おしりです。
やっぱり自分が幼稚園児の頃から続いているシリーズはおっさんになっても気になるもので買ってクリアしました。
ペーパーマリオ
\オリガミキング/
本作はswitch専用ソフトで数あるマリオシリーズの中でも「ペーパーマリオ世界線」(ぼくが勝手にそう呼んでるだけ)のマリオです。
元のペーパーマリオシリーズは64のマリオストーリーやGCのペーパーマリオが代表的でこちらはガッツリRPG路線でしたがシリーズが続くにつれてRPG要素は薄くなり炎上、黒歴史などが原因で騒がれていた時期もありました。
本作はRPG要素こそ消えてはいるものの昔のRPG路線とは全く違った別物でありながら独自の路線を切り開き今では高評価を獲得しています。(発売当初は不評だったらしいね。)
目次
オリガミとの抗争を描いたストーリー
本作の冒頭はいつも通りのノリでマリオがピーチ姫から「オリガミ祭でパリピするから城まで来てね♪」(本文は違います)という手紙が届きピーチ城に行くところから始まります。
ですがお城周辺はお祭り騒ぎどころかまるでお通夜のような静けさ。
そんな中ピーチ城内部でピーチ姫とご対面、、、したんですが....
なんか違うくね⁉
何か雰囲気が違うピーチ姫。
これはもうすっぴんとかいつもとは違うメイクとかそういう次元の話ではなく明らかに画風が違う!!
その原因はオリガミ王国の王である「オリー」の仕業でした。
オリーの目的は20年ほど続いてきたこのペーパー世界線をオリガミのための「オリガミ王国」に作り変えること。
まあ簡単にいえば異世界からの侵略者、世界征服を企む魔王のような悪役の教科書のようなキャラクターです。
オリガミにされてしまったら最後、オリガミとなったキャラクターはオリーのしもべとなりマリオに攻撃するだけの傀儡となってしまいます。
助かる方法をありません(オリー外道過ぎんだろぉ・・・)
早速ピーチ城はオリーによって5色のテープに巻かれてしまいマリオ達は城を追い出されました。
こうしていつも通りといえばいつも通りですがピーチ姫を助けるマリオの旅が始まります。
本作の相棒は敵の妹である「オリビア」兄のオリーを止めるべくマリオと一緒に行動することになり明るい会話でエグイシーンを乗り切ってくれます。
紙であることを生かした多彩な会話や演出
では本作の魅力に迫っていきましょう!
何と言ってもオリガミキングの魅力は従来のシリーズには無かった多彩なブラックジョーク、演出、謎解きですね。
会話の内容は面白いものが多く今回はクッパ軍団がマリオ側なのでクッパの下で働くクリボーやハンマーブロスの不満や労働環境が次々と明らかになります。
ストーリーにおいては重要ではないですがゲーム界の王であるマリオシリーズでも今まであまり語られてこなかった複雑な事情は聞いてて飽きないです。
オリガミだから基本的にはどんなことをやってもグロテスクにはならない。
それを良いことにCERO Aでありながら残酷な描写が多いです例えば、、、
キノピオの顔がくりぬかれていたり
(踊ってる場合じゃないんよ・・・)
世界各地にキノピオがちりばめられておりその中には虫にされていたり首が折れていたりとやられていることはエグイです。
マリオがハサミでばっさりやられたり・・・
かわいい絵柄ですがやってることはヤ〇ザです。
まあぼくはこれも今までには無かった新しいマリオなのでかなり好きなんですけどね。
本作の半分以上は謎解きでできているといっても過言ではありません。
その謎解きも紙、オリガミであることを生かした仕掛けとなっていて
オリビアとの合体技「カミの手」でダンジョンの仕掛けや行き止まりを剥がしたりとこういった部分はペーパーマリオシリーズの伝統を引き継いでいますね。
かなり駆け足でしたがストーリー面の特徴はこんな感じで従来のペーパーマリオシリーズの良いところはちゃんと引き継がれていてブラックな要素が加えられています。
パズル&アクションとなったバトル
本作の戦闘は360°バトルというパズルゲームとなっています。
GCのペーパーマリオRPG以来毎回戦闘システムは変更されてきましたが今回はレベルや経験値、攻撃力、防御力という概念は無くRPG要素を完全に取り除いたパズルゲームになりました。
戦闘が始まるとマリオは敵のオリガミ兵に囲まれます。
その状態から床のリングを回転させて攻撃しやすい状態へと並べて攻撃時にまとめて敵を倒すという流れ。
うまく敵を整列した際にはマリオの攻撃力が上がり雑魚敵を1ターンキルできます。
詳しく知りたい人は公式サイトをご覧ください。
(これ以上説明するの難しいめんどい・・・)
ボス戦はその辺りの雑魚戦とは戦い方が異なりパズルの難易度が高くなりボスによってはパネルを消す、パネルを回転させるといった妨害を仕掛けてきます。
このボス戦は面白いことにパズルゲームが苦手なぼくでもめっちゃ考えれば解ける難易度(ヒントアリ)でコントローラーを振り回してボスを殴り倒したりと爽快感も味わえる仕様となっています。
ボスの見た目が文房具という点はやや気になりますが慣れてしまえば普通に面白いです。
つまらないという意見が多かった理由について
本作ははマリオシリーズにしては珍しく
オリガミキングつまらない
という意見が多いです。
発売後にTwitterやほかの方のレビューをいくらか拝見させていただいたんですがそこでは意外と好評なんですよね。
なのでつまらないという意見が具体的にどういうことなのかを自分なりに調べたところ
過去作のペーパーマリオRPGとの相違点が多いことに不満を感じている人が多いみたいです。
まあ、その、わかります、その意見はすごくわかりますよ。
ぼくもマリオストーリー、ペーパーマリオRPGが好きでこのオリガミキングを買ったのですから。
やっぱり”ペーパーマリオ”って聞くとどうしてもマリオストーリー、ペーパーマリオRPGと比べてしまうみたいですね、その気持ちはわかりますよ。
だけど16年も前のゲームでなおかつペーパーマリオRPGはもうこれ以上ないくらいに完成されていたからそりゃあ開発チームの皆さんも路線変更ぐらいしますよ。
何よりタイトルにRPGの文字は入っていないのだから過去作といえど比較してはいけないとぼくは思うんですよね。
オリガミキングは過去作ファンが過去作のRPG要素が多く人気だったペーパーマリオと比較してここ最近のRPG路線を辞めてしまったペーパーマリオに勝手に期待して勝手に落胆して不当に評価を下げられている作品ともいえます。
なので今から買おうと思っている人はオリガミキングはペーパーマリオシリーズとの関連性は無くアクションアドベンチャーパズルゲームということをしっかり覚えてから購入を検討しましょう!
とはいえぼくも不満点がないわけじゃないので最後に気になった部分を書いて終わりにします。
おしりの総評
全体的にみると良作。
しかし賛否が分かれる部分も多くあり「ぼくには合わないな~」と感じた部分も多々あります。
その代表が雑魚戦。
本作はRPGではなくパズルゲームなので雑魚敵を倒してもマリオが強くなることはありません。
お金やオリガミが手に入るというメリットはありますが1回の戦闘に時間がかかる上に武器が消耗品なのでかなり早い段階で雑魚敵は全部無視することにしました。
メリットよりもデメリットの方が多いように感じたので・・・
懐古厨といわれても仕方がありませんがやはり戦闘は過去作のRPG路線の方がぼくは好きですね。
ですがいきなりテレビ番組が始まったり
今まで明かされなかった各キャラクターの裏話を聞けたり
悪ふざけのようなノリは面白く黒歴史とまで言われた前作2本の悪い流れを断ち切ってくれたオリガミキング。
販売本数は国内で43万本(2020年時点)
大人の事情で開発に苦しんだスタッフの話もちらほら聞きますが(詳しくはグーグル先生で調べてみて)なんやかんやで良作ですね。
今後もペーパーマリオシリーズには期待ですな♪
では今回はこの辺で~