今回のテーマは「第四の壁を越えるメタエンド」!
先に強く注意しておきますがメタエンドというものは知ってしまう、ネタバレをくらってしまうと極端に面白味が消え失せてしまう類のジャンルなので
「メタ系のエンディング?〜私はそう言うの全部知っているわ」「全然気にせぇへんで〜」という人だけ拝見していただければと思います。
軽く説明しますとメタ演出、メタフィクション性とはフィクションのキャラが我々プレイヤーや視聴者に対して話しかけたり
認知しているかのような反応をすることです。
アニメで例を挙げると銀魂
あのアニメは202話で当然のように新八が「1年ぶりに銀魂放送再会か〜」とか言ってますもん。
本当はメタフィクション性が強すぎるゲームをまとめて紹介するつもりだったんですが今回はメタフィクションがメインではないけどメタいエンディングがあるゲームを紹介していきます。
目次
サイコロサイコ
美少女ヤンデレホラーゲームブランドCHARON株式会社にてほとんど一人でゲームを制作するねこふじかおる様のフリーPCゲーム
サイコロサイコの1章、斉子編。
本作は全6人の女の子との恋愛が描かれるアドベンチャーゲームで全員がサイコパスというぶっとんだ内容のゲームです。
冒頭では主人公めたろーの通う学校にこの章のメインヒロインである斉子が転校してきます。
この斉子という女の子は恋愛経験無しのメンヘラ黒タイツ毒舌ボクっ娘という多くの属性を併せ持つJKですが見た目が可愛らしいのでめたろーは終始ちんちんが落ち着かない様子。
そんなめたろーを見て幼馴染の七七は嫉妬し、ある日めたろーの家で偶然鉢合わせることになります。
そこから先はありがちな修羅場展開に発展してしまい最終的にめたろーは斉子と七七どちらとhなことをするのか選択を迫られます。
ここで七七を選ぶとめたろーと七七が本番を始めようとするところでスタッフロール。
これで終わりかと思うと・・・・・
ノイズが混じり
最高にサイコな笑顔で問い詰められます
それから先ほどの七七と斉子を選択する画面へ時を戻されるんですが・・・・
七七の顔は血で塗りつぶされています
こうなると七七は選べません。
こうして一つしかない選択肢を選ばせ斉子はめたろーと結ばれハッピーエンドです。
やっぱメタフィクション✖️ホラーって相性いいですね!
まさかこう言う終わり方をするとは微塵にも思ってなかったのでビビり散らかしました。
設定資料集を購入させていただいたんですがいずれはCV実装のアップデートも予定されているようなので今のうちに多くの人に知ってもらいたいです。
NEEDY GIRL OVERDOSE
地雷系配信者が狂っていく過程を楽しむ育成シミュレーションゲーム
NEEDY GIRL OVERDOSE /ニーディーガール オーバードーズ
本作はあめちゃんの彼氏”ピ”となり一緒にフォロワー数100万人の配信者を目指すという内容です。
このゲームの登場人物はあめちゃん一人であめちゃんは一人でこのゲームを成り立たせています。
となるとそれなりに特徴が無いと面白くないので承認欲求激強メンヘラヤンデレお薬大好き性欲爆発地雷系オタク配信者という数多くの属性を併せ持っています。
これだけ属性てんこ盛りだとそれだけ表情豊かでもあるので数多くのエンディングが用意されています。
今回紹介するのは尖ったエンディングの一つであるRainbow Girl(ごめんね画面から出られないの)
このエンディングにはオタク君に媚びまくりhな配信や病みの原因となる行動をとり続けなおかつおくすり「まほうのきって」を5回服用することで辿り着くエンディングです。
分岐条件を満たすとまほうのきってによる幻覚なのか
それともきってに現実とゲーム世界をつなぐ鍵のような役割があったのかは不明ですが
あめちゃんはこの世界はゲームであり自分はその中のキャラでありフィクションの存在なのだと考え始めます。
その後は配信が始まり画面の向こう側の存在である我々プレイヤーをかみさまとして扱い終わります。
どうやらこれはR-18ゲーム「臭作」のオマージュだそうでオマージュ元の登場キャラ高部絵里はこのルートのあめちゃんのようにプレイヤーの存在を認知していて最後はプレイヤーと自分の掌を合わせようとして終わります。
そのシーンが完全に一致しているので臭作に夢中だったアダルトゲーマーはモニターに手のひらをべったり貼り付けて温もりを感じることもなく指紋だらけにしてしまったのではないでしょうか?
つぐのひ
ImCyan(アイムシアン)さんが手掛けたフリーゲーム「つぐのひ」
つぐのひシリーズとは主人公が左に進むだけのホラーゲームでシリーズごとに違う演出や設定で恐怖を体験させてくれる人気ゲームです。
そんなつぐのひで最もメタいのが昭和からの呼び声編。
主人公は母親の都合で祖母のいる家に帰省することになった女の子でバスのりばから祖母の自宅キッチンまでが本作の地獄のルートです。
数日間同じルートを歩くだけの内容ではありますが途中から制服を着た若い女がついて回ります。
ですが結局のところ左へ進むことしかできないのでビビりながらも進めていくと開始から10分ほどでこの女は
私のこと見えてるんでしょ?
と、ボイス付きで話しかけてきます。
そこからずっと私のこと見えてるんでしょ?と至る所から現れ問いかけ続け主人公の精神をすり減らしてきます。
ですが最後の日であるつぐのひを迎え最後の最後でこの女はこう言います
ソコニモイタノカ
最後は主人公がこの女にやられて終わりかのように思えたのですが何もない空間でこの女だけがこちらを向いて
私のこと見えてるんでしょ?
と問いかけてきてます。
そこでスタッフロールが流れ今度こそ終わりかと思ったら
お前は昭和に引きずり込まれた
こうしてタイトル画面に戻ると文字は反転、2週目からはこの女が常にこちらを見ています。
1週目終盤のソコニモイタノカは我々プレイヤーの存在に気づいたということでしょう。
この昭和からの呼び声編ですが私的にはシリーズの中でもトップクラスに怖いと感じました。
女の声だけなぜかボイス付きですし文字の反転や時計の逆回りといった至る所に見られる”逆さま”も不気味です。
なぜか Steam版には実装されていないのでお見逃しなく〜
アンダーテール
最後はアンダーテール。
こちらはエンディング以外にもメタフィクション性が強めな作品ではありますが色々考えた結果
録画しながら一周してやはりアンダーテールの魅力を語る上で欠かせない要素は登場キャラや作り込みの細かさだと思ったので
メタフィクションがメインではないけどメタいエンディングがあるゲームの枠に無理やりねじ込ませていただきました。
(せっかく録画したから使いたいやん?)
アンダーテールにはN、P、Gルートの3つのルートがあり初回プレイ時に突入するのが今回紹介するN(ニュートラル)ルート。
地球にはニンゲンとモンスターの2つの種族が存在していて主人公のニンゲンはモンスターが住んでいる地下世界におちてしまい
家に帰るため地上を目指すとことになります。
そこで初めて出会うモンスターがフラウィ。
こいつはニンゲンである主人公に対して親切にしてくれるキャラに見えたのですが
腐れ外道でした。
おちて早々マズい状況になる主人公ですがトリエルという本当に優しいモンスターに助けられフラウィの極悪非道な攻撃からは生き延びることができます。
それからは地上を目指してあらゆるモンスターと出会いながら最終的に地下世界のリーダーであるアズゴアと対面します。
この段階では幸か不幸かアズゴアがニンゲンをあと一人殺し魂を手に入れることができればモンスター側が地上へ進出できる非常に重要な場面でした。
ドラゴンボールに例えるならばアズゴアがドラゴンボールを6コ持っていて主人公が1コ、勝者だけがドラゴンボールを揃え神龍を呼び出せる
みたいな状況です。
こうして始まるアズゴア戦、激闘の末、主人公がアズゴアの命を刈り取る寸前でアズゴアは
フラウィによって殺されます
横入りによってアズゴアが所持していた魂の力を吸収したフラウィはこの世界、アンダーテールというゲームにおいて神に近しい存在となり。
セーブデータを破壊してきます。
こうしておぞましい姿となったフラウィはセーブデータの破壊と創造、ロード機能を駆使して主人公を一方的に蹂躙し始めます。
今までの生活によっぽど不満を感じていたのか「キミを1かい殺したくらいで満足するかとおもった?」
と言いフラウィに殺される直前のデータをロードしては再び殺すという非情な攻撃を仕掛けイキリ散らかしてきます。
それからやっとの思いで助けを求めフラウィのHPを0にしますがやはり神の力を持っているのか復活し
セーブとロードで何度も主人公を殺してきます。
メタ演出もそうですが一方的な暴力によって多くのプレイヤーを震え上がらせたでしょう。
これまではほとんどが白黒だったアンダーテールの戦闘画面ですがこのフラウィだけはフルカラーというVIP待遇。
これは最近知ったんですがフラウィのこの姿は通称フォトショップフラウィでその名の通りアドビPhotoshop /フォトショップの素材で作成されています。
でもって画面上部の不気味な顔は製作者であるトビーフォックス氏を加工しまくった映像。
物語が始まり最初に出会うモンスターが実は製作者とフォトショップの融合体でラスボスという結構なインパクトも相まって強烈なメタエンドとなっています。
では今回はひとまずこの辺りにしておきましょう。
一応メタフィクション性がメインではないゲームのメタいエンディングなので最後にこれらのゲームの本来のメインのジャンルを確認させてもらうと
サイコロサイコ
犯罪係数が高めのヤンデレホラー
NEEDY GIRL OVERDOSE
地雷系配信者育成アドベンチャー
つぐのひ
短編ホラーゲーム
アンダーテール
アクション寄りのロールプレインングアドベンチャーゲーム
ただメタいだけでなくメタフィクションにホラーやオマージュが混ざっているからこそ、ここまで驚かされるのだと思います。
以上の4作品は今回紹介させていただいたエンディング以外にも面白いルートばかりなので是非とも興味を持っていただきたい。