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人魚姫を元ネタとした狂気のヤンデレホラーADV【トラウマーメイド】のレビューです。




おしりです。

今回も株式会社CHARONのねこふじかおる様のヤンデレアドベンチャーゲームのレビューとなります。

でもってクリアした作品は

トラウマーメイド

では本題へ入りましょう!

 

人魚姫をモチーフとしたヤンデレホラー

本作の特徴はそのタイトル通りマーメイド、つまりは人魚を題材としたおはなしで童話「人魚姫」をモチーフとした内容となっています。
プレイ時間は2時間半前後。

主人公のコタローが人魚姫の童話でいう王子、メインヒロインの一人であるヒナタが人魚姫、もう一人のヒロインであるツバサが修道女のような位置付けで繰り広げられる少しホラー寄りの恋愛ゲームです

 

令和のこの時代なので人魚姫の童話を知らない人がいるかもしれません。

そんな人はとりあえずグーグル先生で調べといてください。
ちなみに本作では冒頭で童話人魚姫の内容と結末がざっくりと描かれます。

ゲームが始まるとヒナタルートとツバサルートどちらを読み進めるかの選択肢が現れ
選んだ女の子によって大きく違った物語を楽しむことができます。

この2つのルートは登場人物や舞台は同じであるもののシナリオ担当がヒナタ編はねこふじかおる様ツバサ編が乃花こより様になっているので実質二本立てみたいなものです。

イラストはヤンデレ女の子に定評のあるねこふじかおる様の綺麗な絵柄で今回はフルボイスフルアニメーションです。
リメイク版のメンヘラフレシアやうつろにっきも一応フルボイスでしたがこちらは口パク機能も搭載されています

今のところはPCにてDL siteかSteamくらいでしか配信されていません。

公式のガイドラインを見る限りあまりネタバレには寛容的ではないと思われるので今回は
ガイドラインを守りつつネタバレに考慮した内容になります。

トラウマだらけの本編

本作は主人公のコタローが数年ぶりに兎雛町(うさひなちょう)へ帰ってきたところから始まり
そこで昔の友人であるヒナタ、ツバサ、ユキマルに再会し、ごく普通の恋愛ゲームのような日常を迎えます。

ですがコタローはねこふじかおる様の作品特有の最初から主人公に対するヒロインの好感度がMAX状態なのでヒナタとつばさの両方から好かれ歪な三角関係が築かれます。

 

ここまではヒナタ編ツバサ編共に大体一緒の内容ですが最初に選んだ選択肢によって恋愛イベントの内容が変わります。

ヒナタ編ならヒナタとHな雰囲気になりツバサ編ならツバサとHな雰囲気になります。
ゲーム性は普通のADVなので選択肢に応じて相手の反応が変わります。


しかしエンディングの分岐に繋がる選択肢は赤枠で表示されこちらはハッピーエンドに繋がる選択とバッドエンドに繋がる選択肢の2択となります

 

ハッピーエンドの正解の選択肢を選んだ場合はそのまま物語が進行しますが不正解の選択肢を選んだ場合はあっさりと誰かが逝ってしまいバッドエンドを迎えます。

 

つまりはバッドエンドは複数用意されているものの不正解の選択肢が後々影響してくるタイプではなく間違った選択をするとすぐにバッドエンドを迎えるというわかりやすい分岐です。

このバッドエンドではハッピールートでは深掘りされない学校の先生やねこふじ作品では舞台装置としてお馴染みのユキマルのとんでもねえ一面が描かれるので
ヤンデレホラーを期待していた分バッドエンドは楽しめました。

でもってラストなんですがこれSteamのレビューにも書いてある通り

トラウマーメイドです。

結局のところネタバレできないので詳しいことは書けませんが
「ああ〜これはヤンデレホラーだわ〜」と思わされるような結末でした。

ヒナタ編ツバサ編ともにハッピーエンドが一つだけ用意されているのですが「これのどこがハッピーエンドなん?!」と言いたくなるような終わり方です。

これはぼくの感想にはなりますがヒナタ変よりもツバサ編のラストの方がぞくぞくさせられましたね。
とある演出や最後にあの人があのようなことに、、、、
といった絶望感もあり本当にバッドエンドらしい終わり方でトラウマです(褒め言葉)


ツバサ編のシナリオ担当はねこふじかおる様ではなくcreamの乃花こより様なのは意外でした。

不満点

 

さてさてレビュー記事なのでしっかり不満点も書いていきましょうか。
まず気になった点はコタロー、ヒナタ、ツバサの3人以外の掘り下げが足りないと感じたところですね


前述した通りバッドエンドに分岐した際にはコタローがいないところで先生やオトメといったサブキャラの行動が描かれるのですがこれらがかなり意味深なんですよね。

明らかにこのゲームの重要そうなことを知っているかのような振る舞いをしているんですが実はこのバッドルートで怪しい描写があるだけで本筋には大きく関わってこないです。


これ以外にもバッド分岐後にいきなり現れるアキノという少年。
こいつもなやら意味深なことを言っていますがバッドエンドの1つに登場するだけで他に出番は無し。
ヒナタ編ツバサ編クリア後にトゥルールートが解放され、この人たちが本作に大きく関わることになると思っていたのですがそんなことはありませんでしたね。
ただ、ねこふじかおる様の多作品のキャラが多数ゲスト出演しているのと人魚姫が元ネタなのでそれらを知らなかったぼくが悪いという可能性もあります。

なのでこのあたりは同じ製作者様の他作品をプレイ済みか否かで変わってくるところでしょう。

 

 

総評 タイトル通りの内容

総評すると、、
タイトル通りのトラウマになる内容の人魚姫の物語です。
不満点はあるものの大筋はタイトル通りしっかり後味の悪い終わり方をしますしヤンデレホラー要素もそこそこ。


なによりねこふじかおる様の絵で口パクアニメーション+フルボイスという点は大いに評価すべきだと思います。
メンヘラフレシアと違って今現在はSteamとDL siteくらいしかDL販売されていなくてきっちり有料(¥1500)なので
敷居は高く感じるかもしれませんが気軽に遊べるヤンデレホラーが好きなら楽しめると思います。
(特にツバサルートは)


体験版がふりーむにて配信されているので少しでも興味を持った方はとりあえずやってみることをおすすめします。

ふりーむ

CHARON公式

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