おしりです。
ニーアオートマタが神ゲーだったんでその前作であるニーアレプリカントを買いました。
で、やってみたところ
面白すぎて1日でクリアしました。
今回はその感想と紹介をネタバレアリで書いていきます。
基本の基
ぼくが今回プレイしたのはニーア”レプリカント”の方なんですが、本作は同じ内容で主人公「ニーア」が兄ではなく父親という設定の「ニーア ゲシュタルト」も存在します。
違うところは主人公だけでそれ以外は同じ内容です。
それと関連作品についても、
本作は鬱ゲーとして有名なドラッグオンドラグーン(以下DOD)の新宿エンドから長い年月が経過した地球が舞台でDODとはゆる~くつながってます。
一応時系列もちゃんと考えているようで
DOD3→DOD1新宿エンド→ニーアレプリカント(本作)→ニーアオートマタ
これが1番有力な説じゃないかな?
世界観の繋がりについてはシリーズでこまめに出てくるヒントをもとに考察する必要があるから公式が「この順番です!」と言ってくれるまでははっきりしないので参考程度に。
本作もDODほどじゃないけども鬱要素多めのマルチエンディングとなっています。
ではストーリーについて解説していきましょう!
暗くて悲しい少年時代
「マモノ」という正体不明の敵が蔓延る世界が舞台で主人公のニーアは病弱な妹との二人暮らしです。
ヨナは身体が弱くヨナとニーアはその日を生きるにも精一杯の暮らしです。
主人公のニーアは妹のヨナを元気にするためにマモノと戦ったり食料を探したりする優しい男なんですがある日ヨナはマモノの巣窟に足を踏み入れ命の危険にさらされます。
そこでマモノの強さを前に苦戦を強いられるニーアは「白の書」という謎の本の力を借りて撃退。
その後もヨナの病気を治すために白の書と忙しい毎日を送るニーア。
その後も半分マモノとなった女「カイネ」見たものを石にする目を持つ「エミール」と出会います。
主人公のニーア(よーく見ると個性的な髪形やで)
白の書(主人公の相棒)
カイネ(通称 下着女)
エミール(声かわいい)
この3人(というか2人と1冊)と出会います。
そんなある日ヨナがマモノの王「魔王」と白の書の対となる存在「黒の書」にさらわれてしまいます。
必死の抵抗もむなしくニーア御一行は完全敗北。
ニーアは痛々しい傷を負いカイネは自分をエミールの力で石化させることでマモノを食い止めることに成功します。
こうして少年時代は最悪の形で幕を閉じます。
それから5年後、ある出来事をきっかけにニーアのマモノを滅ぼしヨナを取り戻す旅が本格的に始まります。
とまあ、あらすじはこんな感じなんですが簡単にいうと
マモノに好き勝手やられた主人公がなにもかも取り戻すために敵を駆逐するお話です。
寂しい結末を迎える大人時代
5年後の世界ではヨナをさらっていったマモノの王「魔王」の足取りをつかむためにマモノを狩り続けるニーア。
5年後の世界では石となったカイネを元に戻すため自身の姉である究極兵器「6号」の力を手に入れるエミール。
ビフォー
アフター
その力でエミールはカイネの石化解除に成功。
再び4人で魔王を探す日々が始まります。
大人となったニーア一同は少年時代に訪れた場所へ再度足を運び5年前に仕留め損ねたマモノ達と戦うことになります。
ですがその決着はどれも悲しいものばかりで本作特有の鬱要素とも呼べる後味の悪い気持ちをプレイヤーに残してくれます。
そんな中やっとの思いでラストダンジョンににたどり着くのですがそこで待ち受けていたものは、、、
たくさんの死と裏切りでした
さすがDODと世界観を共有した兄弟作品、ラストで待ち受けるものは死とか裏切りとか人類滅亡とかどうしようもなく救いのない展開です。
普通にクリアした段階では「ちょっと切ない終わり方だな~」程度にしか思わないけども本作のストーリーを理解するほど作中で行われている「ゲシュタルト計画」について主人公がいかに蚊帳の外だったかがわかります。
ニーアが殺したマモノ達
エンディングも数種類あるのですがハッピーエンドと呼べるものは無く必ず誰かが消えます。
(というか分岐前で既に色々手遅れ・・・)
大まかなストーリーについてはこんな感じでオープニングからエンディングまではず~~っと暗い雰囲気で話が進んでいきます。
しかも主人公は作中でいろんなことが起こっているのにも関わらず重要な場面に立ち会っていないせいで最初のエンディングを迎えた段階ではなにがなんやら理解に苦しむことになります。
作中で起こった重要な出来事について補足説明されるのは1つめのエンディングを迎えた後。
DOD3と似ている部分でもありますが神の視点、つまりは作中で起こるすべての出来事を観測できるのはプレイヤーだけなのでぼくたちプレイヤーがゲーム内に散りばめられたヒントを元に考察することで作中の出来事を補完することになります。
そういうストーリーの見せ方なので本作はどちらかというと”ストーリー考察が面白いゲーム”といえますね。
「あれって結局何だったの?」みたいなシーンが多い割にBGMと演出で見入ってしまうのも本作の魅力です。
変化の多いゲーム性
お次はゲームシステムについてですが本作の基本的な部分はアクションRPGで剣と魔法を駆使してマモノを倒すことになります。
しかし、、
動作がもっさりしてやがる・・・
残念ながらアクションRPGとして致命傷ですね。
攻撃する速度や攻撃後の硬直等、普通にプレイしてテンポの悪さがどうしても気になるんです。
同じアクションRPGでもイースⅧ、Ⅸや次回作のニーアオートマタと比べると未完成な部分が多いです。
総合的にみると評価の高い本作ですがこれだけはほとんどの人が酷評していることでしょう。
とはいえダンジョンやボス戦はかなり面白いです。
所々弾幕シューティングや横スクロールアクションのようなカメラワークになりますし魔法を使ってボスにとどめを刺す瞬間はBGM、演出も相まって爽快感が半端ないです。
これらのおかげでアクション部分がイマイチでもそんなことが気にならないくらい面白いです。
総評
ニーアオートマタにドハマリしたあとに今更ながらプレイした感想なんだけどめちゃくちゃ楽しめましたね。
アクション部分は前述したとおりお粗末なものなんですがそれを補うボス戦の面白いギミック、魔法アクションの多さはすっごく良かった。
「一人のために全てを滅す」というキャッチコピー通りヨナのために全ての敵を倒すことになります。
少年時代にマモノに好き勝手やられている描写があるからこそ大人時代に全てを滅すことが熱くて最高!
あとこれも声を大にして言いたいんだけど
BGMがめちゃくちゃ良い!
BGMとダークな雰囲気がもう最高!「ここでそのBGM流すのはセンス良すぎだろ~」と思わせてくれるようなチョイスです。
BGMの使い方がなんとなくエヴァンゲリオンっぽいと思うのはぼくだけか?
ストーリー感想
ぼくはニーアのストーリーについてはめっちゃくちゃ好きでなにもかも知り尽くしたいと思ってるくらいです。
でもぶっちゃけると、やってることはそんなに面白くないんですよね。
熱い展開、感動のラストなんてものは用意されてなくて全体的に陰鬱。
では何が面白いのかというとキャラと練りこまれた設定じゃないか?
登場人物は少ないんですが1人1人役割と見せ場があって「あいつ結局なんだったの?」みたいなキャラ薄いやつは出てこないんです。
世界観や設定については普通にプレイしても気付かないけどいたるところにヒントがちりばめられています。
ストーリーの本筋よりもどちらかというと世界観やヒントを元に本作の出来事を考察するのを楽しむもの。
逆にそういうのが面白いと思わない人は楽しめないでしょうね。
2週目からはマモノの声が聞こえたりプロローグの謎が解明されたりと同じことやってるのに面白い。
それと人間VSマモノの戦いなんだけど心情描写がしっかりしています。
2周目からはマモノの声が聞こえるようになり敵であるマモノが戦闘中に何を考えて行動していたかが判明します。
本作は最悪な結末を迎えるにも関わらず登場する人物やマモノに「悪」は居ません。
人間同士が助け合うようにマモノ同士も助け合い支え合い生きています。
そんな本作も発売から11年、ニーアオートマタやニーアリィンカーネーション等の次回作を経てリメイク版、バージョンアップ版
ニーアレプリカントver.1.22474487139...
こちらが発売されます。
発売日は2021年4月22日
どんなパワーアップを遂げるのかが楽しみで待ちきれませんな。
以上おしりでした!