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こんなん無理やん・・・イライラ棒64という昭和の激ムズクソゲーを解説レビューします!




おしりです。

今回は昭和の激ムズクソゲー「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー 電流イライラ棒」を紹介したいと思います。

このゲームの発売日にぼくは1歳で元ネタのテレビ番組は更にその前に放送されていて流行ってたっぽい(生前のことだからよくわからん)。

そんな理由でぼくのお母さんが買ったゲームがこちらで幼少期おしりには難しすぎる内容でだったのですがそれをふと思い出したのでここに記します。

イライラ棒とはなんぞや?

では本作の概要から解説。

ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー 電流イライラ棒(長いので以下イライラ棒64)とは1997年にニンテンドウ64で発売されたゲームで元ネタはテレビ番組の「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!」。

テレビ番組では芸人、視聴者が番組側が出すお題に挑戦しクリアできれば100万円獲得という昔の番組としては大衆ウケしそうな内容でそのお題として登場したゲームが”イライラ棒”なのです。

イライラ棒のゲーム性は至ってシンプルで立体的なコースを挑戦者は棒を使いコースや障害物に当たらずコース右のゴールまで辿り着くというもの。

本作はそんなイライラ棒をアクションゲームにした内容です。

 

ゲーム内では辻 義就さんの実況と共にプレイヤーは64のスティックに全集中しゴールを目指すことになります。

難易度が異次元

ゲーム性はマリオのようにコースをスタート地点の左から右へ進みゴールを目指すだけ。

操作方法もスティックでの移動とAボタンによる加速だけで特に複雑な操作を覚える必要はありません。

が、しかし、

簡単なゲーム性と操作方法からは想像もつかないほどの高難易度、それが本作イライラ棒64の特徴でもあり長所でもあり短所でもあるのです。

何が1番やばいかというと1回ミスったら即攻略失敗になるところです。

そもそもコースが全て難しいのにたった1回コース、障害物に触れてしまうだけで容赦なくそのステージの最初からやり直しになります。

ようやく突破した難関やゴール直前の(比較的)簡単な仕掛けに引っかかったりしたらコントローラーを投げ出したくなります。

(物理的にも諦めるという意味でも)

一応ステージ攻略開始前に使用する棒のタイプを安全、標準、スピード、に3タイプから選べるんですが制限時間や障害物を避けるのには結局のところスピードが必要になるのでこれはスピードタイプ一択です。

 

普通にゴールまで辿り着くことだけでも難しいのに高難易度に拍車をかけているのが制限時間。

 

制限時間はステージごとに異なり初見クリアが難しいギリギリの時間に設定されています。

この制限時間のせいで”ただ狭いだけの関門”みたいな比較的楽に突破できる箇所も焦ってしまいミスにつながります。

そして即攻略失敗→イラつく→再挑戦→イラついてるせいでまたミス

こんな感じの悪循環に陥るまでが本作の洗礼です、

しかも64のコントローラーってスティックの出来があまり良くないから壊れやすかったり操作性が悪かったりするからそういった部分でも難易度が高いんですよね。

壮大なBGMと実況

テレビ番組を元ネタにしているだけあって演出にはかなり気合が入っています。

ステージ開始時にはステージの全体像と共に実況の辻 義就さんがざっくりとステージの特徴を説明してくれますし1つのステージに対してBGMが3つ用意されていることも珍しくなくパイレーツオブカリビアンのようなBGMが流れます。

攻略中はステージの各難関を前にすると「続いてはウッチャン〇〇!さあ!これを突破することはできるのか!?」こんな感じに熱く実況してくれます。

しょうもないミスをした時には「なにやってんだよー!」というキレ芸のようなセリフも聞けます。

ラスト2つのステージは最後の難関としてロボットが出てきます。

このロボットたちは最初のステージ全体像が映される場面では箱に包まれて中身が見えない状態ですがロボットのところまで辿り着くと辻さんの実況と共に現れます。ここでも専用のBGM、SEが用意されている気合の入りっぷり。

このイライラロボ婦人ことおっぱいロボに当時のぼくはビビってしまいまだクリアできていません。

つまりイライラロボ婦人童貞です。

1番面白いのは2人用のVSモード

最後に紹介するのは対人戦の「VSモード」。

こちらは2人用のモードで同じコースを同時に攻略開始しどちらが正確に速くゴールできるかを競うモードです。

このモードでは細かくスコアが計算され速さとミスの少なさで勝敗が決まります。

こちらは数回ミスしても続行できる練習タイプがあり難易度が異次元である本作でもある程度救済措置的な役割を果たしてくれます。

 

スマブラと比べたら天と地ほどの差がありますが2人でワイワイ対戦するのが本作で1番面白いです。

どちらかというとクソゲー寄りの本作ですが2人ならクソであることも含めて楽しめるでしょう。

総合的に見るとクソゲー

本作は総合的に見るとクソゲーだと思います。

ぼくがクソだと思う主な要因は2つ

 

1つは圧倒的ボリューム不足、コースは全部で6つという衝撃の少なさ。

難しすぎるので不可能に近いですがボリュームの少なさからRTAは全コースクリアで8分を切ります。

2つ目は難易度、これは前述した通りですが初見ではパッと見て攻略方が全くわからない仕掛けもありますしヒントや救済措置も無し。

今となっては動画を見ればなるほど!となるかもしれませんが難易度の高さに絶望した回数は数え切れません。

 

とはいえテレビ番組を題材としたゲームという点は珍しくて面白いですしテレビ的な演出は作り込まれています。

ゲームとしてはクソでもめちゃくちゃ尖った内容で所々インパクトのある場面が出てきます。

以上のことから印象に残りやすい「良いクソゲー」という見方もできると思います。

(実際ぼくが20年以上も前のゲームを鮮明に覚えてるのもインパクトが強かったから)

 

もし今後Switch onlineで配信されるようなことがあればチャレンジしてみては?

 

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