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【DDLC】CykaDev氏制作のMODが究極の鬱ゲーでありながらも名作でした。




おしりです。

前回ドキドキ文芸部(DDLC)のMODを3つ紹介しましたが長くなりすぎるため残りの2つを今回に回しました。

今回ネタバレレビューするMODはCykaDev氏制作の「ドキドキ肉体改造部」と「DOKI DOKI! RAINCLOUDS」(そのまま読むと雨雲なんだけど日本語でなんて言えばいいかわからないから英語表記でいきますね。)

両方とも非公式のファンMODとは思えないレベルの完成度で特にRAINCLOUDSはぼくがプレイしたDDLCのMODで1番の作品だと思います。

導入方法や日本語化は難しそうで割と簡単。

ドキドキ肉体改造部!

DOKI DOKI DO YOU LIFT CLUB!

では早速本題へ行きましょう。まずはギャグ寄りの肉体改造部から。

こちらは原作の部活が文芸部ではなく肉体改造部だった場合のお話です。

タイトル画面でお察しだと思いますがこのMOD、ステータスの8割をギャグに振っています。

原作では鬱病だったサヨリは常にスクワットをしているロシア出身の不良少女「スラヴヨリ」になってしまっています。

人を殺すのは慣れているらしく怒ったら戦車で特攻するらしいです。

これなら自殺の心配はしなくて済みそうですね

 

話の流れは意外と原作通りで主人公が入部して文化祭を成功させるというものです。

しかし、本作の部活は肉体改造部とかいうあまりにもわけのわからない部活なので突っ込みどころしかありません。

なんだか画風が違うモニカ・・・ではなくモニクレス。

主人公はモニクレスのどういった部分を可愛いと思っているんでしょうか?

恐らく作中最強と思われる鋼の肉体の持ち主バフスキー。

どうしてもぼくの目は八重歯ではなく筋肉に釘付けになってしまいます。

もはやユリの面影は髪色ぐらいのユロンク。

ぼくはもう頭がおかしくなりそうです。

学園ハンサムとは何の関係もないらしいです。

このMODでは1時間前後で人物紹介から各部員の見せ場、文化祭までの流れを描いていて屋上や文化祭当日の背景が出てきます。

ラストでは原作に繋がる意外なオチでキチンと物語として成り立っています。

「ふ~んDDLCの作中で実はこんなことがあったんだな~」と思えなくもないです。

 

…噓です。さすがにこれはふざけすぎです。

ともあれ原作に忠実でかなり面白いことになっているのでこれはこれで楽しめました。

 

DOKI DOKI! RAINCLOUDS

 

そして最後のMODレビューとなります。

こちらはサヨリ視点のMODでDDLCの公式スピンオフといっても違和感がないくらいよくできています。

鬱病であるサヨリ視点ですので原作の1週目で”あの結末”に至るまでのサヨリが見ていた光景、心理描写がものすごく丁寧に描写されています。

もちろん鬱病を患っている主人公の視点なので必然的に強烈な鬱展開になります。

間違いなく名作ですがプレイする際には十分にご注意を。

主人公の男の子の立ち絵だけでなく公園や滝の背景も用意されています。

BGMがいい感じに鬱ゲー感を醸し出していて開始1時間でなんだか暗いきもちになってしまいます。

原作では描かれなかったサヨリの行動が細かく描写されていて主人公のいないところでサヨリがどんな思いで鬱病と戦っていたかが明らかになります。

そのおかげでほかのMODよりも圧倒的にボリュームが多くクリアまでに3時間半ほどかかりました。

みんなは本当は自分のことが嫌いなのかもしれない、励ますようなことを言ってくれたけど本当は嫌われているかもしれない。

そういった感情からサヨリは次第に誰も信じられなくなります。

そして終盤では幻覚を見るようになり主人公の詩もサヨリにとってはおどろおどろしい内容に見えてしまいます。

 

どうしても自分に存在価値を見出せなくなったサヨリは自分が死ぬことで全員幸せになれると信じて原作のあのシーンへと繋がります。

自殺直前のサヨリの葛藤は見るに堪えない辛さです。

鬱展開には耐性のあるぼくでも相当きつかったです。

わかっていたことではありますが首吊り自殺という最悪の形で本作は幕を閉じます。

エンディング後にもう1度起動すると首を吊ったサヨリの絵が・・・

世界一悲しいゲーム起動画面です。

 

製作者はこの作品を通して鬱病とはどういったものなのかを伝えたかったそうです。

このMODの描写はCykaDev氏なりの表現だそうですがその昔ブラック企業にてかなり追い詰められていたぼくはこれに近い考え方や思考に陥ってしまったことがあるのでこの鬱病の描写にはものすごく共感しました。

それ故に究極の鬱ゲーに思えました。

誰も信じられない、誰も好きになれない、何をしても楽しくない。

生きててそう感じるようになったらそれは危険信号です。

鬱病がどれほど恐ろしいものかを知るには最適なMODでもありますので当ブログを通してこの素晴らしいMODとドキドキ文芸部本編にはぜひとも興味をもってほしいです。

 

長くなってしまったDDLCのMODレビューもこれにて終わりです。

内容が内容なだけに感じ方はそれぞれだと思いますがこの作品は僕の心を激しく揺さぶりました。

最後は本記事を作成する過程でできた副産物「自傷するユリGIF」で締めます。

このGIFあげる♪

 

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