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デスゲームノベルの金字塔amphibian/あんひびあん様が手がけたノベルゲーム4選!




おしりです!

皆様はamphibian/あんひびあん様という方をご存知でしょうか?

 

ケムコノベルADV史上最高傑作といわれたあの「レイジングループ」を代表作にもつシナリオライターでサスペンスやデスゲームもので高い評価を得ています。

amphibian様がメインで書いたシナリオは鈍色のバタフライ、トガビトノセンリツ、デスマッチラブコメ、レイジングループが有名ですがFGOの限定イベント「虚数大海戦イマジナリ・スクランブル ~ノーチラス浮上せよ~」や「最悪なる災厄人間に捧ぐ」の監修、さらには「こっくりマジョ裁判」というWEB漫画の原作など、幅広く活躍されています。

ぼくが初めて触れたamphibian様の作品はレイジングループでその面白さには度肝を抜かれました。

それからamphibian様がシナリオを担当されている鈍色のバタフライ、トガビトノセンリツ、デスマッチラブコメも先日クリアしたところで初めてぼくはゲームではなくシナリオライターの人に興味を持ちました。

 

ということで今回はamphibian様がシナリオを担当したケムコノベルADV4作品を簡潔に紹介、レビューしていきます!

鈍色のバタフライ

初めに紹介するのは鈍色のバタフライですね。

こちらは携帯電話(といってもガラケー)で発売されたノベルゲームで今現在はスマホへ移植され611円で販売中、IOS、Android両方対応しています。

12年前のゲームなだけあって絵柄やUIに古臭さは感じますがやってるうちに慣れます。(たぶん、、)

全体の印象としてはデスゲームもののテンプレで病院のような閉鎖空間に集められた9人の男女が「バタフライゲーム」という

人狼ゲームを元ネタとしたコミュニケーションゲームを強要させられるという内容です。

 

このバタフライゲームにおいて敗北する事は死を意味します。

 

そこらへんのデスゲームものと比べて変わった点はゲームの参加者が見ず知らずの他人ではなく普段から仲の良い9人組であるというところです。

なので各参加者に与えられた役割+普段の性格や態度も加味した上で首謀者(人狼ゲームでいう人狼)を予測し議論や命懸けのハッタリ、行動を起こすところが魅力です。

 

主人公は共有者という役割を与えられ首謀者を探すのですがゲーム中に起こる予想外の出来事は先が読めず進めていて飽きません。

 

バタフライゲーム終了後はゲームの運営とのやりとりもあり3時間前後で終わる内容でありながらも綺麗に終わります。

デスゲームもので難しい最後のオチまでしっかり描いているのでおすすめ度は高いです。

トガビトノセンリツ

お次はトガビトノセンリツ。

スマホアプリとして配信中で価格は611円、内容は男女10人が拉致監禁され閉鎖空間にてプリズナーゲームという敗北=死のデスゲームを強要させられるという鈍色のバタフライと非常に類似点の多いゲームです。

プリズナーゲームとは参加者を看守と囚人に分けたコミュニケーションゲームで囚人側にだけ役割が与えられます。

その役割の中で最も重要なのが殺人鬼という役割でこのゲームは殺人鬼を中心に進行します。

 

1殺人鬼は毎晩看守の中から1人を殺害できる

2看守は1日に1人、囚人を満場一致の場合に釈放もしくは処刑できる

3釈放した囚人が殺人鬼でなければ釈放された囚人の勝利、殺人鬼だった場合は殺人鬼の勝利でその他全員の敗北

4殺人鬼が(処刑やルール違反で)敗北すれば殺人鬼のみの敗北でその他全員の勝利

 

特に重要なルールはこんな感じ。

(細かいルールは省きます)

 

大きな相違点を挙げるとするのならば鈍色のバタフライがデスゲームの”ゲーム性”を重視していたのに対してこちら、トガビトノセンリツはデスゲームの中で揺れ動く登場人物の感情の変化に重点を置いているところです。

プリズナーゲームが面白くないのかと言われればそういうわけではないですが参加者は自分の役割を他人に明かすことができない、殺人者は殺害する相手を選べないといったルールなので参加者の行動には大きな制限が設けられていて肝心の殺人鬼もかなり早い段階で判明します。

 

なのでそういった状況の中敗北が死を意味するプリズナーゲームの中で参加者がどんなことを考え、どのように行動するのかが見どころです。

 

それと2周することが前提のシナリオ構成という変わった要素があります。

前作や次回作でも暴露モードや隠しモードといった2周目から解放されるモードがあります。

こちらは主人公以外のキャラの心の声が聞こえるようになるモードで他作品では物語の全貌を知るのに必須ではなかったのに対し、本作では読破必須の内容となっています。

 

ゲーム内で起きた主人公がいない時の出来事だけでなくちゃんとしたエンディングも隠しモードをONにすることでしか見れないのである意味1周目はバッドエンド確定なのです。

デスマッチラブコメ

 

では後半戦、3つ目に紹介するのはデスマッチラブコメ!

 

こちらもスマホアプリで配信中ですがスマホ版がリメイク前の「D.M.L.C. -デスマッチラブコメ-」(610円)でCS機版がリメイク作品である「デスマッチラブコメ!」となっています。

 

リメイクにあたってイラストのリデザイン・追加が施されていてキャラデザは同じ絵師なのに全然違います。

 

これがリメイク前

これがリメイク版

ぼくは一応リメイク版のデスマッチラブコメ!をプレイしましたがキャラデザに余程の抵抗がなければリメイク前のスマホ版でも良いかもしれません。

一応リメイク前はシナリオチャートが見づらいのが難点(聞いた話)ではありますが逆にリメイク版だからといってCVが実装されたり立ち絵が極端に増えているわけでもないのでタッチ機能に対応しているか、追加シナリオの有無などで検討すればよろしいかとおもいます。

肝心の内容ですが本作も常に死と隣り合わせのノベルゲームで間違った選択肢を選んでしまうとすぐ死にます。

 

ですが先ほどの2作品とは全く違う内容でタイトルにも書いてある通りラブコメです。

 

本編が始まると主人公は学校でも超可愛い2人の女の子二人に告白されそれが原因で身体が爆発するという急で謎で衝撃の展開です。

その後すぐに判明するのですが爆発は幻で実際には爆発していませんでした。

それに加えてピンクの謎の生き物まで現れます。

 

この事件の現場にいた同級生が出した結論、それは「告白されたら爆死する呪い」にかけられているということ。

こうして呪いを解く為に主人公とその仲間達によるラブコメが始まるのです。

 

何を言っているのかわからないとは思いますが本当にこんな感じのプロローグです。

 

度々出てくる選択肢で不正解を選んでしまうとすぐ爆発して死にます。

基本的にはラブコメらしさ全開の雰囲気ですがちょっとしたことで身体が爆発して死んでしまうので段々シリアスな雰囲気になっていきます。

呪いを題材としているだけあって後半になるにつれ怪奇現象、超常現象、伝奇といった和風ホラーな要素が増えてきます。

序盤のラブコメ展開で実は多くの伏線を張っていたり他作品と比べてラブコメらしく複数の女の子とのエンディングが用意されていたりと今回紹介する4作品の中で1番万人受けしそうな内容です。

 

レイジングループ

最後に紹介するのは言わずと知れた名作「レイジングループ」。

前述した3作品の集大成と言っても過言ではないくらいに練り込まれたシナリオ構成、設定で多くの人を魅了しました。

主人公の陽明(はるあき)はバイクで旅行していたところ崖から転落してしまいバイクは故障、藤良村という変わった風習の保つ山間の集落へ迷い込みます。

藤良村では村人の助けもありバイクの修理が終わるまでしばらく滞在させてもらうことになりました。

藤良村の霧が濃くなる夜、陽明は村で出会った千枝実という女の子からトイレで一晩、物音を立てずに夜を明かすように強く言いつけられます。

ですが陽明はトイレから出てしまい「ニンゲンの体を保つオオカミ」つまりは”人狼”と遭遇し殺されてしまいます。

 

ここからがレイジングループの面白いところで主人公は死ぬとバイク旅行の途中である5月11日に戻ります。

死によって過去へ戻る能力「死に戻り」を持つ主人公はその能力を使い何度も死んでやり直すことで藤良村の謎を解き明かすことになります。

その過程で重要なイベント「黄泉忌みの宴」という話し合いによって毎晩宴の参加者を一人くくる(殺す)儀式に参加することになります。

これが本作の心臓ともいえる部分でその内容は人狼ゲームそのものです。

(人狼のルールはもう説明不要ですよね?)

自分以外の誰が何の役割を持っているかはわからず命をかけて話し合いをするのですが宴では日頃冷静な人物が熱く物事を語るようになったりと各人物がすべてを疑いながら生き残る道を模索します。

 

主人公は部外者なので他の人と比べて不利になることも多いのですが持ち前の頭の良さと死に戻りの能力で宴を攻略していく所は見事です。

 

少しネタバレになりますが作中では3度「黄泉忌みの宴」を乗り越えます。

この3回の宴では他の作品には無かった主人公が人狼として宴に参加する回もあります。

人狼ノベルと死に戻りを融合させたシナリオは読み進める手が止まらなくなるほどに面白いです。

 

以上がamphibian/あんひびあん様がシナリオを手がけたノベルゲームでした!

 

まとめるとこんな感じです。

 

鈍色のバタフライ

人狼ゲームを元にしたテンプレのデスゲームだがシンプルに面白い

トガビトノセンリツ

デスゲームものではあるが恋愛要素や各登場人物の感情の変化が細かく描かれている。

デスマッチラブコメ

最初から最後までラブコメ要素が強いが段々オカルトチックになっていく。

序盤に貼られていた伏線の回収やふざけたエンディングも特徴的

レイジングループ

人狼ノベルというジャンルにおいては最高傑作。

ボリュームも多く死に戻りという設定をシナリオ、ゲーム性共に活かしている名作。

 

一応全部スマホでプレイできるので興味がある人はストアへGO!

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