おしりです。
楽しみにしすぎて1カ月ほど全裸待機していたポケモン最新作
ポケモンレジェンズアルセウスをクリアしたのでその解説とレビューを書いていきまーす!
本作はオープンワールド風の外伝的な作品となっているのでこれまでのポケモンシリーズとは違った部分が多くあります。
なのでこれまでのポケモンシリーズとの相違点や世界観、ゲーム性を軸に紹介とレビューをしていきます!
では早速本題へ!
目次
アクションRPGとなったポケモンの外伝作品
主人公は本作の舞台ヒスイ地方に異世界から転移してきた謎の人物で転移する直前にアルセウスと意味深なやりとりをしています。
そのアルセウスとのやり取りの後はスマホが”アルセウスフォン”という仮面ライダーのグッズのようなお助けアイテムへ変貌し始まりの浜という場所でこの世界の住人と出会います。
この世界ではこれまでのポケモンシリーズのような「人とポケモンは仲良く暮らすお友達」みたいな雰囲気ではなく「ポケモンは恐ろしい生き物」という認識でした。
そんな世界で主人公は歴代御三家ヒノアラシ、モクロー、ミジュマルを捕獲、その功績から天才ともてはやされギンガ団という組織の一員として”ヒスイ地方”のポケモンの調査に加わることになります。
あらすじとしてはこんな感じでヒスイ地方の上空には主人公が潜ってきたと思われる次元の裂け目が存在していたり主人公が記憶喪失で異世界の住人だったりと外伝らしく本編との相違点は多いです。
本作アルセウスは従来のポケモンとは大きく変わってRPGではなくアクションRPGとなっています。
ボス戦以外はステルスアクションに近いものとなっておりポケモンの捕獲、、戦闘、どちらも真正面から突っ込むよりも気づかれないように後ろから回り込みボールを投げた方が捕獲率が高くなったり一方的に攻撃を繰り出せる有利な状況になったりと必須ではなくともポケモンの後ろを取る事で恩恵にあずかれるようになっています。
戦闘システムも従来のターン制バトルとは少し異なりFF 10のように画面右上のアイコンの順に行動できるようになっています。
これまでのポケモンでは素早さにどれだけ差があろうともお互い1ターンに1度行動できましたが今回は素早さによっては行動順だけでなく行動回数も変わります。
さらに「早業」「力業」が追加され技を早業として使うと威力が低くなる代わりに次の行動順が早く回ってきます。
逆に力業は威力が上がる代わりに行動順が遅くなります。
実は変化技にも対応しておりさいみんじゅつを力業として使うと命中率が90になるので力業、早業の使い所は多かったりします。
今までの技から仕様変更されたものもいくつかありステルスロックが変化技から攻撃技に変更されていたりと「やはり外伝なんだな」と感じさせられる部分も多くありました。
とくに驚いたのがめざめるパワーでこの世界線のめざパは「相手の弱点になる」という面白い効果をもっています。
更に、ポケモンの特性が廃止され御三家のピンチになると一致技の威力が上がるげきりゅう、もうか、しんりょくがなくなっていたりとこれまでのポケモンに慣れている人ほど違和感を感じる部分は多いです。
この辺りは賛否が分かれるところかもしれませんね。
あ、レジギガスだけは例外でギガス様はこちらの世界線でもスロースタートです。
過去のシンオウ地方を舞台に進むストーリー
こちらも外伝作品らしくストーリーの進行は一般的なオープンワールドゲームのようにメインクエストとして進行していきます。
メインクエストの主な内容は前述した通りギンガ団としてポケモンの生態を調査することですが序盤から次元の裂け目、裂け目から現れる謎の雷など、科学が発達している途中の世界ならではの問題が散りばめられておりそれらを異世界から来た主人公が解決しヒスイのみんなに認めてもらう。
これがかなりざっくりとした内容です。
冒険の舞台が過去のシンオウ地方なのでダイヤモンド/パール(以下ダイパ)の登場人物の先祖と思われる人が出てきたりダイパで出番の多かったユクシー、アグノム、エムリットとった3UMA、看板モンスターのディアルガパルキアが重要なポジションだったりします。
キッサキ神殿やシンジ湖といったダイパでも登場したダンジョンは本作でもご登場、このグラフィックなのでぼくの想像よりも50倍くらいデカかったです。
他にもヒスイ地方がなぜシンオウ地方と呼ばれるようになったのか、アルセウスって結局どういうポケモンなの?といった今まであやふやだったことが少しだけ明らかになります。
ブレスオブザワイルドのような広大なフィールド
本作最大の特徴はなんといっても広大なフィールド、「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」のようなフィールドで冒険の舞台ヒスイ地方にはさまざまなポケモンが生息しています。
ポケモンの中には主人公に気づくと逃げたり逆に襲ってきたりと反応はポケモンによって違います。
本作の目的はギンガ団の一員としてポケモンを捕獲、観察してポケモン図鑑を埋める事。
本作のポケモン図鑑を埋める要素は捕獲の他にもう1つあり各ポケモンごとにタスクが設けられています。
タスクはポケモンによって倒した数、捕まえた数、〇〇タイプの技で倒した数など、さまざまでこれらのタスクをこなす事でポケモン図鑑を更新していき完成に近づけます。
ポケモン図鑑の完成度を上げる事でギンガ団としての実力が認められランクが上がっていきます。
ランクが上がると高性能のボールやレベルの高いポケモンを使える、新しいエリアへ入ることができたりと地味に嬉しい特典がもらえます。
最初のエリアから他のポケモンよりも圧倒的にレベルが高くデカくて強い「オヤブン」とも出会うことありこいつらはなんの対策もなしに挑むとボコボコにされます。
しかしどうにか対策して捕獲すれば即戦力となるので対価に見合った報酬が得られるポケモンでもあります。
ポケモンの中には「お前そういう生き物だったんか・・」と言わざるを得ない知られざる生態を持つものも多数います。
(ギャラドス君確かに飛行タイプだけどさぁ・・)
こういったところもこれまでのポケモンに無い要素なので面白いですね。
ストーリーを進行させると地上を自由に駆け回れるアヤシシ、海を横断できるイダイトウ、空を飛べるウォーグルの力を借りることができ探索の自由度が格段に上がります。
序盤は川や海に入ると数秒で溺れたり少し高い所から落ちるだけで落下死したりと主人公が非力すぎて「このゲーム大丈夫か?」と心配になりましたが後半はライドポケモンによって移動が快適になったのでその部分は「ポケモン×広いマップ」をうまく組み合わせているように思えました。
簡単に言えばポケモンソード/シールドのワイルドエリアをものすごくパワーアップさせた版です。
難易度
難易度は少し高いと感じる部分が多くぼくはクリアまでに1回全滅しました。
高難易度の要因の1つはトレーナー戦において入れ替えができないこと。
過去作では相手のポケモンを倒すと相手が次に繰り出すポケモンを知ってからこちらがポケモンを入れ替えることができましたが今回はそれができません。
ポケモンを倒された側は次に出したポケモンで先制できるので1対1交換になりやすいです。
しかも相手は早業、力業をガンガン使いこなすし技もちゃんとした技ばかり使ってきます。
初代ポケモンのようにバカすぎる技構成では無いので相手のポケモンを倒すと次のポケモンに先制抜群技からの一撃死が基本でした。
本編の入れ替え方式がいかにヌルゲーだったかを再確認させてくれますね。
終盤ではとあるポケモンを捕獲しなければいけないイベントがあるんですがこの時は手持ちのポケモン6匹を使い捨てながらHPを赤まで削りみんなが一撃でやられていく中で捕獲しました。
ポケモンってルビー/サファイアあたりからはヌルゲーだから今までやってきたポケモンの中で1番頭使いました。
不満点
やはり不満に感じた部分も多少はありますのでいくつか触れていきましょう。
ライド中はボールを投げられない
戦闘を始めるにもポケモンを捕獲するにもまずはポケモンに向かってボールを投げることから始まる本作。
ほとんどの場所でライドポケモンにのるわけですがライド中はボールを投げることができません。
わざわざライドポケモンから降りてボールを投げるのはシンプルに面倒でしたね。
終盤は空を飛ぶことができるので「空中から地上のポケモンにボールを投げられたらな〜」と思ったことは10回はあります。
スタミナの概念要らなくない?
2つ目はスタミナの概念とダッシュ機能。
時代がかなり前なので自転車なんてものはありません。
各エリアではライドポケモンで快適な移動ができるので移動速度については気になりませんが拠点であるコトブキムラではライドポケモンは使用不可、なのでL3ボタン押し込みでのダッシュを多用することになります。
このダッシュがまあまあ面倒な仕様でL3の押し込みという使いづらさ、ある程度走ったらスタミナ切れなのか走れなくなる。
この辺りは少しイラつきました。
村のなかはアクション要素がないのでスタミナという概念を設定する必要がないように思えますし設定でL3以外でもダッシュできるようにしてほしかったですね。
エリア間移動ができない
各エリアは繋がってはいないのでエリア間移動はコトブキムラを経由することになります。
村からは全てのエリアへ移動が可能ですがエリア間の移動ができないのは少し不便でしたね。
探索の途中でボールの補給などが必要な場合は「まあついでだし村に寄ってから他のエリアへ行くか!」となりますがそうじゃない場合も多いのでそれほど短くないロード時間を挟んでしまうのが少しストレスでしたね。
総評
今回紹介したのはほんの一部ですが総合的に見るとかなり面白かったです。
広大なフィールドでポケモンが暮らしていて捕獲や戦闘が楽しめるだけでなく戦闘以外でポケモンがどんな動きをしているのか観察できるのはポケモン好きなら誰もが楽しめます。
(もはやポケモンスナップ!)
戦闘面はトレーナーではなく野生のポケモンとのバトルがメインになっているのも新鮮でしたね。
本編ではトレーナー戦が多かった関係で戦闘が始まると3〜4匹連続で倒して戦闘終了というパターンが多かったのに対し本作ではこちらがポケモンを繰り出すことでシームレスに戦闘が始まり一定区間内なら移動も可能です。
ストーリー面はダイパに関連する出来事や過去の話がメインなのでポケモンの中でもダイパが好きな人には特におすすめですね。
多少不満に感じる部分もありましたがポケモンの外伝作品としてはすごく楽しめました。
ポケモントローゼ、ポケモンレンジャーみたいな「まあ普通」ぐらいの作品と比べると圧倒的に面白いです。
開発スタッフの事情はともかくアルセウスで採用したシステムの一部を本編で採用して今後のポケモンをもっと素晴らしい出来にしていただければと思いました。