったダンジョンでできることを残したまま帰還すると針が進みキッチリ回収すると逆行します。

 

こんなものどう見ても進んだらダメな奴だとわかると思いますがこの秒針が12時の方向をを指すと本当にマジで大変なことになります。どんなことが起こるかというと

セーブデータが消えます

この時計はセーブデータ滅亡の時計でした!

冒頭でお見せした通りぼくが本作をクリアするまでに費やした時間は28時間、人によってかなりばらつきはあると思いますが頑張って頑張って戦い続けた果てがセーブデータ破壊だった人にとっては間違いなく絶望のローグライクRPGです。

 

しかも攻略するダンジョンに対してこちらのレベルが高いと探索率が通常の90%、80%になるといったマイナス補正がかかってしまいます。

 

それと本作はオートセーブ機能が搭載されていてかなり細かくセーブが行われます。

街での行動では装備を変えたときやスキルを習得した時、ダンジョン内では戦闘中でも常にセーブされます。

便利な機能ではありますが裏を返せば

仲間が死んでもリセットしてなかったことにはできないよ

ということでもあります。

 

ここまで徹底的に逃げ道を無くされると遊び感覚でこのゲームをプレイできません。

もはや仕事です、ミストオーバーは仕事ぉ!

 

自分なりの攻略法を見出すのが面白い!

ここまで難しい要素ばかりを紹介してきましたがゲームとしては普通に面白いです。

 

基本的な流れとしてはダンジョンに潜りクエストを達成→ダンジョンで手に入れたアイテムや装備を使ってメンバーを強化→更に難易度の高いクエストへ挑戦

 

といったサイクルになるのですがこれらを繰り返し自分だけの最強メンバーを編成する過程がすごく面白いです。

戦闘メンバーは5人で攻防に優れたパラディン、回復役のシスター、高火力のウェアウルフといったそれぞれ特徴の異なる8種類のキャラクターが存在し組み合わせによって強力なコンボや協力技を使うことができます。

特定の条件下で大ダメージを与えられるスキル、「後方にパラディン」「前方にロウニン」といった隊列によって1ターンに1度だけ使える協力技など戦略の幅は広いです。

手に入れた装備からメンバーを編成しても良し、かわいさで選んでも良しなので頑張って育て上げたメンバーでボスを撃破した時の達成感は半端ないです。

総評すると戦闘に全振りしたローグライクRPG

とんでもなく難しいゲームでしたがこうしてクリアしてみると面白かったです。

 

ぼくはドMなので意地でも難易度ふつうでクリアしてやろうと頑張りましたがやはり難しいです。

難易度はデフォルトのふつうでも難しいのですがこの難しさとセーブデータ破壊の緊張感が本作の魅力でもあるのでミストオーバーをこれからプレイする人はせっかくなので難易度普通以上でこの絶望のローグライクRPGに挑戦してみてほしいです。(とはいえむずかしいはおすすめできませんが・・)

ちなみに滅亡5分前になると王国がこのような風景になります。

さすがのぼくもこの時ばかりは焦りました(実体験)

アップデートにより難易度はかなり低くできるように調整されているみたいでやさしい、ふつう、むずかしいの3段階だけでなく滅亡の時計が進行しないように一部の設定だけを変更できるようになっているなど、あまりMではない方も気軽に手を出せる仕様になっています。

 

実はボス戦でも逃げられる所や状態異常攻撃がめっちゃ強かったりするのでそういった意外な発見をしながら攻略するのが好きな人にはおすすめです。

 

最後に少しだけ触れますがストーリーに過度な期待は禁物ですね。

元々期待はしていませんでしたが夢オチというのは意外でした。

個人的には得体の知れない敵と遭遇してもっと別次元での衝撃の事実などを期待していましたが本作はゲーム性に全振りしている作品なのでそこは多目に見ましょう。

 

以上です!

難しすぎるローグライクRPGですが今では難易度の調整が細かくできるので少しでも気になった人はぜひともプレイしてみてください!

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