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胸糞すぎるリョナゲー 死に逝く君、館に芽吹く憎悪をレビューしました!




おしりです。
今回は2016年にバグシステムより発売された血と涙と暴力と拷問と虐殺と愛と感動の物語ADV

死に逝く君、館に芽吹く憎悪


をクリアしたのでその評価感想をギリギリ物語の核心に迫らない程度のネタバレと共に話していきましょう。

概要


本作死に逝く君、館に芽吹く憎悪ことにくにく女の子が凄惨な最期を何度も遂げるいわゆるグロゲーでありR18作品なので一言で言うと

○ロ○ロリョナゲーです


当然本編ではグロテスクなCGを多数鑑賞することになるので今回の内容は過激で汚い表現を含みます
あらかじめご注意ください

ゲームが始まると主人公の美亜が謎の生き物から走り逃げ回っています。
この世界では上位種族という人間を殺し捕食する謎の生命体が現れ美亜の家族は一瞬にして殺されました。
その逃げた先で美亜の家族をヤった上位種族とは別個体の男を発見し、美亜は家族を殺された怒りから


「どうせ殺されるのなら一矢報いたい」と考え男の腹を刺します。

ですが上位種族の男は見た目こそ人間と変わらないものの全く別の生き物なので美亜は返り討ちに遭います。
自分を刺した美亜に対して男は


「私の身体を傷付けておいて、勝手に死なせるわけにはいかない。
君の罪は……万死に値するのだからね……」


と言い美亜をそのまま殺すことなく人間から奪った館に閉じ込め何度も地獄の苦しみを味あわせることになります。


あらすじとしてはこんな感じで公式サイトやレビューサイトに載ってる率は高いので
私のこの説明でピンとこなかった人は○ロ絵に気をつけながらそちらをご覧ください
URL貼っときますね

公式サイト

シナリオはアダルトゲーム界の実力者、和泉万夜(いずみばんや)様
キャラデザやグラフィックなどの絵はるび様が担当

あまりにもいきすぎたリョナ展開


にくにくの序章はそんな感じで美亜と上位種族の男と館での生活が始まると過激すぎるリョナ展開が待ち受けています。

上位種族の男は美亜に対して「万死に値する」と言いました。
ということで館での生活にて男は文字通り美亜を万回殺すことにします

この美亜連続殺害が本作最大の特徴で殺され方がとてつもなくエグいです。


美亜が館にきて最初にされたことが右腕粉砕
右腕が治った後には陵辱されナイフで滅多刺し
最後は意識を失った美亜の胴体を引き裂き内臓をこねくり回します。

よほどのリョナゲー好きでなければ

「へぇ、美亜のここ、こんなふうになってるんだぁニチャァ」

とはならないです。

大半のアダルトゲーマーがちょっと吐きそうになるはずです。

こうして美亜は館で凄惨な最期を迎えるのですがどんな傷も完治する部屋で乙女解剖の後も回復部屋にて何事もなかったかのように元の姿に戻ります。
目が覚めると記憶の一部を失って男との暮らしが再スタートし美亜は再度凄惨な最期を迎えることになります。


館から脱走しようとすれば結界によって痛い目に遭い
自殺を試みようにも飛び降りた後は傷が完治する部屋で元通りの身体に戻るので美亜がこの生き地獄から抜け出すためには上位種族の男を殺す以外に方法がありません。
なので目的はシンプル「男を殺すこと」

ですが上位種族の男は刺しても死なないどころか猟銃で数発撃ち抜いてもびくともしません。
なので美亜は何度も殺されながら男の弱点と殺す手段を模索し館を走り回ることになります。

本作の最初と最後以外は
復活→凄惨な最期
の繰り返しですね。

 

同じことの繰り返しではありますがこの復活から死亡のループは毎回違う展開になり上位種族の男以外にも美亜と同じく館に連れてこられた女性と出会い男を襲撃するなど
トライアンドエラーと僅かに引き継いだ記憶から圧倒的に不利なゲームの攻略法を得るループもの

みたいな側面も併せ持っています。

ですが前述した通り毎回最期が凄惨すぎるのでかなりの鬱ゲーであり胸糞ゲームです。
せっかくなので数多くのリョナシーンのうち一部を見ていきましょう。
実際の映像を無修正で載せるわけではありませんがスカ方面の表現があるので要注意です。

一刀両断


館の門は餌である美亜達を逃さないための仕掛け、基トラップがあります。
美亜と同じく館に連れてこられた女の子が館から脱出するために門を開けようとした瞬間


上位種族の魔法的な力で手と足が張り付けられ全く動かなくなります。

そこで股から現れたのがチェンソーマン
回転するノコギリはゆっくりと股から脳天まで迫りそのまま・・・

真っ二つです

上と下の口からグイグイ

こちらは先ほどの一刀両断された女の子の別ルートで扉の罠にかからず上位種族に捕まった際に行われた拷問です。
女の子は結構えげつない目に遭った後に肛門にホースを突き刺され浣腸液を注入されます。

同時に口からもホースを咥えさせられ大量の水が送り込まれます。
こうして上下の口から飲み続けるしかなくなった女の子の腹は膨れていき最終的には・・・・

パンッ!!


という音が鳴ったかは不明ですが風船のような音をたて、内臓をぶちまけて絶命します。
このルートは先ほどの一刀両断よりも圧倒的にグロテスクでスカ要素も多くマジで目も当てられません
一つ一つ丁寧に描かれた内蔵と共にこの章は幕を閉じまた更なる地獄の日々が再スタートです。

妊娠エンド

上位種族の男は最初こそ君の罪は万死に値するなどと言っていましたが
男が美亜と館で生活する目的は「地獄の苦しみを持って罪を償わせる」というよりかは「自分と似た生物を使った退屈凌ぎ」みたいなところがあります。
例えるならば我々人間がマウスを使って様々な実験をおこなっているのとほぼ同じですね。

 

てなわけで暇つぶしの一環として美亜と家族になることを提案します。

つまりは男からのプロポーズです。

 

毎日命を弄ばれる美亜からすれば安全が保証され平和な生活が約束されるようなものなので承諾。

本当の家族のように暮らしすぐ子作りします。

それから数日、美亜の身体には新しい命が芽生えしばらく安静にします。

男はこれまでの美亜に対する残虐な行いが嘘だったかのように思えるほど優しく接してくれて数ヶ月間毎日美亜の体調を心配してくれました。

 

こうして美亜は安心して出産の時を迎えるのですが・・・

「そろそろ固定しておくことにしよう」

そう言って男は美亜を吊し上げて子供の誕生を観察し始めます。

そこで男からは過去に自分が作った子供が「化け物と呼ぶにふさわしい生き物が誕生したこともある」と美亜に告げます。

 

当然、美亜と上位種族の子供ということはその化け物が誕生する可能性もあるわけで美亜の腹では化け物であろう子供が蠢きます。

普通の子供なら入れたところから出てくるのですが生まれる前から元気な子供は

 

腹を突き破り血肉、臓物と飛び出します

拷問され地獄のような殺戮が繰り返されるだけかと思ったら男と夫婦生活

ストックホルム症候群からの歪な恋愛でも描かれるのかと思えば出産の時に手のひら返しで悲惨な末路。

美亜復活からの展開は毎回違えど最後の最期はどうあがいても絶望的な死に方で幕引きです。

 

てなわけで作中で起こる出来事の大半はそういう感じの結構やばめなゲームです。

美亜の見た目がちょっとメスガキ感あって上位種族の男が笑顔で女殴っちゃうおじさんなのでメスガキ理解(わか)らせ系の雰囲気も纏っていますが蓋を開けてみると色々重いゲームでしたね。

ある意味壮大なDV彼氏みたいなものです

 

そんなにくにくですがストーリーもちゃんとした内容です。

 

前述した通り美亜は館にて男に殺されながら何度も勝算の低いゲームに挑戦することになるのですが章が進むごとに美亜以外のキャラや環境に変化が見られたり館の様子も変わっていきます。

 

プレイヤー目線では「死亡から復活までの間に〇〇が起きたんじゃね?」といった具合にちょいちょい伏線を散りばめています。

最終章まではこの繰り返しで(たぶん)全部で3つのエンディングに分岐して美亜と上位種族の男の生活は終わりです。

総評

 

まあアドベンチャーゲームなんでね7、8時間で終わるボリュームですしこの辺にしておきましょう。

ここから先は私の独断と偏見による批評になります。

長所

まずUIですがこれは本当に文句のつけどころがないですね。

細かく設定できる上にセーブ画面からワンクリックでロード画面へ切り替えられたりボイスの設定やキーボード操作など、めちゃくちゃ快適です。

ADVなので重要なのは話の内容ではありますがそれでもここまで快適だと評価せずにはいられません。

 

それとメインストーリーですが基本的には過激なリョナゲー

ですがスベってるギャグとか無駄な描写がほとんどなくテンポ良く進んでくれるので眠くならずに3日間でクリアできましたね。

私はせっかちでどんなものにもテンポの良さを求めるのでこれはかなりありがたかったです。

 

それと女性声優さんの演技も気合が入ってました。

正直にいうと私はリョナが好きというわけではありません。

ですが邪神ちゃんドロップキックやトムとジェリーみたいな誰かが死んでオチつけとく

みたいなタイプは結構楽しめるのでよほどエグいシーンでなければそれらのギャグアニメを見る時と同じように

「今回の美亜もすげ〜死に方だな〜」

と言った感じにちょっと笑いながら読み進めてました。

(いや、もしかしたらリョナ系好きなのかもしれん)

これらは声優さんの演技あってこそなので是非ともプレイしていただきたいです。

ですが上位種族の男はCV無しなのでそこは結構痛かったですね。

ヘルシングのアーカードやペルソナ5のマスターの声優さんである中田譲治様あたりに担当して欲しかったです。

てことで体験版の話。

エ○ゲあるあるですがボリュームの割に6300円と結構高いです。

ですが体験版が用意されているのでまずはそちらのDLを推奨。

第一弾と第二弾が配布されていますが第一弾は乙女解剖までで第二弾は美亜が真っ黒になるところまでプレイできます。

第二弾が配布された今、一弾をプレイする必要はないので(ごく僅かだとは思いますが)本作が気になる人は体験版をどうぞ。

 

とても載せられませんがるび様の絵、かなり綺麗です。

ですがるび様の真価が発揮されるのは女の子が死ぬシーンですね。

何人もの女の子が館で理解らされ逝かされるわけですが華奢な身体の一部がちぎれたり内臓が飛び出たりすることも多くその衝撃的な死に様はるび様によって生々しいものになっています。

これが良いか悪いかは置いといて「よくここまで鮮明に描写できるな!」

と制作チームの気合いを感じます。

特に最終章のデザートのシーンはホラーな雰囲気と圧倒的な乙女解剖っぷりでしっかりトラウマを植え付けられました。

ちゃんと最終章で絶望させてくるところは賞賛に値します。

短所

じゃあ最後に本作の短所を語って終わりにしましょう。

一応ですね全ての選択肢を選んで(私の見逃しがなければ)全ての女の子の死に様とエンディングを制覇したんですがそこまでやった感想としては

「リョナゲーだな!」

冒頭でも話した通りエ○グ○リョナゲームですね。

上位種族が現れ人間が一方的に捕食される世界観

美亜は死後記憶を失って復活し男を攻略する手段を探す

といった設定はかなり面白いんですがこのゲームが一番力を入れている部分はやはり痛々しいリョナシーンなんだなと思わされました。

なので

上位種族とはどういう存在?

なぜ人間と同じ見た目をしている?

どこからきてどこへいく?

といった謎は上位種族の男本人からあっさり明かされます。

マブラヴや進撃の巨人みたいに人間より圧倒的に強い謎の存在の生態を調べるといったシーンは(弱点を知る)以外ありません。

なんかよくわからんがそういうものとして受け入れることになります。

 

それに途中で現れる選択肢では最終章以外どれを選んでも美亜は必ず殺されてしまいます。

選択によってその後の展開は変わりますが誰がどのように殺されるかの違いしかないのでやっぱり館で行われる残虐な行為を描いたリョナゲーですね

R18ゲームなのでこれが悪いかと言われればそうじゃないんですが

館の外の出来事が描かれることなんかもないので

リョナ>シナリオの完成度

であることはあらかじめ理解した上で買った方がいいです。

 

別のゲームの話になるんですがシナリオの和泉万夜様はあの名作ユーフォリアにも携わっています。

本作のスカシーンで真っ先にユーフォリアのやべえシーンを思い出したので最後のスタッフロールを見た時に納得しました。

 

それともうひとつ、先の展開が読めてしまう部分も少し気になりました。

序盤から伏線を張って最終章で回収しているので特に矛盾もなく綺麗に終わってはいるんですがいかんせんコンパクト!

なので伏線っぽい描写は回収されるまで覚えてられますしメタ的なところで言うとパッケージのこの一枚絵

美亜とメイドさんが写っているので「メイドさんが重要人物なんやろな〜」という予想もできてしまいます。

なので最終章の分岐が始まる段階で「たぶんこの選択肢が正解なんだろな」と思った選択肢を選んで本当にハッピーエンドっぽいエンディングにたどり着けたので「とにかく先が読めないストーリー」ではなく「シナリオの完成度はそこそこ」といったところですね。(個人の感想です)

 

では以上でにくにくのレビューを終わります。

エ○ゲを5000文字以上も語ってしまいましたがなんやかんやで普通に楽しめたのかなと思います。

もちろんおすすめはしませんがふとそういう成分を摂取したい時が来たら私を思い出してください。

 

 

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