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作者が失踪したという噂の呪われるゲーム「哥欲祟ーウタホノタタリー」をクリアしました。




おしりです。

今回は「ぱやaaaaaaaaん」氏が作成したフリーホラーゲーム「哥欲祟/ウタホノタタリ」をクリアしたのでその解説と感想を書いていきます。

哥欲祟ーウタホノタタリーとは

まず初めに哥欲祟(ウタホノタタリ)がどういったゲームなのかを解説していきます。

ウタホノタタリとはWOLF RPGエディター(昔多かったRPGツクール系のアプリ)で作成されたホラーゲームで作中では実写動画や画像が使用されゲームの最中または終了後に論理上説明不可能な現象が起きるという噂があるかなり不気味なホラーゲームです。

作者である「ぱやaaaaaaaaん」氏のTwitterアカウントは2019年の投稿を最後に音沙汰無し、アカウントを移動しましたと記載されており

その移動先のアカウントも拝見しましたが同じように交信が途絶えていてふりーむのURLも今は存在しないです。

つまり完全に消息不明です。

先ほどの警告文はホラーゲーム故の演出で実際には霊障なんて起こらないと思いますがもしかしたら・・と考えてしまいますね。

今現在は続編であるウタホノタタリ2が配信されていてこちらは初代の謎を補完する内容となっています。

Google先生では予測で「ウタホノタタリ3」が出てきますがこシリーズに3は存在しないので探すだけ時間の無駄です。

作者も失踪しているので今後作成される可能性も低いでしょう。

 

想像以上の恐怖体験ができるホラーゲーム

ウタホノタタリ本編ですがここからはそこそこネタバレするのであらかじめご了承ください。

それとホラーなスクショも張り出していくのでそのつもりで。

 

ゲーム性としては至って普通の謎解きホラーアドベンチャーでダンジョンを歩き回りアイテムの回収やフラグを立てることでストーリーが進行していくゲーム性です。

 

本作はごく普通の家庭である山野家の日常から始まります。

両親、妹、祖母と一緒に暮らす山野家の長女「山野ウタノ」が本作の主人公です。

山野家ではある日おばあちゃんが失踪、それから5日後ウタノが帰宅するところからこのゲームの悲劇は始まります。

帰宅後に誰からも返事が無いので家族を探すウタノ、静まり返った風呂場でウタノが見た衝撃の光景は・・・

お母さんの首無し死体でした

あまりの凄惨すぎる光景に吐くウタノ、何かの気配を感じ家を捜索して見たものは

お札だらけの不気味な部屋

首を吊った父親

既にこの世のものではなくなった妹

でした。

悲劇の連続に満身創痍のウタノですがこんなものはまだ序章です。

 

ウタノはこの惨劇の原因を突き止めるべく失踪したおばあちゃん、家の独自の宗教「哥欲教」を追ってホテルや廃村へ足を踏み入れることになります。

そこでは血で描かれたメッセージ、ウタノを追いかける謎の人体模型、人身売買の資料といった恐ろしい”モノ”を数多く目撃します。

ツインテールの謎の女の子と出会うのですがこれも謎だらけ。

妹であることを仄めかしていますが結局のところは不明です。

作中で何度も遭遇する心霊現象ですがこれらは実写映像やあまりにも不気味すぎる絵が使用されていて実際にプレイするとものすごく怖いです。

逆から読むと「観たら死ぬ」というタイトルのビデオ

それは山の景色?の映像が流れ続けるだけの不気味な内容。

ゲーム内でBGMは無いのですがテレビの映像や不気味な部屋に入ったときには警報に似た音が鳴るのでそういう音が苦手な人はかなりきついかもしれません。

 

こんな感じにゲームは進行していきプレイヤーの行動によってエンディングは分岐します。

エンディングは2種類で1つは病院ルート、もう一つは廃村ルートとなります。

病院ルートでは謎の存在と対峙しますが山野家に起こった悲劇の真相は完全に謎のままです。

廃村ルートでは病院ルートとは対照的である程度真相究明の手がかりが用意されています。

ここでは冒頭で失踪したおばあちゃんやウタホノタタリという呪い、これまでにウタノを襲った人体模型について少しだけ説明があります。

 

まあ後味が悪すぎる結末なのでどちらにせよスッキリしない終わり方です。

共通して何度も出てくるワードは「真実を知ってはいけない」。

これはタイトル画面にも書いてあるので重要そうですね。

 

どのエンディングも多くの謎を残したままその後は描かれないという考察必至の内容となっています。

哥欲祟ウタノホタタリ2

ざっくりとした解説でしたが初代ウタホノタタリでウタノは1つの結末を迎えます。

 

そして初代の謎が少しだけ明らかになる続編がウタホノタタリ2。

ゲームを始めるとモノクロの不気味な映像を観ることになりこのビデオが失踪した人物からとある研究所に送られてきたものだということが説明されます。

そのあとこのビデオのことはいったん置いといて物語は始まります。

今回の主人公は記者(と思われる女性)シズネ。

シズネは事務所に携帯電話を忘れてしまい夜の誰もいなくなった会社へ戻ります。

この会社での行動で何通りかのルートに分岐します。

重要なのは病院ルートとトゥルールート扱いの神社ルートです。

 

神社ルートではシズネの恋人であるタケルと一緒に行動することとなり前作のように多くの謎を残したままエンディングを迎えます。

トゥルーって真実って意味なのに全然シリーズの真相が明かされないという訳のわからないルートです。

 

ラストでは恋人であるタケルが録画したDVDを再生するのですがなぜか普通の実写映像。

「もしかしてこれめっちゃ笑えるところなんじゃね?」と思っていたんですがこの映像クッソ怖かったです

 

お次は病院ルート。

会社で見つけた冒頭のビデオの映像と関連性があると思われるビデオテープを発見するシズネ、「佐藤総合病院」という施設の存在を知りシズネは記者として成果を上げるため病院へと向かいます。

総合病院では前作のホテルのようにさまざまな心霊現象と遭遇します。

死んだはずのお母さんや謎の女の子ナナ、そして前作でウタノと遭遇したツインテールの女の子も出てきます。

神社ルートでも出てくるんですけどね

この病院ルートでは前作から謎だった呪いの性質やツインテールの女の子の正体、初代で悲惨な最期を迎えた山野家との関連性が断片的ではありますが考察できるくらいには明かされます。

 

主人公シズネの事を考えると確かにバッドエンドですが多くの謎が解明されるので実質こちらがトゥルールートです。

 

ゲーム性とストーリーの総評

では解説はこのぐらいにしてゲーム性とストーリーについての感想へと移りましょう。

ゲーム性についてですがRPGツクールのフリーゲームなのでそういう類の作品をやったことがある人には想像できると思いますがキャラを操作して怪異から逃げ回りアイテムを見つけてダンジョンを進めていく

普通のフリーホラーゲームです

とはいえ本作はプレイヤーを怖がらせることが非常に上手く先述した実写の映像が出てくるたびに肝を冷やしました。

 

お次はストーリーについてですがこちらは考察必至の内容です。

本作の説明書にも記載されている通りこの物語に明確な答えは用意されておらず真実にたどり着くには作中の資料をよく見る必要があります。

とはいえ作中のヒントはそれほど多くは無く全ての謎を解明するのはとびきり難しいです。(たぶん作者も”答え”は用意していないのでは?)

 

2作品ともクリアした感想

今回ぼくは2作品ともクリアしましたがとにかく怖かったです。

特に初代ウタホノタタリは序盤の衝撃展開、迫りくるなにか、やばいものに触れようとしてる感が恐怖心をあおります。

 

2は初代の後なのである程度慣れてしまったからか恐怖度はそこまででしたね。

神社ルートのラストで再生されるタケルのDVDはガチビビりしましたがそれ以外はまあこんなものかという感想。

2が駄作というわけではありませんが初代の「監視カメラを観ると人体模型が自分を追いかけてきていた」時のあの恐怖を越えるものはありませんでした。

 

ストーリーを理解するのは少し難しいですが初代から2の病院ルートまできっちりやれば最も重要なウタホノタタリという呪いがどういったものなのかについては知ることができます。

 

それ以外にも作中で手に入る資料や初代と2の主人公の関連性など細かい部分も設定が練り込まれているっぽいんですがさすがにそこまで理解しようとすると難解すぎてぼくの頭では理解が追いつきませんでした。

 

それと気になった点ですが意外と誤字が多いのとゲーム進行(フラグ立て)のヒントが少なく初見殺しも多いのでボリュームの割に時間がかかってしまいます。

敵に触れるとノロワレテイルという文字が画面いっぱいに出てきてゲームオーバー、セーブしたところからやり直しです。

それに加えてバグがあるのでそこも少し気になりましたね。

フリーゲームなので仕方ないことだとは思いますがその辺りの細かい不便さが気になる人はイライラするかもしれません。

 

実写映像や警報音、いきなり出てくる画像はかなりの力技ではありますが実際にプレイしているとどうしてもビビってしまいますね。

2Dホラーの限界と言っても過言ではないくらいに怖いです。

ということでゲームで死ぬほどシャレにならない怖い体験がしたい人はウタホノタタリを自己責任でプレイしてみては?

ぼくは考察ゲーは好きですが自分で考察するのは得意ではないので本作の考察についてはこちらが情報量が多く楽しめました。

 

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