おしりです。
今回はqureate(キュリエイト)よりSteam/Switchで好評配信中のお色気死に戻りアドベンチャー
センチメンタルデスループをクリアした感想を書いていきます。
美麗グラフィックの死に戻りアドベンチャー?
まず初めに本作のあらすじを説明すると大学生四人組は主人公乃愛(のあ)の誕生日を祝うために地雷系女子である音夢(ねむ)の家で誕生日パーティーを計画します。
しかしながら色々あって誕生日当日は音夢と乃愛二人だけとなってしまいます。
そして音夢から誕生日プレゼントを受け取る乃愛ですがそれは
厨二全開ノート!
明らかに女子大生がプレゼントとして送るデザインではなさそうですが乃愛は普通に喜び作中では普通の手帳扱いされるこれは重要アイテムだったりします。
でもって音夢は地雷系女子でありメンヘラヤンデレサイコレズなので自分の部屋にある乃愛の写真の話題になりいきなりヘラり始めてしまい
乃愛を刺殺してしまいます
開始7分ほどで主人公が逝ってしまい音夢のおぱんつを拝みながらこの世を去るのですがなぜか乃愛は音夢に刺される直前に”戻って”いました。
最初は混乱しますがこの後も何度か刺され乃愛はなんらの理由で自分が死をトリガーにタイムリープ
つまりは死に戻っていることを確信します。
しかし死に戻るということは何度戻っても音夢に刺されてしまい死の苦しみを味わい続けているということでもあります。
終わりの見えないこの地獄から抜け出すために乃愛があの手この手で音夢を攻略することが本作センチメンタルデスループの目的です。
ということで半分は美麗グラフィックによるADV形式で話が進みもう半分は割と古臭い上から見上げるタイプのクォータービュー形式
この画面でダンジョンのようになっている音夢の家を探索しアイテムを手に入れて謎解きを繰り返し物語を進めていく昔ながらのゲーム性です。
そのADVパートと探索パートを交互に操作して物語を進めるのですがジャンルは死に戻りなので乃愛は何度も命を落としてしまうのです。
登場人物は冒頭の大学生四人組のみで乃愛と音夢以外にも明音と涼楓も登場します。
ループごとに誰かが死んで次のループに進むループものの定番のような流れになるのですが本作が気合を入れている部分はその死に際でしょう。
女の子4人の立ち絵が美麗で可愛らしいことは見ての通りですが死に際のCGはライブ2Dのようにしっかり動いてます。
それとそういう縛りでもあるかのようにパンチラパンモロ9割ブラチラ1割くらいでお色気要素を詰め込んでます。
公式サイトやPVの段階で女の子がおぱんつ丸出しで死んでたので発売前から周知の事実ではありましたがね。
ここは同メーカーの廃深シリーズと同じくといった感じです。
ストーリーはともかくツッコミどころ満載
ストーリーやゲームとしての基本的な部分はそんな感じです。
しかしながらゲーム性はかなりツッコミどころが多いです。
一番最初に「オイオイオイ!」と叫びたくなったのが罠。
乃愛は襲ってくる音夢の包丁攻撃に対抗するためロープという罠を用意しハメるのですが…
床に置いただけ!?
幅はまあまあ大きめのテーブルが横にあるのでそれと同じくらいであることがわかります。
そんなでかいロープをただ置いただけ!果たしてこれは罠を設置したと言えるのだろうか?
しかし音夢は待ってくれないので乃愛を殺しにかかります。
どこからどうみても音夢の視界に罠(笑)は入ってるはずですが…
なんかひっかかったわ
引っかかった時の音夢のセリフ「罠っ!?」
まるで今気付いたかのような反応やめろも!はや八百長としか思えません。
クォータービューの探索要素を取り入れないもしくはADVパートは普通のADVのように画面を切り替えればこんな間抜けな絵にならず違和感がないはずなのでこれらはADVに謎解き探索要素を融合させた弊害と言えるでしょう。
これ以外にも本作最大の魅力とも言えるパンチラCGですが場合によってはそんなスカートのめくれ方はありえんやろ!
とツッコミを入れたくなるようなパンモロシーンになってたりなぜか音夢の家なのに床がいきなり開いてその下に落とされるスーパーマリオ64のピーチ城みたいなギミックまで用意されてます。
実は私は元々このゲームに緊張感を求めてなかったのでその馬鹿さを楽しめましたがクリア後にストーリーだけを思い返してみるとまあまあ緊張感ある内容だったと思います。
ですがそのストーリーと一緒にあのCGや音夢ん家のギミックやガバガバトラップも一緒に思い出した場合の感想は
「なんやこのゲーム?」
クソゲーの片鱗を魅せてる?
ということでこ色んな意味で面白いこのゲームの短所を上げていきましょう。
先ほどのツッコミどころ多すぎ問題は緊張感を削ぐものでしたが公式がお色気要素を全面に押し出しているので私はマイナス要素とは思ってません。
ですがそれとは別でゲームとして気になる要素は多かったのでそれらを挙げていきましょう。
短所①サブシナリオの出現条件がわからない
メインストーリーと同時進行で章ごとにサブシナリオが用意されています。
といってもその時に同行している女の子と昔話をするだけなので本当にちょっとした要素です。
しかし真エンド到達にはこのサブシナリオをコンプリートすることが条件なのでできればとりこぼすことなく進めたいところです。
サブシナリオ出現の条件は部屋の中のものを調べること。
ですが一通り調べてもサブシナリオが発生しなかったり何かを調べることで作中の時間が進行するようで探索中に音夢が襲撃してきます。
つまり!
サブシナリオは真エンド到達の条件なのにランダム発生っぽくてしかもゆっくり調べることもできないというストレスマッハ要因なのです!
攻略サイトを見ながら進めてたのでサブシナリオが発生する状況で調べまくっていたんですがそれでも全然発生しないので結局条件はいまだにわかりません。
短所②意味のないアイテムが多すぎる
数十年前のゼルダのようにアイテムを手に入れて新しい部屋の扉を開き探索
これを繰り返すのですが鍵や攻略に必要なアイテム以外にも電池や写真立てといった様々なアイテムが用意されてます。
このアイテムは合成することで新しいアイテムを入手できるのですが
全部いらねぇんだよ!
もしかしたら合成で音夢襲撃の際に使える便利アイテムが手に入ったりするのかもしれませんがストーリー攻略は1回も合成する必要がありません。
これもツッコミどころではあるんですが昔乃愛の私物を音夢が盗んでてそれを指摘したみたいな昔話をされるくせに乃愛は家の中のものをめっちゃ盗むわけです。
乃愛はなんとも言えない顔をしてました。
そうやって手に入れた電池や洗剤を合成して便利アイテムを作ろうとしてみたんですが何も作れずそれっきりでそのまま合成を使わずクリアできました。
アイテムを手に入れて探索まではまあわかる
でもそのアイテムを合成するというシステムはテンポ悪くなるし元々高い攻略難易度を上げるだけで死んでる要素なので絶対にこれは無い方がマシだったと断言できます。
しかも合成前の素材アイテムも8割出番なく乃愛がやられて持ち越せず次のループへ逝ってしまいます。
短所③ヒントが少なく攻略情報の有無でプレイ時間が段違い
やられるたびに乃愛が音夢の部屋に入ってすぐの最初の地点へ戻るのですがヒントが少なすぎて次に何をすればいいのかがまったくわかりません。
これはSteamのレビュー欄にも多く書き込まれていたのたぶん私だけではないはずです。
もうひとつはパスワード解除の謎解き要素がいくつかあるのですがダイヤル式の金庫はYouTubeの動画を見ながら慎重にやらないと解除できないレベルでした。
総評
なんだかまた辛口レビューのようになってしまいましたが総合的にみると普通に楽しめたんですよね。
というのも元々公式がパンツ丸見せで女の子が死んでるシーンを積極的にみせまくってたからプレイ前からそういうお色気ゲームなんだろうなと想像できて実際想像通りの内容でした。
ストーリー面はそれほど評価されてませんがコンパクトではあるものの最初から最後まで投げっぱなしにしている設定もありませんでしたし決して悪くはなかったと思います。
なので乃愛の死に戻り関連の謎や音夢が急にヘラった理由もきっちり明かされます。
特に序盤の死に戻りを確信するまでの一連の流れは普通に面白かったです。
罠やピーチ城のようなギミックもギャグとしか思えず一周回って笑いました。
たぶんバカゲーのような楽しみ方でここは賛否が分かれるんでしょうけどツッコミどころの多さも私は好きでしたね。
ちゃんとパンチラシーンが一番「そうはならんやろ!」と思わせてくれたのも良かったです。
通常の画面では普通の格好なのにCGになった瞬間いきなりめっちゃめくれてたりワカメちゃんみたいに常に見えるぐらいスカートが短くなってたりあの世界の物理法則はおかしいんじゃないかと思えるレベルでした。
そのせいで死んでるのに無理やりすぎるパンチラCGに緊張よりも笑いが勝ってしまうと言う現象が私の中で起こりました。
ゲーム性については合成を始めわかりにくかったりテンポが悪くなったりでもう探索パート全部無くして一本道のADVで良かったんじゃね?
と思いましたが実はこのゲーム
3時間かからずクリアできたんですよね
おそらくテキストを読み進めるだけでのADVに特化したら値段不相応のボリュームになるのでそこを考慮したんだと思います。
なので2500円くらいの値段なのにマジで1時間で終わる女の子が可愛いだけのコンパクトな死に戻りADVになるのだけは避けたんでしょうね
最後にグラフィックについてですがこれは非常に良かったですね。
CGのライブ2Dはお色気シーンにばかり目が行きがちですが音夢が自分を刺すシーンや乃愛が落ちていくシーンなどは迫力がライブ2Dでなければ表現できなかったと思います。
同じくライブ2Dのような技術を駆使したサイコレズメンヘラゲームには「素敵な彼女の作り方」がありますがあちらよりも登場人物や話の内容では本作に軍配が上がりますね。
Steamの評価が賛否両論でそれに納得するくらいツッコミどころが多い尖ったゲームでしたが長所と短所がものすごく多くクソゲーの片鱗を見せているところは逆に楽しめました。
短所と長所が多すぎてゲーム性が丸ごと邪魔になっている点はザンキゼロに似てるタイプだとも思います。
私はこういうゲームは「この女やべぇな情緒不安定すぎだろハッハッ!」みたいな楽しみ方をする変態なのであまり参考にならないと思いますがなんとなく言いたいことや特徴は伝わったと思います。
では今回はこれにて終わりありがとうございました!