おしりです。今回はCLOCKUP産のロマンノワールADV
眠れぬ羊と孤独な狼をクリアしたのでその評価感想などを書いていきたいと思います。
先に言っておくとこれはね~
超面白かったよ!
少しネタバレを含みますので予めご了承ください。
ということでまずは基本情報をざっくり話していきましょう。
本作眠れぬ羊と孤独な狼はクロアプ産で原画は夏ノ鎖や最新作鏖呪ノ嶼(おうじゅのしま)ののりざね先生(キャラデザははましま薫夫)
シナリオは昏式龍也様でDEAD DAYSも同じくクロアプ産でのりざね先生昏式さんとなっております。
発売は2017年で4年後の2021年に外伝が発売されておりロマンノワールADVというジャンルですがピンとこないと思うのでわかりやすく言うと
歌舞伎町を舞台に繰り広げられる極道組織や悪党の生き様と4に様をめっちゃかっこよく描いたADVです。
絵柄は眠らない夜の街歌舞伎町なので色合いもそれっぽい感じでオシャレ感がありますね
アウトローな雰囲気で舞台が日本なのに犯罪や戦争といった己の目的のためには手段を選ばない者たちの熱い戦いが繰り広げられます。
雰囲気はブラックラグーン、極道関連の話は龍が如く感があるような気がします。
眠れぬ羊と孤独な狼略して羊狼(ようろう)は私の場合本編が9時間40分外伝が4時間で終わり
少し早いと思うので目安としては本編10時間前後外伝4時間30前後くらいと思ってくれればよろしいかと
あらすじ
主人公の俺は主にお客様が女の人と休憩とか宿泊したりするホテル
ホテル・パリジェンヌの従業員で年齢は40手前。
物語開始時はとんでもない量の髭が生えていて寝不足であることから家が無い人のようなくたびれた雰囲気がすごいです。
そんな俺の悩みは眠れないこと。
過去の悲劇が理由で俺は眠ることができなくなってしまい意識が途切れる一瞬を繰り返すことが睡眠かのような重症すぎる不眠症を患っています。
しかしそんな眠れぬ俺は人を56すことで安らかに眠ることができていました。
56しは仕事でやっているわけですが俺は臆病な羊なのでいつでも誰でも56せる力を実感することで安心して眠ることができるのです。
ということで主人公の俺は40手前の眠れぬ臆病な羊で職業は56し屋さん
このゲームは主人公ですら怪しい人間で公式曰く名前は俺で作中では村木武生(むらきたけお)と中国名「曾黒星(ゾン・ヘイシン)の二つの名を用いるのです。
そんな俺が歌舞伎町で依頼をこなしている頃ホテルパリジェンヌには一人の女の子がデリバリーヘルプされていました。
名前はあざみで汚ねえおっさんに目隠しをされてしまいNGプレイを強要されてしまいます。
しかし結構な時間やられた後におっさんはあざみのバッグをあさり始めそれを止めるべくあざみは
おじさんの身体を無理矢理捻じ曲げ前後逆にしてしまうのです。
その後あざみはホテルを後にしたようで俺はその処理のために部屋へ入るのですが56しの仕事を持ってきてくれる東儀 衛(とうぎ まもる)から付き人である海江田 信輔(かいえだ しんすけ)がよこされ極道の事務所へ向かいます。
そこでは東儀から新たな依頼を請け負うことになりその内容はあざみを捜し出すこと。
人捜しは管轄外ですがこの男は歌舞伎町では絶対の極道なので断ることもできずに探すことになります
といってもプレイヤー目線ではあざみが犯人であることがわかっていてその通りなんですけどね。
てことで俺はあざみを探すのですがその間に立ち絵がある魅力的な悪党どもと偶然出くわしたりイカれた刑事に絡まれたりしながらビルの屋上で孤独な狼との決戦にもつれこみます。
長年56し屋として多くの命を奪ってきた俺ですがあざみの身体能力は人間の域を超えていて防戦一方
最後は腕力によってねじ伏せられてしまいう●こがこんにちわしてしまうのですが生存本能的なやつなのかギンギンになった俺はあざみを襲うことで勝利します。
エクゾディアのような特殊勝利ですね。
こうして性的に56すことができた俺は安心して眠れたようでたぶんパンツのケツの部分が茶色になってると思われますがさわやかに目を覚まします。
あざみは羊と思ったら狼だった俺に対して男としての魅力を感じこの出会い以降つきまとうようになり主人公カップルの誕生です。
そのあとは東儀が捜している人物がこのあざみであると知っていながらも襲うことで安心して眠れる俺はどうするべきか葛藤しつつ報連相ができていない上に監視されていたという社会不適合者にありがちな理由でバレてしまい事務所ではなく家に呼び出されてしまうのです・・・
でもってここまでの流れで進行率は25%初めての選択肢が現れて二つのルートへと分岐します。
分岐後は治安の悪い歌舞伎町でそれぞれ目的を達成するために悪党が暴れるんですが超面白い!
登場人物全員最高にイカレた死に様を魅せる
オープニングムービーやらFANさんのページを見ていただければなんとなく雰囲気はわかるんじゃないかと思います。
そんでもって私がこの羊狼というゲームの最も評価している部分は
登場人物が全員魅力的であること
ADVなのでストーリーが面白くないというわけではありませんが完走した感想としては
「おもしれぇやつしかいないからストーリーがどんな方向に進んでもそりゃあ面白くなるわな!」です!
ということでねっとりとした深堀は別の機会でするとして主人公カップル以外の登場人物についてざっくりご紹介。
仁礼 春彦(にれ はるひこ)
エリート刑事でぱっと見ワルそうなやつらばかりの本作において見た目だけは普通です。
しかし俺を見つけては股間を攻撃しまくり56し屋さんであることに確信をもっているかのような口ぶりでヤる気マンマンの過激な男です。
56し屋である俺にほぼ真剣勝負みたいな状況で完全勝利したり戦闘能力は恐ろしく高いです。
見せ場は多く物語が進むにつれて優秀さとイカれ具合が露になっていくシスコン。
外伝でもシスコンで声優さん曰くシスコンしかも声優さんは夏ノ鎖のシンジ君。
鵜飼 紗雪(うがい さゆき)
胸部はナレーション曰く爆弾のすごく大きい女。
悪徳刑事で裏の人間との癒着で金を稼いでいる面食いのホスト大好き性欲強すぎ女で性格が悪すぎます。
しかしながら俺とは協力関係になることが多くなんやかんやで助けられることが多い刑事
元々は清廉潔白な刑事だったわけですが過去の出来事でここまで腐ってしまったようです。
雲 石穀(ユン シーガイ)
くたびれた髭面のおじさんでデリバリーヘルプ店の経営をしている俺と仲の良い人。
昔は俺と争っていたようですが作中ではほとんど争うことがなく外伝では飲み歩いてサウナに行ってしまうただの仲良しです。
娘の美鈴には逆らえず常にぐぬぬってなってる男ですがピンチには命を賭けて戦うカッコイイ一面をもつ「普段だらけてるけどやるときにはやるタイプのかっこいいおじさん」
別所 美玲(べっしょ みれい)
雲の娘の女学生。
俺にとってはそれだけの女ですが処女だったり学生のわりに肝が据わっていることなどギャップ効果で人気がありそうな女の子。
お父さんが大好きで俺とも触れ合うおじさん好きの女学生である!
李 剣栄(リー ジェンロン)
73歳の老人でありながら銃の腕前は衰えることなくピンチの時に駆けつけてくれる「かっこよくて強いおじいちゃん」という属性を持つ男
昔は李がトップで雲がその下だったのですが色々あって今は逆になっています。
ダルマ女
突如歌舞伎町に現れた東儀の部下を56して周り違法カジノを一人で襲撃しほとんどの人間を葬る謎の女
本名は由良小夜香(ゆらさやか)でダルマになった理由は事故でも病気でもなく人間の欲望。
東儀 衛(とうぎ まもる)
主人公のに56しの仕事を用意する歌舞伎町を支配する大物極道
舞台は歌舞伎町で多くの危険な人物や悪党が出てくるわけですがその悪からも絶対的な支配者として恐れられる男です。
御舟 和義(みふね かずよし)
水面下で東儀と争っている肉体派の男で筋肉がすごい!
が、作中での出番は少なく沙雪のことを高く買ってたり海江田を泳がせてたりと大物感がある割に活躍に恵まれなかったおじさん。
海江田 信輔(かいえだ しんすけ)
東儀の付き人で俺に東儀からの仕事の話をしたり時には監視したりと接触する機会の多い若者
見ての通り顔が良く性格が悪い沙雪が唯一デレる男です。
三国志が好きな頭脳派でとあるルートではほぼ完璧に立ち回ってます。
俺と雲と偶然カラオケで会ったときにはダラダラ喋ったりで殺伐とした関係でなければ普通に仲良くしていたと思われます。
孟 風達(マウ フォンダー)
歌舞伎町の子悪党ででかい勢力には逆らわずのらりくらりと盗品やら情報を売って稼いでいるドブネズミのような男
沙雪の子飼いの情報屋で焼き肉屋に連れていかれた時には扱いがひどかったことから小物感がすごいです。
でも女性には優しい一面があり気持ちだけでなく行動でその優しさを魅せてくれるずるいカッコよさがある。
声優さん曰く見た目ピコ太郎
恩田(おんだ)
デリバリーヘルプ店でよく合う中年。
セリフからして通いまくっていると思われるのできっと仕事できる大金持ちでしょう!
ババア
本編では出番が少なく良くも悪くも落ち着いたババア。
あざみには優しく歌舞伎町でうまいこと生きてるババア
歌舞伎町のメンツはこんな感じで主要人物のほとんどは目的をもっていて4に様がかっこいいです。
そして本作は愛とサツ人の物語
なのでそれぞれの愛のために人を56したり56しに協力したりとギラギラ悪党たちの大暴れが描かれていきます。
2つのルートをクリアするころには男女問わず何人か好きなキャラができてると思います。
私の好きなキャラは孟 風達(マウ フォンダー)です。
この見た目喋り方女の子に優しいところが超好き。
想像を絶する鬼畜ゲーム
羊狼はそんな信念をもった悪党どものおもしれえセリフや行動が魅力的なわけですがやはりCLOCKUPが関わっているからか
とんでもねえ鬼畜ゲームです
実はわたくし本作をやる前に螺旋回廊をやってまして順番は螺旋回廊→本作なわけですが鬼畜ゲーの金字塔である螺旋回廊で感覚がマヒった後にも関わらず鬼畜すぎる内容だと確信してます。
主にどのあたりが鬼畜の所業なのかというとそれは女の子の過去編ですね。
沙雪は悪党とズブズブの癒着刑事なわけですがそうなった経緯は過去男に蹂躙されてしまったからです。
背中にはその時の傷痕が残っていて心も体も一晩で変わり果てるには十分な事件でした。
でもってダルマ女編は非常にやばすぎます。
物語も1/4が終わったころに初の分岐で認めるを選ぶととある人物の解体ショーが始まるのですがそれがダルマ女の過去編なのです。
女は生きながらにしてペンチで歯をすべて抜き取られた挙句手足を切断されてしまいその時におなかの子供も帝王切開で取り出されてしまいます。
それらがどういうわけかじっくりと描写されてしまい私は思ったんです
規制無くなったん!?
Erewhonの時も思ったんですがなんか2016年~2018年くらいに発売されたゲームって規制ゆるくないですか?
にくにくは2016年でそのあとのまなかしも結構なもんでしたね。
四肢切断とか首チョンパが余裕で出てくるせいで規制とかもう無いんだと勘違いしてます。
一応ユーフォリアの設定資料では抜歯はNGがでたとか記載されてるんですけど羊狼はしっかり抜き取ってましたね。
「抜歯か~これNGでカットされるんだろうな」なんて余裕こいてたおかげで衝撃でした私の先入観ぶち壊しです。
とはいえそういうのは慣れるもんでギリ耐えられるんですがダルマ女はその後がやばすぎて鬼畜の所業に呼吸困難でしたよ・・
螺旋回廊みたいな昔のゲームも鬼畜ではありますけど絵が綺麗な分こっちの方がきつかったですね。
ダルマ女以外にもあの女の子は腹パンでゲロ吐いた後に血を吐いてました。
血を吐くなんてバトル漫画ではよく見ますが一方的な暴力過ぎてガチ目にゾッとしたわ・・
メインヒロイン扱いのあざみも昔汚いおじさんにやられており結構きもかったです。
幼女に厳しいゲームメーカーは日本一ソフトウェア
女の子に容赦ないのがアージュ
そして幼女にも大人の女にも徹底的な悪魔の所業をしてしまうのがCLOCKUPなんだと疑ってます。
この後マゴットベイツもひかえてるのでこの疑惑は確信に変わりそうな気がするわ・・・
あとJCと書いてジューシーと読んでるんですがそこだけは規制が仕事してるのかなと思いました(そこじゃないんよ・・)
総評
眠れぬ羊と孤独な狼についてはそんな感じです。
元々FANさんのレビューだけちらっと見てて「最後だけ失速するけど全体的にはかなり面白い」
みたいな意見が多い印象でしたがまあ確かにわからんでもないかなと思います。
私は3ルート全て楽しめましたので本当に最初から最後まで面白かった名作だと思ってますがあえて順位をつけるなら
1位ダルマ女と戦い東儀と決着をつける眠れぬ羊ルート
2位仁礼春彦と戦う孤独な狼ルート
3位多くの命が奪われるジェノサイド眠れぬ羊と孤独な狼ルート
にはなりますね。
とはいえ昏式さんがトゥルーのどれが正解かは決めてないんで自分が気に入ったルートを結末として選んでくださいとコメントしてくださっているので私は一番好きな眠れぬ羊ルートを結末として選ばせていただきます。
各ルートの詳細については別の機械で話すとして全体的に龍が如くのような極道の抗争や海外マフィアといった闇の人間による暴力が目立つ作品でしたね。
でもってR18ではありますが完全にストーリー重視の内容かと思います
てことでhシーンいらねえと思うことがかなりありました。
というか元々私はhシーン最小限にしてほしい派なので尚更ですね。
プレイ時間が9時間40分と早めに終わってるのもエンターキー連打したからです。
とはいえダルマ女関連の話は絶対にあそこまでやってこそ魅力があるのだと思ってますしR18でしかできなかったルートだとも思ってます。
そういうイカれた内容ではありますが俺は快楽サツ人者ではなく安心して眠るために命を奪ってる人間でダルマ女はとある男と会うため。
他にも復讐のためだったり愛する者のために人を56す狼となった人物が登場するわけですが振り返ってみると56しは目的ではなく目的のための手段である人物が多いような気もします。
愛とサツ人の物語だからこそそういった部分
この人は人を56す狼でこの人は56せない臆病な羊なんだな~なんてことを考えながら読み進めるのも面白いです。
外伝
ご視聴ありがとうございましたと言って終わっても良いかもしれませんが冒頭で話した通り本作は4年後に外伝が発売されています。
その内容は5つのショートストーリーで構成されコメディチックではあるものの本編の内容を補完してたりとある人物のポンコツっぷりがさらされたりとファンディスクみたいなものです
本編がジェノサイドGルートならばこちらは平和なPルートで美鈴とあざみがユーチューバーになったり大谷翔平の話がでたりで割と今風ですね。
龍が如くのサブストーリーのようなものだと思っても良いかもしれません。
とはいえババアや御舟の出番がちょいちょいあったりマウの女性へのやさしさ、最初と最後が俺の語りだったりとショートストーリーならではの魅力があります。
本編ほどの緊張感はありませんでしたがやはり魅力的な悪党による歌舞伎町での争いだからかまあまあ面白かったです。
絶対にやるべき!とまでは言いませんが羊狼を楽しめた人
羊狼の登場人物のやりとりをもっと見たいと思った人は買って後悔しないでしょう
そんな外伝ですが本編発売から4年後に発売
そして外伝の発売が2021年でもう少ししたら2025年で4年後ですね。
声優さんも言ってましたが俺以外の視点だったりまだまだ深堀りできるのでそろそろ何かあっても良いのでは?