おしりです。
今回はアトラスを代表するRPG女神転生シリーズの最新作
女神転生Vをクリアしたのでその評価感想を書いていきます。
概要
まず女神転生についてざっくりとした説明をすると
難易度高めのコマンドRPGです
そんなに長くないので特徴を挙げていきましょう
プレスターンバトル
真・女神転生3から導入された女神転生特有の戦闘システム「プレスターンバトル」
コマンドRPGといえば1ターンごとに主人公チームと相手チームがそれぞれ1回ずつ行動して戦うのが基本ですがこのプレスターンバトルはクリティカルヒットや相手の弱点属性を突くことで行動回数が増えます。
逆に相手の攻撃を回避したり無効反射吸収で無効化すると相手の行動回数が減ります。
なので相手の弱点を突きまくりガンガン攻めれば一気に相手の体力を削れます
が、それは敵も同じでこちらが弱点を突かれてしまうと相手の行動回数が増えてそこから弱点+連続攻撃で1ターンキルされてしまうことも珍しくありません。
簡潔にいうとお互い1キルに震えながら戦略を練る戦闘システムということになります。
悪魔合体と自由度の高いパーティ編成
女神転生といえば世紀末な東京を舞台に主人公が悪魔を従え神を殺すゲームです。
今回5の主人公もなんやかんやで男子高校生から神に近い存在となり個性的すぎる悪魔を従えこの世界の支配者になります。
てなわけで神っぽい力を手に入れた主人公は邪教の世界にて悪魔合体と神意、写せ身合体によりパワーアップしていきます。
これもいつも通りといえばその通りなんですが主人公は旅の途中手に入れた御厳を使い自身の得意な属性の適正値を伸ばしたり悪魔の力を借りることができます。
育成の仕方はかなり自由度が高く1つの属性に特化させることもできれば2つか3つに分けて対応できる幅を広げることも可能です。
それに戦闘システム的に重要な主人公の耐性やスキルも写せ身合体で自由に変更できます
同じく邪教の世界にて最もお世話になることが多いであろうシステムは悪魔合体
その名の通り2体の悪魔を合体させて新しい悪魔を生み出す儀式です。
ゲームの流れとしては戦闘をこなしレベル上げと仲魔を増やし邪教の世界でこれらの要素を駆使し
パワーアップ→より強い敵やエリアへ挑みさらにパワーアップ
という流れですね
オープンワールドとなった女神転生
めっちゃざっくりと説明しましたがゲームの流れはそんな感じでそこはいつもの女神転生です。
ですが今回5は東京がオープンワールドとなり主人公はめちゃくちゃ広い東京をものすごいダッシュで走り回りながら幅を利かせている悪魔どもをぶちのめしていくのです。
過去作との大きな違いはマップが大幅に広くなった(過去作とは比べ物にならない)
ダッシュとジャンプが可能になった
敵のシンボルが汎用ではなくそれぞれの悪魔になった
換金用アイテムやHPMPを回復できるアイテムが配置されている
細かいところはまだ多数ありますがこんな感じで見た目もゲーム性も変わっています。
過去作の東京は”悪魔が蔓延る”といっても真3ではランダムエンカウント4では汎用シンボルエンカウントだったのであまり悪魔に支配されている感じがなかったんですよね。
ですが5は東京らしくかなりマップが広くそこらに悪魔がうろついています
しかもサイズ感まで再現されているのでものグラフィック面はすごい進化です。
過去作4Fからより便利になったところ
やはり最新作というだけあってこれまで不評だった部分や改善すべき点はなにかしら手が加えられています。
なので前作(といっても良いであろう)女神転生4Fと比較して便利になった部分を挙げていきましょう。
写せ身合体で手軽に最強悪魔へ
魔導書でお気に入りの悪魔を育成
シンボルエンカウントで目当ての悪魔とすぐに戦闘が可能
金策が多少楽になった
こんな感じですね
正直にいうと4FってめちゃくちゃRPGとして完成されていて不満点がかなり少ないんですよね
だからそんな4Fから便利になった部分は多くないです
しかしこの4点にはかなり助けられました。
まず写せ身合体ですがこれは邪教の世界にて悪魔の写せ身を使うとそれに対応したスキルを習得を習得できます。
これがかなり便利で例えばジャックフロストみたいな終盤の戦いについてこれない悪魔を最強になるまで育成しようとすると前作4fではスキル構成を完璧にしたジャックフロストではない悪魔を用意してその悪魔を使った合体でジャックフロストを生み出す必要がありました。
ですがこの写せ身合体の登場によってまず初めにジャックフロストを用意して欲しいスキルをもった写せ身を使い写せ身合体を繰り返すだけで「ぼくがかんがえたさいきょうのひーほーくん」が完成します。
つまりスキルの後付けが可能になったことで修正や強化の手間が大幅に省け取り返しのつかない要素が少なくなったのです。
あとは仲魔にしたい悪魔が汎用シンボルではなくそのままの姿でうろついてるからすぐ目当ての悪魔と戦闘できます。
仲魔のレベル上げもある程度簡単に手に入る魔導書を使うことで「あと1経験値を手に入れたらレベルアップ」
にできるのでレベル上げも楽です。
お金稼ぎも4Fがラストダンジョンのメタトロンからカツアゲという
神に最も近い存在を冒涜しまくった行為が一番効率的だったのですがラストダンジョンと拠点の行き来がかなり面倒でした。
それに対して5は終盤行けるようになるエリアに間隔をあけてマラソンするだけである程度お金と魔導書が貯まるようになっています。
このあたりはかなりありがたかったですね
不満な点
ですが変化が加えられた分少し不満に思った部分があるのも事実です。
多くはないですが私が不満に思った点を挙げていきましょう
オープンワールド化でマップ攻略が苦痛
これはかなり意見が多いですね。
私的にはかなり進化していて面白いと思うんですがそれゆえにマップをみても目的地にどうやっていけばいいかがわからないという状況が多発するようになりました。
高低差があるマップでは目的地の方向をマップで確認してその方向にはどうすれば辿り着けるのかを見渡しルートを確認する
これをしないと結構な確率で迷子になります。
それともうひとつ
終盤に魔王城というダンジョンがあるんですがこれが苦痛です。
過去作もそうですがメガテンは意外と1作品につき1つか2つ面倒なダンジョンが存在します。
今回も例に漏れず魔王城が面倒なダンジョンとして登場するんですが3Dでジャンプやダッシュを活用して進まなければならずダンジョンギミックにハメられると同じような景色なのも相まって一瞬で迷子になります。
その結果セーブポイントまで戻りそこから再攻略
これを繰り返すことになります。
これ以外のダンジョン全てが簡素なのでちょっと複雑なやつがあっても良いとは思いますがもう少し短くていいと思います。
城じゃなくて小屋くらいだったら普通に楽しめたのになぁ〜
一部の重要イベントがサブイベント
本作はオープンワールドらしくメインストーリーが進行するメインクエストと
任意で受注できるサブクエストがあります。
このサブクエストは東京に蔓延る悪魔を助けるおつかいが大半なのですが
体感で4つか5つほど「これはメインクエストに組み込むべきだろ!」
と言わざるを得ないほど重要そうなものがありました。
例えば本編に登場するキャラで
フィンという悪魔や後輩の女の子パッケージに写っているコンスのクエストがそうですね
一応本編でも主人公と話すことはありますがサブクエストをこなさなければほとんど出番がありません
何か大人の事情でメインクエストに組み込めなかった可能性があるのかと疑うレベルです
ただこれに関してはサブクエストという形になっているだけでありストーリーが未完だとかそういうわけでもなくクリア時の報酬もデカいので私は許容範囲だと思います。
主人公のレベルが87以降上げにくい
私はDLC無しで破壊神シヴァ撃破までプレイしたのでそういう人の感想として捉えていただきたいのですが今回レベル上げが結構きついですね
ラスボス撃破までは全然気にならないんですがDLC無しの最強ボスであるシヴァ撃破までやるとなるとレベル87以降なかなか経験値が貯まりません。
まず本作の仕様で自分よりレベルの高い敵を倒すと多く経験値をもらえます。
そこで雑魚敵として(たぶん)一番レベルが高い魔王シュウのレベルが87なんですよね
なので魔王シュウを倒して87までレベルを上げることになるんですがそれ以降はアイテム無しだともらえる経験値が激減してレベリングが苦行と化します
これも体感ですが最強ボスのシヴァ撃破にはレベル90越えのガブリエルやベルゼブブがいてようやくスタートラインです。
なのでこの2体を仲魔にしてきっちり育てるのですがレベル87でレベル上げ用のアイテムがなければ結構絶望します
DLCの有無で評価が変わる?
最強ボス撃破まではそんな感じですが本作にはDLCがあります。
そのDLCではお馴染みの魔人との戦いや3の主人公であり今回の本当の最強ボス人修羅との戦闘が追加されます。
さらにレベル上げが一瞬で終わるようになりヌルゲー化してしまうなど結構なんでもありです
私としてはDLC無しでも面白いと思いましたがDLCで追加される要素はまあまあ多いのでここは賛否両論でしょうね
総評いつも通りの女神転生だがそれゆえに神ゲー
それじゃあメガテン5の良いところも悪いところも言いたいことはこれで終わりですね
総評すると
いつも通りの女神転生だがそれゆえに神ゲー
ですね。
3ノクマニ以降数年ぶりに女神転生をプレイしたんですがやっぱりRPGとしての完成度が恐ろしく高いです
それに加えて便利になった部分やグラフィックの進化まであるので神ゲーですね
次回作も気を長くしてお待ちしております