おしりです。
今回は横スクロールアクションLIMBOをクリアしたのでその感想を書いていきます。
基本情報はこんな感じ
機種:PlayStation 3/PlayStation Vita/iOS/PlayStation 4/Android/Switch
ジャンル:横スクロール謎解きアクション
クリアまでの時間:2時間半
ぼくは死にまくって謎解きもなかなか解けなかったのでこの時間ですが勘の鋭い人なら2時間前後でクリアできると思います。
そこらの横スクロールアクションと違ってBGMは無く効果音のみでこのような白黒の世界が独特。
本作のストーリーは作中では何も語られず制作者からプレイヤーへ提示された情報は「運命に逆らい、妹を探して少年は LIMBOの世界に足を踏み入れる」
この一文のみで最初から最後までセリフや文字は一切出てきません。
それゆえに数多くの人がストーリーを考察しています。
今現在は数多くの機種に対応しており有料(500円でおつりがくる値段)ですがだれでも手軽にできるようになっています。
目次
即死と謎解きの横スクロール
本作は横スクロールアクションですが何も知らない状態で初見クリアするのは恐らく無理でしょう。
その理由は
死にゲー
だからです。
LIMBOの世界では多くの敵や罠が主人公を待ち受けています。
これらは主人公の少年を圧倒し触れれば1発アウト、ゲームオーバーです。
他にも高いところからの転落、水に浸かる、電撃に触れることでも即死です。
そんな世界で何の説明もなくゲームが始まるのでクリアまでに何度も何度も少年は死に、覚え、妹の場所まで進んでいきます。
(一応操作方法は見れます。)
その死にざまはどれも凄惨でで地面に仕掛けられた罠に引っかかり首と胴体がおさらばしたり
機械に押しつぶされ圧死したりと
主人公の命がいかに軽いかを思い知らされます。
道中の謎解きは難しいものも多く終盤では難解な謎解きに加えシビアなアクションも要求されるので全体的に難しいゲームです。
ひたすら右へ進んでいくだけのゲーム性ではありますが道中ではダンジョンのように複雑な構造をした施設を攻略したり謎の人間(と思われる謎の影)から逃げたりと危険がいっぱいです。
もちろん不正解のルートを進んでしまったりボーっとしているとあっさりやられます。
とはいえ初見殺し、死にゲーであることを考慮してか死んでも直前の場所からすぐにやり直せるのでやる気さえあれば案外どうにかなります。
ストーリー考察
こちらはLIMBOのゴール、エンディング。
どう思います??
正直ぼくには何もわかりませんでした。
妹がこちらを振り向かなかった?
振り向く直前に画面が暗転しただけでこの後主人公のほうを振り向いた?
あの梯子は何処へつながっている?
タイトル画面は長い年月が経った後の同じ場所?
ほんの一部分ですが疑問だらけです。
逆に確定していることは
①運命に逆らい、妹を探して少年は LIMBOの世界に足を踏み入れる、この一文
②最後に見つけた人物が妹であること。
③LIMBO=辺獄、カトリックにおいて天国と地獄の間に存在するとされ、洗礼を受けなかった者がたどり着くと言われている。
この3つぐらいでしょう。ほかのあらゆる要素についてはかなり抽象的です。
いろいろな説がある本作の結末ですがこの3つの要素を軸に考察されている「主人公復活妹と再会」ENDがぼくは最も有力と思っています。
その内容は
冒頭で死亡し少年はLIMBOの世界に足を踏み入れる。
生きている妹に会うため死の運命に逆らい辺獄から脱出、生き返る。
その後妹を探して現世をさまよう。
辺獄にホテルがあるのはおかしいので中盤~現世を進んでいると思われる
そして妹を見つけてエンディング。
こういうことなんだとぼくは思いました。
これらはあたかもぼくが自分で考察したかのように書いていますがいろんな人の考察を参考に実際にクリアしたぼくの勝手な妄想でもあります。
なのでおそらく間違いだらけでしょう。
本作の結末については製作者が答えを出さない限りは
正直わからん!!!
ですが物語の解釈をプレイヤーにゆだねる、意味深なシーンをちらつかせて考察させるという見せ方は嫌いではないですよ。
そのおかげでいろんな人の解釈を拝見させていただきました。その1つ1つが面白かったです。
総評
評価に困る作品ですがぼくはまあまあ楽しめました。70点くらい。
ゲームとしては横スクロール謎解きアクションに独特な白黒の世界、即死という緊張感を加えたものですが不気味な雰囲気や難解なストーリーは大きな魅力でもあります。(まあ賛否両論とはおもいますが・・)
総括すると死にゲー(トライ&エラー)が苦ではない、物語の考察が好きな人には楽しめる作品で何度も死んでしまうことやセリフが一切無く答えの出ない終わり方が嫌いな人にとっては駄作でしょう。
謎解きや考察で良くも悪くも頭を抱えるゲームです。
しかしそれを楽しむのも悪くないのでは?
実は同じ製作者の別作品であるINSIDEもクリアしたのでこちらも別記事にてレビューしています。