おしりでーす。
以前クリアしたグノーシアがとんでもない名作だったがために人狼系のノベルゲームやりたい欲を抑えきれず
目次
レイジングループ!!!
をスマホで買ってクリアしました!!!
まずは説明しよう!!!
レイジングループとは?
機種:Switch/PS4/Steam/VITA/iOS/Android
ジャンル:テキストアドベンチャー
(人狼ゲームが主な内容ですがグノーシアとは異なり選択肢を選びテキストを読み進めるのみ)
ケムコというどちらかというとあまり名前を聞かないメーカーの作品、ケムコの他の作品と比べて圧倒的に高評価だからか数多くの機種で発売されています。
ぼくが今回プレイしたのはiOS、スマホ版です。
クリアした後に知ったのですが機種によっては豪華DL版というものが存在しシナリオの加筆や新規エンディングが追加されているらしいです。
とはいえ本作は本編+クリア後のお楽しみモードが存在し誰もが称賛するほど面白い内容なのは本編の方なのでご自身のプレイスタイルに合った機種での購入がよろしいかと思います。
久々にiPhoneでゲームしたけどめっちゃ満足しました。
死にに戻りと人狼ゲームを融合させたホラーADV
本作の特徴、面白さは人狼ゲーム×ホラー×ループの要素をストーリー、ゲーム性にうまく融合させているところです。
主人公の房石陽明が村に迷い込み黄泉忌みの宴という人狼ゲームを死に戻りというチート行為を駆使して何度も死にながら攻略するという内容です。
主人公の房石陽明(ふさいし はるあき)
ただの大学生らしいですが頭の回転が早く死体を見ても冷静さを保っていたり死に戻りという現象に巻き込まれたりと只者ではないように思えます。
陽明はバイク旅行の道中崖に転落し藤良村という謎の村に迷い込んでしまいます。
藤良村では千枝実という女性に助けてもらい陽明はバイクの修理やその他もろもろの都合からしばらく村で過ごさせてもらうことになります。
藤良村の住人は普通の村人のように見えますが一部の人は頭がおかしいような様子で少し不気味です。
それに加えて”おおかみ”という単語や変わった風習がちらつき多少不安ではあるがバイク無しでは村からの脱走も難しいのでしばらく村にとどまることになります。
そんなある日に霧が濃くなる夜、陽明は千枝実からトイレで一晩、物音を立てずに夜を明かすように強く言いつけられます。
説明している暇がないとのことで陽明は千枝実の言う通りトイレにこもりますが外からは悲鳴が聞こえトイレから飛び出してしまいます。
そこで陽明が見たものは・・・・
人狼でした
陽明は人狼を発見してすぐ殺されてしまいます。
が、ひつじという謎のキャラクターとの対面を終えて再度物語は始まります。つまり陽明は死に戻るのです。
死に戻った際に陽明は前回死んだときの出来事ををはっきりとは記憶しておらず記憶が曖昧な状態でループし続けることになります。
本人曰く「経験として認識している」状態。
陽明が夜に見た出来事は殺人人狼が村人を殺すときの光景で藤良村ではこの日から毎晩村人が殺されます。
詳細は割愛しますがこの日を境に村人全員で狼をくくる人狼ゲーム「黄泉忌みの宴」が始まります。
陽明は死に戻りと黄泉忌みの宴に巻き込まれ何度も命を落としながら村の謎を解き明かし死に戻りから解放されることが本作の目的です。
デスゲーム×命がけの話し合いの緊張感がたまらなく面白い!!!
本作の魅力の大部分は作中で繰り広げられる「黄泉忌みの宴」という村人全員の命を懸けた人狼ゲームです。
黄泉忌みの宴では村人全員が一つの部屋に集まり誰が人狼なのかを話し合い1日に1人、人狼の疑いがある人物をくくる(殺す)儀式。
宴は自分以外の誰が何の役割を持っているかはわからず命をかけて話し合いをするものすごく殺伐とした宴です。
宴では普段頼りになる人物が不自然なまでにおとなしくなったり逆に冷静な人物が熱く物事を語るようになったりと各人物がすべてを疑いながら生き残る道を模索します
主人公はこの宴をあの手この手で生き残ろうとするんですが何も知らない部外者である主人公が生き残れるわけもなく
宴が始まる前に死にます・・・
しかし本作はループもの、死んでも事件に巻きこまれる日からやり直せます。
(逆に言うと主人公は宴を生き残る以外にこのループから脱出する方法がないことを知ります。)
そうして記憶を引き継いでスタート地点に戻る主人公とプレイヤーは死ぬことと引き換えに手に入れた記憶を元に前回乗り越えられなかった死を乗り越え宴、人狼ゲームを攻略するのです。
しかし宴を乗り越えるまでの5、6日間は常に死と隣り合わせ。
少し目を離した隙に人が死んだり村の禁止事項により村人が無残な姿で発見されたりとデスゲーム特有のルールも存在します。
次々と村人が死んでいく絶望的な状況は
怖い!!!
痛々しい
うへぇ、、
この村に安心できる時間は1秒もありません。
宴は全員が全員を疑い、だまし合い、殺す地獄。
それ以外の場所では恐怖、疑い、人狼の襲撃から起こる殺人という地獄。
ストーリーが進むにつれてどんどん緊張感、恐怖、謎が膨れていきます。猟奇的で残酷で陰鬱で絶望感が半端ない生き地獄です。
しかしこの緊張感ある展開にぼくは引き込まれました。
生き残るためにどの選択肢を選べば正解なのか、次はだれが殺されるのか、あの人物のあの発言の意味は?このルートではどうやっても生き残れないのではないか?
読み進めながら謎と疑問が増えていきとにかく先が気になる!!!
ぼくの目は画面に釘付けになりテキストを進める手が止まらなかったよ
細かい伏線までしっかり回収する解決編
そんなこんなで何回も死にながら黄泉忌みの宴を乗り越えた主人公は謎を解き明かす解決編へと突入します。
この解決編では初日から張り巡らされていた伏線、意味ありげなシーン、黄泉忌みの宴という狂った儀式の謎が解き明かされます。
今まで謎だらけだった人物の正体も明らかになり驚きの数々、実はぶっ飛んだ設定だったりするからそういう意味でもまた一驚。
そんなこんなで数々の謎を明らかにして本作は幕を閉じます。
ADVにおいて重要な「ラストで正体不明のものが次々と明らかになる」「怒涛の伏線回収」をキッチリ成し遂げている所が本作が高い評価を得ている所以でしょうね。
総評
ものすごく面白かったです。
開始20分ぐらいは主人公が迷い込んだ村で住人と無駄話ばかりしてるもんだから読んでて眠くなりましたが人が死に、村から出る手段もない、死に戻っても殺し合いに参加することは避けられないということが判明しじりじりと追い詰められていく所からもう目が離せませんでした。
メインルートでは3回、3週人狼ゲームの結末を迎えるんですがこの3週が特に面白かったです。
かなり多い人数での話し合いで一人一人に焦点が当てられ疑心暗鬼の中疑わしき人物をくくるのは心苦しいですけどね。
前述したとおり常に死と隣り合わせの緊張感ある殺し合いは本作以上のものを見たことががありません。
個人的には解決編の展開が「えっ?そういう世界なん?」という少し納得のいかないものでしたがそれでもこれほど完成度が高く読み進める手が止まらないゲームは珍しいです。
実はデスマッチラブコメとは世界観がつながっていたりするらしいのとこちらも面白いとのことなのでです。