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全て面白い!人狼アドベンチャーゲームをランキング形式で5つご紹介!




人狼ノベルは面白い!

ということで直近の投稿が人狼ADVばかりになっていた管理人のおしりです。

ここにきてやる予定だった人狼ADVを一通り読破し終えたのでタイトルにも書いてある通り人狼ノベルをランキング形式で5つご紹介したいと思います。

 

今回は大きなネタバレは無しなのでそこはご安心を。

ランキングの基準ですがぼく1人の個人的な評価であることをあらかじめご理解いただければと思います。

強いて評価点を挙げるとするのならば

人狼ゲームならではの緊張感のある議論を描けているか

システム面に問題がないか、不便さを感じさせないか

こんな感じですね。

1作品のボリュームがクリアまでに3〜4時間前後の短編ノベルが多いジャンルでもありますのでボリュームについては評価の対象外です。

それでは早速本題へ入りましょう!

 

5位 カテゴリーI ~死線上のサバイバー~

人狼ADVランキング5位は「カテゴリーI ~死線上のサバイバー~」です。

こちらは新しめのゲームで2022年5月26日にswitchにて配信されたダウンロード専用のゲームで980円です。

今(2022年6月)はSwitchでしか配信されていませんがSteam /PS4/スマホでも配信予定なので将来的にはもっとお手軽にプレイできるようになります。

でもって話の内容ですが、

ショッピングモールで起こった爆発事故で10人の男女が瀕死の重傷を負います。

その10人の男女は昏睡状態の中フルダイブ型のVR技術により仮想空間で目を覚まします。

そこで告げられた事実は病院側の都合により手術を受けられる人数はたったの3人、そしてその3人を選別する方法は人狼ゲームを模したコミュニケーションゲーム「インフェクテッド・ゲーム」。

瀕死の男女10人はこのゲームで上位3位に入らなければ手術を受けられずそのまま事故死することになります。

作中では全3回の対戦を行うこととなります。

参加者はホスト、学生、消防士といった具合に職業も性別もバラバラでプレイヤーは高校生であるハセベミライの目線で議論を進めることになります。

肝心のインフェクテッド・ゲームですが基本的な部分は人狼ゲームと同じでシロ陣営とクロ陣営に分かれ議論によって相手の役職を特定し勝利条件を目指すというものです。

 

ゲームの流れも1ターンごとに全員の投票で1人を退場、クロの襲撃でシロ1人を退場、この繰り返しです。

用語は少し異なりますがまあその辺は人狼を元ネタとしたゲームではあるあるなので今回は触れないでいいですよね?

 

このゲームの魅力はインンフェクテッド・ゲーム内での参加者の議論です。

人狼初心者のプレイヤーに対する配慮のためか初戦は役職の種類は少なくゲームの定石についても解説が入り分かりやすいです。


2回戦目3回戦目の議論では役職や感染者陣営が増えて初戦よりも仮説を立てた議論で嘘つきを判別することになります。
このあたりは人狼ゲームについてそれほど詳しくないぼくから見ても高度な心理戦であることを理解でき読み進めていて面白いです。
クリアまでの時間は3時間前後で今回紹介する作品の中でもグロテスクな表現が少なくグロが苦手な人にもおすすめ。

 

しかし!

時折現れる選択肢、これについては必要性が薄いと感じました。

議論中は何度か選択肢が現れ正解を選ぶ事で話が進んだりトゥルールートへ分岐するのですが不正解の選択肢を選んでも

「本当にそうか?」みたいな台詞と共に考え直して結局正解の選択肢を選ぶまで進まない昔のポケモンのような無限ループになるパターンがほとんどです。

しかも不正解の選択肢を多く選ぶと新しいセーブデータで正解のみを選んでもトゥルールートへ分岐しなくなったりと致命傷レベルで邪魔な要素です。

 

ぼくはトゥルーエンドを目指して新しいセーブデータで正解の選択肢のみを選びエンディングまで進めたのですがノーマルエンドにしか分岐しませんでした。

この時に心の底から

やっぱり選択肢なんて要らなかったね

と、思いました。


それともう一つ付け加えると人狼ゲーム✖️デスゲームでありながらそれほどギスギスしていないです。
ダンガンロンパやこの後紹介する人狼ノベルのように命懸けの議論、殺伐とした人狼ゲームを楽しみたい人には緊張感に欠けると感じてしまうかもしれません。

4位 八つ目の大罪

4位は「人狼ゲーム-八つ目の大罪-」。

こちらはスマホでのみ配信されていて有料の追加コンテンツがあるものの本編は完全に無料です。

 

原作は寂尾蘭太(ジャクオランタ)という小説家になろうで活動されている人の作品でそれをアプリ化したものがこの「人狼ゲーム-八つ目の大罪-」なのです。

無料といえど「途中で広告が入りイラつく」なんて事はないですし人狼ADVとしての質も高いので内容は間違いなく有料級だと思います。

ボリュームは3時間前後で一本道、処刑された参加者が人狼か村人かを選択する画面や最後に役職を当てる画面が現れますがどれを選んでもストーリーに影響は無くADVというよりかはノベルゲームです。

内容としてはデスゲーム✖️人狼ゲームのテンプレで覆面を被った謎の人物「セイギノミカタ」によって拉致された老若男女9人が敗北=死の人狼ゲームを強要させられるという内容。

作中の人狼ゲームはカテゴリーのような人狼ゲームを元ネタとしたコミュニケーションゲームではなく本当にただの人狼ゲームです。

なので用語や定石などもそのまんま人狼なのでこちらは分かりやすい。


大まかな部分はテンプレの人狼デスゲームですが変わった特徴も併せ持っています。

特徴その1 議論を静観するだけ

プレイヤーはゲーム主催者であるセイギノミカタ、つまりはゲームの参加者ではなくゲームマスターとして議論の行く末を見守ることになります。
なので他の人狼ADVと違ってプレイヤーは参加者目線ではないので「自分はこの役職だからあの人の発言は怪しい」といった仮説は成立しません。
とはいえセイギノミカタが定石やその時の議論の状況を度々解説してくれるので案外わかりやすいです。

特徴その2 全員悪人

このゲームの参加者9人は過去に大罪を犯しています。


ゲーム開始前にその罪の内容は明かされ7つの大罪に例えられています。

ですがだれが何の罪を犯したかは序盤では一人以外明かされずどの罪が七つの大罪でいうどれに該当するかも不明です。

これらの犯罪の内容が参加者の正体のヒントになっていて犯罪の数が7つに対して参加者が9人であることも後々大きな意味を持ちます。

 

参加者ではなく主催者の視点で繰り広げられる人狼ゲームはそれ特有の面白さがあり議論の内容も緊張感があり面白いです。

参加者の半数くらいはゲーム開始時とゲーム終了時で全然印象が違ってくる豹変っぷりを見せてくれるのでそのあたりも大きな魅力です。

 

賛否両論点を挙げるとするのならば参加者全員が悪人である設定ですね。

ラストは犯罪者がゲームで勝利し命懸けのゲームから解放されエンディングを迎えるのですがここは人によっては胸糞に感じるかもしれません。

少しネタバレにはなりますが参加者の全員が根っからの悪人というわけではなく過去の自分の罪について深く反省している人もいます。

ですが勝利した人物は大悪党です。

反省している人物の描写があるからこそ勝者の邪悪さが目立ちます。

 

この9人の中で何人がどの役職で勝利するかは是非ともご自身の目で確かめてください。

 

3位 鈍色のバタフライ

3位は鈍色のバタフライ。

はるか昔、人類がまだガラケーを使っていた時代の携帯向け人狼ADV、今はスマホで有料にて配信中611円。

こちらも八つ目の大罪と同じくテンプレの人狼✖️デスゲームです。

主人公の大介たち9人は病院のような閉鎖空間へ拉致され謎の人物からバタフライゲームを強要されます。
拉致監禁の際に全員の胸には毒入りのカプセルが埋め込まれておりゲーム中での違反行為が見つかればカプセルで毒殺されてしまいます。

参加者全員に役割が与えられ主人公の大介は共有者という2人1組の役割となりもう1人の共有者といかにこのゲームを終わらせるかを試行錯誤していくという内容です。

 

人狼ゲームが元ネタではありますがゲームの内容は”議論による嘘つきの特定”と”役割を駆使したパワープレイ”が半々くらいです。

なのでデスゲーム的な要素が強いゲームです。

参加者は他人ではなく普段から中の良い男女9人組なのでそのあたりも考慮しながら嘘つきを特定していきます。

八つ目の大罪と同じくゲーム開始時とクリア時で各参加者の印象が良くも悪くもガラリと変わります。
閉鎖空間でルールに管理され極限状態で繰り広げられる腹の探り合いが見どころです。


デスゲームものにしては珍しくゲームマスターの正体や目的が明かされこの作品1本で綺麗に終わっているのも魅力ですね。

キャラデザやUIは古臭いですがこう見えて不便な点はないです。

ボリュームは3時間前後。

2位 グノーシア

惜しくも優勝にならなかったのはグノーシア。

PS Vitaにて発売されその完成度の高さからSwitch、Steamでも販売された傑作ADV。

冒頭では主人公と舞台である宇宙船がどのような状況に置かれているかめっちゃ急ぎで説明されるがさっぱりわからないのでセツという中性的な見た目の人物に簡潔に説明をしてもらいます。

セツの話によると、

 

主人公たちを乗せた宇宙船の中にグノーシアという「人間を襲う謎の存在」が確認され、そのグノーシアを議論によって特定しコールドスリープしなければ人間は消されてしまう。

とのことです。

ということでゲーム性は人狼ゲームと同じく議論によってグノーシア(人狼)を特定しコールドスリープさせることが目的です。

用語は違うもののやってることは人狼そのもの、本作の特徴はオフライン人狼です。

これまでのADVのように読み進めて選択肢を選ぶだけでなく最大15人でのオフライン人狼を楽しめます。

といっても「〇〇のあの発言が怪しいからこいつはグノーシアだ!」と言った具合に発言するわけではなく状況に応じて疑う、他人の意見に同調、反発するといったコマンドを選ぶだけでなんとなく議論は進んでいきます。

オフライン人狼という点は賛否が分かれるかもしれませんが完成度は高いです。

ゲーム画面は地味ですが中毒性があり実際にプレイするとストーリーの面白さも相まって数時間夢中でプレイしてしまいます。

 

それに加えてストーリーがとにかく面白いです。

簡単にいうと主人公とセツはなぜかこの宇宙船でループを繰り返していて先ほどお話しした議論が終わっても人数と役職が再配置され新たなグノーシア探しが始まります。

ループの際に主人公とセツだけ記憶を引き継いでいてなぜこの世界はループを繰り返すのか?グノーシアの正体はなんなのか?これらを暴くことが目的です。
人狼✖️ループ✖️SF、この3つの要素がゲーム性、ストーリー共にこれ以上ないくらいに上手く噛み合っています。

オフライン人狼も大きな特徴ではありますがどちらかというとこのストーリーの方が魅力的に思えました。

謎だらけの世界観やキャラたちの意外な面がループの中で描かれこれらの1つ1つが面白い。

 

1位 レイジングループ

見事ぼくの中で1位に輝いた人狼ADVはレイジングループです!

脚本担当は3位の鈍色のバタフライと同じであんひびあん先生、ご本人様曰く代表作はこちらのレイジングループだそうです。

主人公の房石陽明(ふさいし はるあき)はバイク旅行の最中に崖から転落、バイクはおしゃかになってしまいとっても困ります。

そこに偶然通りかかった芹沢千枝実という女の子に助けられバイクが治るまでの間、藤良村の集落、休水で夜を明かすことになります。


その村では変わった風習があり村人と交流を深める中、何度か不気味な光景を見かけます。


バイク修理を進める霧の濃くなる日に陽明は千枝実からトイレで一晩、物音を立てずに夜を明かすように強く言いつけられます。

説明している暇がないとのことで陽明は千枝実の言う通りトイレにこもりますが外からは悲鳴が聞こえトイレから飛び出してしまいます。


そこで陽明が見たものは・・・・

人狼でした

 

ここで陽明は人狼の手によって命を落としますがなぜかバイク旅行の途中である5月11日に戻ります。

どういうことか死によって過去へ戻る能力「死に戻り」を手に入れた主人公はその能力を使い何度も死んでやり直すことで先ほどの人狼、呪われた村、そしてループの謎を解き明かすことになります。


そのために避けて通れない難所が「黄泉忌みの宴」。
この黄泉忌みの宴こそが本作の人狼ゲームの部分で村人同士でその日くくる(殺す)人を決めるために命懸けの議論をします。
この議論がものすごい緊張感で面白い。

 

黄泉忌みの宴は1日に1人くくり人狼側が1人を食い殺すので本来1日2人のペースで人数が減るのですがこのゲームにはそんな人狼ゲームの常識は通用しません。

藤良村は呪われた村であり黄泉忌みの宴から逃げる事はできません。


村の禁則事項が多数あってそれらを破ってしまった宴の参加者には凄惨な死が待ち受けています。

それ以外にも異常すぎる状態から捨て身で村人全員を殺そうとする人間まで出てくるし

宴の終盤ではまともな議論すら困難になります。

グロ絵はありませんがそれでも次々と人が死んだり狂ったりしていく展開は全てのプレイヤーの想像を遥かに超えたホラーで鬱な展開です。
ぼくもこの記事を作成するにあたって数年ぶりにプレイしましたが「こんなグロかったっけ?」と思うほどに描写がえぐい。

そんな感じで宴はとある結末を迎えるのですがこの1周目のメインルートでは実は主人公は宴に参加していなんですよね。

でもってメインルートの2週目が始まりここから死に戻りや陽明の頭脳で本格的に真相を究明するぞー!というところで体験版は終わりです。

正直体験版の1周目の段階でシナリオが神である事を確信しますが本格的な黄泉忌みの宴は2周目からなのでここから面白さと怖さが加速します。

 

人狼ADVでは人気も知名度もこの作品が頂点です。

その証拠に「人狼ADV」でググるとレイジングループだらけでひっそりとグノーシアが紛れています。

 

欠点を挙げるとするのならばラストのオチに少しだけプレイヤーの理解が追いつかなくなるところですね。

とはいえゲーム性と噛み合ったシナリオのクオリティ、ボリューム、やめ時が見つからなくなるくらいに面白い宴の議論、これらは他の人狼ADVを圧倒しています。

これをみているあなたは少なくとも人狼ゲームに興味があるはずです。

もし未プレイなら全ての予定を後回しにしてでも本作をプレイしていただきたい、それほどまでにシナリオ神です。

今更ですがスマホの他にPSVITA /PS4/Switch /PCという幅広い環境でプレイ可能です。

ぼくはスマホ版をプレイしましたがCS機版はフルボイスで一枚絵も追加されていることを後から知り最初からCS機版を買えばよかったと後悔しました。

 

 

まとめ 人狼ADVは面白い!

ということでぼくの中で面白かった人狼ADVトップ5でした。

長くなりましたが以上ですお疲れ様でした。

最後にまとめるとこんな感じです。

 

カテゴリーI

選択肢やシステム面の問題は大きな減点対象だが人狼を元ネタとしたインフェクテッド・ゲームで繰り広げられる議論は面白い。

八つ目の大罪

男女9人が繰り広げる人狼デスゲーム。

全員悪人でプレイヤーは参加者ではなく主催者の視点でゲームの行く末を見守る。

一本道の短編ノベルだがシナリオは無料とは思えない完成度。

ただしとある人物の邪悪さが賛否を分けるかもしれない。

鈍色のバタフライ

テンプレのデスゲーム✖️人狼ADVだが2つのジャンルの面白い部分をうまく描いている。

デスゲームだけでなくゲームマスターとの決着まで描いていて短編でありながらも綺麗にまとまった作品。

グノーシア

宇宙船で繰り広げられるSFループ人狼アドベンチャー。

オフライン人狼というゲーム性、ループ、壮大な世界観をうまく融合させたストーリーが面白い。

レイジングループ

和風伝奇ホラーアドベンチャーで死に戻りというチート能力を手に入れた主人公が多くの謎を解明するアドベンチャー。

人狼部分である黄泉忌みの宴で繰り広げられる議論はもちろんのこと、謎が謎を呼ぶストーリーも面白い。

 

人狼ADVはどれも面白く携帯機やスマホでできるのでおすすめのジャンルです。

これを機に購入してみては如何でしょうか?

 

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