おしりです。
今回は2006年にBlackCyc(ブラックサイク)より発売された狂気の〇ログ●リョナゲーム
ゴア・スクリーミングショウをクリアしたのでその解説レビューをする回です。
てなわけで令和のこのご時世にざっくりと基本情報から。
本作は今から18年も前の2006年に発売されたR18ゲームです。
出身は一部のゲーマーの間で有名なアダルトゲームブランドBlackCyc
通称黒サイク、ブサイクだそうで他作品には蟲をメインとしたやつやクトゥルフをメインとした尖った作品が多いようです。
当然公式ページの色合いは赤黒くなっちゃいますよね、、
でもって本作ゴア・スクリーミングショウの内容も赤黒いシーンが多くルートによっては攻略対象のヒロインが肉塊にされた挙句主人公の目の前でハジけるなど結構な悪夢が用意されています。
とはいえブサイク作品の中では純愛ゲームであり練りこまれたシナリオであることから入門用としておすすめされやすいようです。
まあ私はあまりおすすめしませんがね。
ちなみにFANさんでセールになってたりWindows10で普通に動作して安価なことから起動までのハードルはかなり低いです。
ゲーム外のこういったところだけはおすすめできる要素です。
目次
あらすじ
まずはあらすじを話しましょう
舞台は田舎町の呉仁(くれひと)町
主人公の仁野恭司(じんの きょうじ)は数年前から呉仁町を引っ越し都会で暮らす学生でしたが両親の都合で生まれ育った呉仁町に母の従姉妹である闇子の世話になる形で再度暮らすこととなり転校するところから始まります。
つまりは田舎のハナタレ小僧が都会に染まりほんの少しだけイケメンとなり凱旋するってことですね。
数年ぶりに戻った故郷の田舎町では都会へ引っ越す前に交流のあったヒロインやR18ゲームとペルソナあるあるの主人公の相棒枠である真太と再会し仲良くなります。
しかし良い事ばかりではなく貞島という親が権力者であることを理由に好き勝手やってる七光りのゴミカス君も登場します。
どうやら貞島は主人公恭司のことが気に入らないらしく度々喧嘩したりNTRしたりされたりとこの顔を見ての通りわかりやすい悪役です。
前半部分は凱旋主人公と小物悪役である貞島との学生らしい揉め事とタイトル画面に映る3人のヒロインとの恋愛を描いた平和な日常が主な内容です。
公式サイトにはこんな感じにわかりやすい図があったのでこれをみてください。
赤青黄ルートの前半
そして前半部分は割と平和で
幼馴染の茜、おとなしめの葵、ハーフ美人の希衣佳の3人のルートに分岐しこの3人のエンディングを制覇することで後半部分への選択肢が解放されるという流れになります。
髪色と名前の通り茜が赤、葵が青、希衣佳が黄色でそれぞれ担当カラーがあるようです。
信号機の3色分であり旧三大将、赤犬青雉黄猿みたいなイメージです。(たぶん)
2006年の作品であることを考慮すると若干古臭いながらもかわいいですね。
しかしながら本作のメインヒロインはこの3人ではありません。
なのでざっくりと話しますが前半のこの3人分のルートでは主人公VS貞島をやりつつ謎の怪奇現象 デートイベント
といった感じに結構恋愛してます。
でもってなんやかんやでバッドもしくはハッピーエンドを迎えるのです。
ですがこの3ルートでは多くの謎が残ります。
その謎の多くはようやくタイトル回収突如現れる謎の大男(?)
ゴア・スクリーミングショウ
この異形の怪物は人を喰うナニカでとにかく強いです。
しかもよく喋るし登場人物をやっちまう時にはかなりむごたらしいやり方で最後は喰ってしまうので本作のグロの大部分を担当しています。
それに加えて目玉だらけの世界を作り出し主人公御一行を追い詰めたりと何があっても倒せないほどの強さです。
呪術廻戦でいう一般人と領域展開まで使える特級呪霊くらいの圧倒的な差があると思っといてください。
そしてそのゴアと一緒にいる女の子がユカ。
この女の子は転校初日から恭司と会ったりなぜか恭司のことを知っていたりと謎が多いです。
メタ的な話をしてしまうとゲームタイトルがゴア・スクリーミングショウ
そのゴアと一緒に居てご主人っぽい振舞の謎多き女、本作はR18ゲーム
これらの要素から本作のメインヒロインはタイトル画面の3人ではなくこのユカであることを早い段階で確信した人も多いのではないでしょうか?
というか公式サイトにユカとゴアの画像だけ多いし隠すつもりもないんでしょうけどね。
後半
では後半部分の内容になります。
核心に迫るレベルのネタバレは避けますがこの後半からようやくゴアとユカの謎や過去編の出来事が明かされます。
後半部分は恭司と一緒に暮らすこととなった闇子さんルートとユカルートの2つといっても過言ではありません。
かなり簡潔に言うと闇子さんルートでは前半3人のルートでは出会うことが無かったユカと闇子さんが出会いそこから過去編やらユカゴアタッグチームを前半とは違う方法で攻略するというものです。
他と同じく恋愛要素もそこそこあるのですがあくまで本筋のユカゴア関連の話がメインで闇子さんとのイチャコラは半分程度
R18ゲームらしく仲良くなるわけですが一夜の過ちのような感じでまともな大人感がありました。
私としてはそこそこテンポよく話が進むのと唯一のまともな大人枠である闇子さんならではの魅力が多く描かれていてこの辺りはかなり楽しめましたね。
大人特有のドライな考え方や人との距離感など共感できる部分も多く有能なことからイイ女だと思います。
そして後半の後半部分ユカルート
その名の通りメインヒロインであるユカと結ばれるルートですね。
何を言ってもこちらもネタバレになってしまうのでさくっと終わらせてしまいますがユカはゴアを従えているだけあって倫理観は終わっています。
ゴアという謎の強大な力を使いこれまでの(パラレル扱いと思われる)ルートで何人も喰い殺してきたわけですがなぜか恭司にだけは危害を加えずある程度の要望にも応えます。
それに加えて恭司がユカを避けようとすると異常なまでに追いかけてきたりとヤンデレのテンプレみたいな反応までしてきます。
ですが本作は純愛ゲームでありこのルートではユカと結ばれるので恭司はユカと一緒に行動します。
とはいえただの学生が罪深き悪行を重ねてきたユカと一緒にいるなんて困難
最大の障害は過去にユカがやっちまった早由海(さゆみ)という女性の旦那である由規(よしき)
この男は全てのルートでユカを追いかける復讐者として登場しユカゴアの好き勝手に巻き込まれた恭司とヒロインをここぞと言うところで助けてくれるハードボイルド系のイイ男です。
当然このルートでも復讐のために登場しユカゴアと戦うこととなります。
ですがユカルートでは恭司がユカ側なのでこの由規とは敵対関係になりただの男子学生である恭司は無力感を味わったりと困難は多いです。
それでも最終的に恭司とユカはどうにか生き延びるのですが
「うんうん、ユカもつらかったんだね、みんな許して恭司と結婚!」
みたいなつまらないハッピーエンドにはなりませんのでそこはご安心を。
結論を言ってしまうとバッドエンドというわけでもなくビターエンドですが最後の演出は結構よかったですね。
全体の流れとしてはそんな感じで最後は真白ルートがあるのですがこちらは尺不足というか説明不足というかあまり本作に関わらないので今回は省きます。
希衣佳のバッドエンドエグすぎ問題
本作は前半が比較的平和で後半からは謎や伏線を回収してビターエンドを迎えるというもの。
そこまで尖った仕様でもなければありがちでもあります。
ですが冒頭でもお話した通り本作はかなりグロテスクです。
実は正解ルートだけを進んでいればそこまでなんですがバッドルートへ進んでしまったときは結構な地獄です。
そこで私的に衝撃だったルートを二つ紹介。
一つは希衣佳ルート。
前半の3人は普通の恋愛をするも貞島やユカゴアにより追い詰められるバッドルートの場合は結構なグロシーンが用意されています。
そしてなぜか三大将のうちの希衣佳だけ頭5つくらい抜けてるグロリョナ展開でした。
希衣佳バッドではゴアとユカによって日常が侵食されていきどういうわけか希衣佳は教室でおなってしまうトンデモ展開になります。
その時に恭司は学校に居なかったために希衣佳おなについては真太から
「教室でひとりhしてた」
と深刻な顔で言われてしまいます。
これは笑うところなのかどうか反応に困る展開ですがその裏では恭司と希衣佳が仲良くしていることが気に入らなかったユカの仕業だったことが明かされます
この後も希衣佳を便女扱いし圧倒的な尊厳破壊を見せてきます。
そして訪れる衝撃のシーン
教壇の前に立つ希衣佳、ゴアの触手がまとわりつき恭司に助けを求めるのですが
頭を喰われてしまいます。
鮮明に書かれているわけではありませんがモザイク無しのいきなり頭蓋骨粉砕シーンはビビります。
前後の電波寄りなシーンも相まって狂気度は高めですね。
マブラヴのあのシーンを彷彿とさせます。
お次はユカルートのバッドエンド。
恭司とユカは結ばれるわけですが倫理観終わってるユカは恭司のことが好きな三大将がこのルートでも気に入らないらしく選択肢によってこの3人がまたもやゴアによって喰われてしまいます。
先ほどと同じく触手によってわからされてしまい最後は喰われるのですがまたもや希衣佳だけ別格の食事シーンとなっています。
ゴアに襲われてしまった希衣佳は触手プレイによって意識が薄れゆく中自分とは別の女性の下半身がゴアに襲われていることに気づきます。
もはやどうすることもできないわけですがまだ意識を保っているのでその下半身を見ながら次第に自分の身体に違和感を覚えます。
何かが無い感覚がし、自分の身体を確認すると
下半身がありませんでした
つまりは自分の目の前で襲われている女性の下半身は希衣佳のもので希衣佳は自分の下半身がやられている様を見せられていたのです。
無いことに気づいた瞬間に苦痛が襲い早く死にたいと考えていたところでまたもや頭蓋骨粉砕。
他の女の子も凄惨な迎えますが「あれ、私の下半身じゃない?」は衝撃でした。
総評
ブサイク作品入門編のゴア・スクリーミングショウ。
グロリョナ純愛ゲームでありながらオカルトチックな内容でしたね。
今回はある程度ネタバレに考慮して純愛グロゲームであることをざっくりと話しましたがその流れの中では登場人物の大人枠である闇子さんと由規が有能でカッコ良かったり
主人公の恭司がユカルートでは無力な男子学生でありながらも自分にできることはしっかりやろうとしていたりと泥臭くもそれなりにカッコ良く見える部分もあります。
ラストの魅せ方でこの作品の評価が1段階か2段階上がるくらいにはユカルートは良かったですね。
それとクリア後にレビュー的なものをみたところゴアはプレイヤーからは好かれているそうですね。
確かにユカに忠実で喋りも馴染みやすいと言うか愛嬌のあるモンスターですし慣れればキモカワイイような気がしなくもないので地味に人気であることには納得しました。
終盤の人間絨毯のシーンではゴアに慣れてしまい「おっ、このルートでもゴア絶好調だね!」くらいの気持ちで読み進めました。
ただまあ、雫の時も思ったんですが前半部分最初の三人のヒロイン攻略は少し面倒に感じましたね。
苦痛とまでは言いませんが共通ルートとなると1回攻略完了したらまた最初から違う選択肢を選び他の三大将ヒロインのルートへ分岐させるわけです。
その時に選択肢を選びながら同じシーンを2回合計3回見せられるので時間も金もない人によっては全てを失っているとも思える私にはテンポが気になりました。
最後に余談ですが本作は2006年発売の作品でありながら今でもR18ゲーム界隈で名前を目にする方がちらほらいました。
例えば和泉万夜様
スタフロールでスクリプトの欄に名前が出てくるんですよね。
ウィキペディアによると予約特典「夏の孤島の闇の声」携わってるのでバグシステムで鬱グロリョナ展開を考えてるあの人だと思われます。
そして本作の大部分を担当されている上田メタヲ様は直近だと夜勤病棟のあの人ですね。
やれやれ、私もすっかりR18界隈に詳しくなってしまったもんだ。