おしりです。
今回ぼくがクリアしたゲームはこちら!!
\INSIDE/
INSIDE(インサイド)です。
本作はLIMBOの製作者であるPlaydead氏が6年かけて作り上げた作品で製作者が同じということもありLIMBOのような雰囲気、ゲーム性を継承しています。
今現在はsteam、switch、㎰4、スマホアプリといった幅広い媒体で展開されています。
本作のあらすじ、というか説明は配信画面の
「追われに追われて一人きり、少年はいつのまにか闇のプロジェクトの中枢に引きずり込まれていた。」
これだけです。
さらに作中でも一切のセリフや説明、テキストは無し。
強いて言うならメニュー画面の操作説明のみです。
こういうところはLIMBOと比べて何も変わらないですね。
ですが世界観やグラフィックはLIMBOとはガラリと変わって本作の舞台は現実世界、それでいて尚且つ白黒からカラー(といっても暗すぎてわかりにくいですが)になり1万コマの2Dというなんかよくわからないけどすごいパワーアップを遂げています。
今回はネタバレを含む内容なのでご注意を。
といってもINSIDEはクリア後の考察が面白いタイプのゲームだからあまり気にしなくていいかもしれません。
目次
ゲーム性
ゲーム性は2D横スクロールアクションパズルです。
前作(LIMBO)と同じく初見殺しがかなり多く死にゲーといっても過言ではありません。
本作の主人公も死に方は幅広く身体がバラバラになったり溺死したり首を吊られたりとグラフィックの都合で映像的にグロくならないのを良いことに音や動きがとてもとてもエグイです。
ですが死んでもオートセーブとロード時間が短いおかげで慣れてしまえばそれほど苦痛ではないです。(ドMであるぼくの感想ですが・・・)
そうやって謎を解き、追っ手から逃げながら即死罠の数々を攻略していきます。
光や水中のグラフィックはかなりリアルで背景も良い意味で情報量が多いです。
セリフ、説明が無い分、ストーリーの内容はこれらの景色で考察する必要があります。
なので本作は背景や景色がストーリーの8割といっても過言ではない!
ですが先へ進むための謎の解き方がなかなかエグイ・・・
割と早い段階で送風機を使い箱を落とす場所が出てくるんですがここで使う”もの”は「ひよこ」です。
風だけでは衝撃が足りないためひよこを箱にぶつけて落下させるという
「命を大事にしない思考回路」がなければ思いつかないような謎解きには何ともいえない気持ちにさせられました。
序盤でこれなら終盤はかなりエグいんじゃね?と思うでしょう?
もちろんエグかったです。
人間を操って道を切り開き用が済んだらその人間は見捨てて先に進みます。
画像ではみんなで力を合わせて前へ進んでるように見えますがこの後こいつら全員置き去りにします。
死んでる人間は操れないから引きずり回してでも使う、最高にサイコパスな謎の解き方は本作の良いところでもあり悪いところでもありますね。
考察必須のストーリー
今回の記事、というかLIMBOの記事からず~~っと書いてきましたがセリフも説明も文字も何もないからストーリーを理解することがめっちゃ難しいです。
というか製作者も(たぶん)「考察したうえで自分なりの結末を考えてください」という考えみたいなので本作のストーリーに答えはありません。
それでも作中での出来事をざっくりまとめるとこんな感じ。
ゲームが始まると主人公の少年は薄暗い森の中から登場。
それからゲームを進めるにつれて主人公は大人や猟犬に追われる身であることが判明します。
さらに進んでいくと謎の施設で多くの人間が操られていたり運ばれていたりするシーンを何度も目撃します。
この世界の人間は「人間を支配する側の人間」と「人間に支配される側の人間」の2種類の人間に分かれていることが予想できます。
主人公は追われる身なのでおそらく支配される側の人間。
ですが「ヘッドギア」を装着して一時的に人間を操作したり終盤では水中でも溺死しなくなったりと普通の人間ではなくなります。
(原因は不明ですが施設内での出来事が理由と思われる)
そしてたどり着いたのは研究員と思われる人間が釘付けになっている水槽。
いままで主人公を捕らえることに必死だった敵は水槽以外に興味を示しません。
水槽の中に入ると謎の肉塊を発見、研究員の目を釘付けにして離さない物の正体はこいつでした。
主人公は何を思ったのか
この肉塊と融合します
そのあとは支配する側の人間への復讐なのかそれとも別の目的があるのか不明ですが施設内で暴れまわり最後は別の水槽に閉じ込められます。
しかし、肉塊は水槽から脱出して転がり落ちていきます。
その後肉塊は動かなくなりエンディングへ。
ラストは状況がよくわからないまま衝撃的な展開が続き肉塊が動かなくなるという寂しい終わり方でした。
一応これでこのゲームはクリアなんですが数多くの疑問が残ります。
主人公はなぜ追われていた?
終盤の人間離れした能力は何!
肉塊は何のために作られた?
施設内の意識のない人間は?
多くなるのでこれぐらいにしておきますがわからないことだらけです。
疑問点を書いていくとあと10こぐらい謎な部分がある!
ですがこれらの謎を考察する要素があらゆる場所に散りばめられているので自分で勝手にストーリーを想像するのは意外と面白いです。
隠しエンディング
本作には通常のエンディングとは別で隠しエンディングが存在します。
隠しエンディング到達の条件はいたるところに設置されている謎の装置をすべて破壊してとある場所へ行きコマンドを入力するという攻略サイトを見なければ絶対にわからないような条件です。
その内容はヘッドギアの電源を引き抜くことで主人公の少年が意識を失うというもの。
ヘッドギア=人間を操る装置なので実は主人公の少年は逃げている途中に見えて既に支配され操られていた?
このようなことが予想できますが道中に散りばめられたヒントを考えると
このヘッドギアは本作のプレイヤーと主人公を繋いでいるものでそれを引き抜いた主人公は自分を操る人間がいなくなり気を失ったとも考えられるようです。
メタい解釈になりますが解説しているブログなんかを拝見させていただくと
「ほ~んそういう考え方かぁ~」と、納得させられました。
どちらのエンディングにせよ主人公である少年の正体や施設の人間の実験内容、目的ははっきりしないままですね。
総評
ゲーム性についてはLIMBOと同じく死にゲーアクションパズルゲームでほとんど同じですね。
ですがストーリー的な繋がりは一切無く全く違う世界観なのでゲーム性は同じでも印象は全然違います。
こちらはLIMBOに登場する敵
背景や敵の種類なんかもLIMBOに登場する非現実的な生物とは対照的で猟犬、人間、機械といったぼくらの町中にあふれている生き物が多いです。
相変わらず難解なストーリーについては主人公の正体や目的がはっきりしていなくて尚且つエンディングが2つあることでLIMBO以上に自分なりの結末を考えることが難しいです。
(どれだけ考えてもなにがなんやらわかんないんだけど・・・)
作中でのヒントが多く解釈の仕方は本当に十人十色で答えが明かされないゲームが好きな人には高い評価を得るでしょうね。
その反対にスッキリする展開や熱いシーンを求める好きな人にとっては特に盛り上がりどころもなくエンディングを迎えてしまうという人を選ぶ内容です。
このゲーム1本をクリアした段階では独特の世界観やグラフィック以外に魅力的な部分は見つけられなかったがいろんな人のストーリー考察を見るのはとても楽しい。
こんなところです。
Google先生で検索すれば多くの人のその人なりの解釈、考察が読めるのでそれがとにかく面白い。
ぼくのようにあまり頭がよくない人でもそんな楽しみ方ができることを考えると良い時代になったのかもしれませんね。