おしりです。
今回はどこからどうみても最強すぎる設定なのに作中での扱いが残念すぎたボスを紹介しましょう
真•女神転生 メタトロン
まずは女神転生シリーズより大天使メタトロン。
ユダヤ教においては神に最も近い存在、メガテンシリーズでは終盤に現れ主人公に専用スキル「シナイの神火」でこちらのパーティを焼き尽くしてくるボスです。
そんな元ネタもメガテンでの扱いもなんかすごそうな大天使様ですがここ最近の女神転生シリーズでの実力と扱いが残念すぎると私の中で話題になったので直近のナンバリング3作品の残念ポイントを紹介していきましょう。
メガテン3ノクターンマニアクス
東京が丸くなり主人公が人修羅になり神をヤりにいくRPG女神転生3。
メタトロンが登場するのは完全版である真•女神転生3ノクターンマニアクス/真•女神転生3ノクターンマニアクスクロニクルエディション
追加ダンジョンアマラ深界の最下層にてボスとして登場する大天使様。
先に言ってしまうと3のメタトロンは普通に強いです。
その肩書き通り氷結以外の全ての属性に耐性を持ち最強のデバフスキル ランダマイザや万能属性のメギドラオンなど攻守共に追加ダンジョンのボスに恥じない性能です。
ですが3のこれまでのボス、序盤の詰みポイント、マタドールや同じアマラ深界のベルゼブブと比べるとそこまで理不尽さを感じない性能でここまで辿り着けたプレイヤーなら氷結が有効であることと仲魔とアイテムの準備をすれば負ける回数はせいぜい一回でしょう。
私は何も考えずに挑戦しましたが意外と初見撃破できました。
しかもこの段階では相手の物理耐性を無視できる貫通ギリメカラを入手して脳筋パーティにすることが可能なので最強ボスであるルシファー戦のためにある程度準備していれば難なく倒せる相手です。
問題はこの後の2作品
メガテン5
5ではルート分岐前、つまりはラスボス戦の直前にてボスとして立ちはだかります。
ラスボス手前のボスといえばFF10ならシーモア ペルソナ4ならそりゃ決まりだよおじさんなど、大体どのRPGでも結構アツイ展開が用意されていたりします。
ですがメガテン5のメタトロン戦は拍子抜けの一言。
というのも女神転生シリーズのボスは全体攻撃を使い始める序盤のやつらや例外的に異常に強い奴が数体と3のトランペッターのように特殊な戦い方を強要してくるやつがやばいだけで中盤〜ラスボスまでは優秀な仲魔がドンドン増えていくので楽に勝てることが多いです。
ラスボス手前ともなると専用スキルが意味不明なくらい強いぶっ壊れ悪魔もちらほらスタメンに加わり道中手に入るアイテムでさらにもう1段階強くできてしまいます。
となると相手も1ターンに六回行動、全属性に耐性、こちらの行動回数を減らす
といったよほどのことをしてこないかぎりワンキルされるなんてことはまずありえません。(難易度による)
そんな終盤で対峙するメタトロンの性能ですがこれまでのボスと比べてちょっと耐性が多く万能属性の専用スキル「シナイの神火」を使ってくることが特徴。
3以降のメガテンは相手の弱点をつくことでこちらの行動回数が増え
逆に弱点を突かれると相手の行動回数が増えるプレスターンバトルが採用されています。
なのでこちらが弱点を突かれるということはそのまま連続攻撃からのワンキルに直結するんですがメタトロンのシナイの神火は万能属性でありこの万能属性は
弱点を突くことができないんですよ
メガテンやペルソナシリーズ経験者ならご存じだと思いますが万能属性は相手の耐性を無視できる代わりに弱点をつくこともできないことが特徴です。
これは裏を返せば弱点をつかれワンキルされる危険性が低いのでシンプルな力比べになりやすいということです。
前述した通りこの段階では主人公パーティがかなり洗練されているので力比べで負けるなんてことはありえません
なので適当に回復しながら殴れば勝てます。
実際、私はヨシツネで跳んでマーラ様で突いてたら3ターンくらいで終わりました。
5の場合相性を貫通する手段(スキル)が多いのも耐性が多いメタトロンにとって向かい風ですね。
大天使のメンツは丸潰れです。
メガテン4f
3DS史上最高傑作といっても過言ではないくらいに完成されたRPG 真•女神転生4FINAL
こちらでもラストダンジョンの最新部にボスとして登場
電撃属性が弱点でそれ以外が全て耐性という弱点を知るまでは地味に苦戦する相手です
ですがこの後のラスボスとサタンがヤバすぎるのか普通に戦えば勝てる相手です。
唯一衝撃だったのはメタトロン撃破後にすぐ大量のメタトロンが現れることですね
ドラゴンボール映画のメタルクウラ大量発生のような状況になるのでビビり散らかしましたがそれでも基本的な性能は変わらないので案外普通に倒せます
本編での出番はこれくらいで弱くもなく強くもなくといったところ
しかし
4Fのメタトロンはここからがひどい!
女神転生やペルソナシリーズでは全書によってお金と引き換えに一度生み出した悪魔を呼び出すことができます。
これによって自分だけの最強悪魔を合体することがシリーズの醍醐味でもあるのですが強い悪魔ほど必要なお金が高くなります。
そこで金策として使われるのがメタトロンカツアゲ
女神転生4Fでは交渉によって悪魔からお金を巻き上げることが可能です。
これを利用してラスダン最新部に雑魚敵として現れるようになったメタトロン相手に交渉という名のカツアゲをすることで大量のお金を稼ぐことが可能になっています
この段階では前作主人公が同行しているのでうまいことやれば主人公ナナシと前作主人公フリンの二人掛かりのカツアゲで大富豪を目指せます
メタトロンからしたら髪型がチンピラ風の主人公と神殺しの剣を使いこなす前作主人公にカツアゲされるのでたまったもんじゃありません。
しかもしれっと雑魚敵に格下げされてます
満足いくまで巻き上げたらダブル主人公による合体技メシアバーストで吹き飛ばされます
メガテン4Fのラスボスは前作、次回作と比べてかなり強く設定されている(というか対策必須)のでこの「神に最も近い存在を冒涜しまくった行為」で荒稼ぎした人も多いのではないでしょうか?
私はこの方法で稼ぎまくったせいでメタトロンといえば貯金箱みたいなそういう残念なイメージしかありません。
ポケモン アクジキング
ポケモンサンムーンシリーズを代表するモンスターと言っても過言ではないウルトラビースト(以下UB)
このUBはどこか別の次元にいる存在で種族値が素数、別名が用意されている、公式からUMA的な扱いをされることが特徴です
本編ではリーリエのお母様を闇堕ちさせたりアローラ地方に襲来した際に守り神的な存在であるカプ軍団とバチバチにヤりあうなど大災害のような存在として描かれています。
そんな異質でやべえヤツ扱いされているUB軍団は無印サンムーンの場合UB捕獲作戦にて各地でエンカウント
ウルトラサンムーンの場合は別次元の世界へ渡りそれぞれ設定が練り込まれてそうな世界でちょっとしたイベントをこなし捕獲できます。
(簡単にいうと映画ドラえもんみたいなものです。)
そんなUB軍団の中で設定だけ盛られがちなモンスターが今回紹介するアクジキング。
このアクジキングの主な活躍は
10年前に現れ公務員的なおっさんが対応するも少女を食い殺す
本編で他のUBと共にアローラ地方へ襲来し守り神的なポケモンとバチバチにヤりあう
殿堂入り後の捕獲作戦で大トリを務める
ウルトラサンムーンにて辿り着くことが一番困難な世界で主人公を待ち構えている
無印とウルトラサンムーンごちゃ混ぜですがこんな感じです。
もうこれだけで今までのポケモンとは一線を画す恐ろしさですね。
UBは基本的にめちゃくちゃステータスが高くポケモンバトルでの性能も一戦級で明確な弱点はあれど基本的に大活躍してくれます。
実際私はウツロイドを使い当時通信対戦で暴れ回っていたリザードンをボッコボコにしていました。
が、
アクジキングだけは弱かった!
というのもアクジキングのステータスは他のUB同様にかなり高くされてますがHPに全振りしてる関係で攻撃や素早さがなんとも言えない数値となっています。
それに加えて耐久力がHPだけでなく防御と特防に依存するポケモン対戦の都合上HPだけが高く特防と防御が普通くらいのアクジキングは数字ほど硬くはないという残念すぎる性能です。
近年こういう微妙なフィジカルのポケモンはぶっ壊れ特性や技で活躍できるやつらも少数いますが技はそのへんのやつらでもおぼえるようなものばかりです。
ウルトラビースト共通の特性ビーストブーストは強力で相手を倒すことで能力を1段階上げるというもの。
他のUBにこれを発動されればかなりの脅威になるものの当時環境に蔓延っていたぶっ壊れフェアリータイプのせいで
発動条件の「相手を倒す」ということがめちゃくちゃ困難です。
お膳立てしまくってもフェアリータイプに交代されれば
こちらのドラゴンタイプは無効、悪タイプは半減
逆にフェアリータイプの技を受ければ4倍弱点となるので当時の対戦環境はアクジキングにとって逆風が拭き荒れていました。
悪ドラゴンというタイプも珍しいだけでBWを代表するサザンドラと同じなので
同じ複合タイプであることからサザンドラのほとんど劣化になってしまっています。
無印サンムーンでは同じくフェアリー4倍に苦しめられるジャラランガというポケモンがいましたがこいつは完全版のウルトラサンムーンにてぶっ壊れ技を習得し一気に強ポケとなりました
これはアクジキングも超強化される流れなのでは?
と期待させられましたがちょっと覚える技が増えただけで
劣化サザンドラの汚名は返上できませんでした
私は逆にそういう不遇ポケモン使いたい主義なので是非ともアクジキングを使ってやろうと思ったんですが
なんかわざわざアクジキングを捕まえるのめんどいな〜
昔から育成してる愛着あるポケモンでもないしな〜と思い結局一回も使いませんでした
性能の割に捕獲と育成が面倒なところも悪こいつの使用率の低さに拍車をかけていたのかもしれません、
無印ドラクエ8 ラプソーン
ドラゴンクエスト8のラスボス ラプソーン
こいつの作中での役割は
魔王です
つまりはラスボスであり説明不要の世界征服を目論む邪悪な存在です。
その昔七賢者によって魂を杖に肉体を女神像に封印された強大な力を持つ魔物で作中では封印から解き放たれとんでもないデカさになり主人公御一行と最終決戦を迎えます
その封印が解けるまでの間に自身の魂を封印している杖を手にしたドルマゲス ゼシカ 犬を洗脳し暴れ回りました
主人公の目の前で洗脳された犬によって賢者がやられたり
犬の餌関連の胸糞イベントなどをみせられたり
5のミルドラースみたいなあんま悪行が描かれていない魔王と比べると圧倒的なワルです
それに加えて封印されてる状態でここまでやれるとなると完全体がどれほどのものか想像もつきません
そんなラプソーン様にビビりながらもしっかり準備を整えて挑むわけですがその強さは
想像以上に想像以下だった
というのもこのラプソーン戦はこれまでのドラゴンクエストと違いラストダンジョンを抜けた先で待ち構えているボスではなく最終章にて上空に現れるボスなのです。
その引きこもらない系の陽キャ魔王である特性を生かしてラスボス前は
「ラプソーンに挑む準備ができたら声をかけてください」という状況になります
なのでダンジョンで疲弊することなどなく100%の状態で挑むことができるんです。
それに加えてこのおっさんフォルムを倒すとあっさりエンディングを迎えます。
過去作のラスボスは人型から魔物型に段階を刻み変身していくのが恒例となっていますがこいつの場合はこれが最終形態です。
なのでラプソーンにとどめを刺した時に
「これが第一形態の実力か・・手強いな」と思っていると
なんかそのままエンディングを迎えるので拍子抜けします。
というかこの最終形態になる前の状態(通称プチソーン)と戦った後になんやかんやあっておっさん形態とのラストバトルになります。
しかもドラクエ8にはチーム呼びというMP消費10で数ターンモンスター3体に戦わせるノーリスクのぶっ壊れ技を一回の戦闘で二回まで使えたり
ふしぎなタンバリンやチーズといったぶっ壊れアイテムも多数存在するので攻略を見ながら進めてきたプレイヤーにとっては難易度がさらに低くなります。
そんな感じに作中での活躍の割に戦闘能力が微妙すぎたデブのおっさんですがドラゴンクエストモンスターズジョーカーにも登場
こちらではやはり魔王なだけあって何十回もの配合の末生み出せる激レアモンスターなのですがラスボス形態とその前の形態(プチソーン)の2種類があります。
まずプチソーンを生み出しそこからもう一回配合することであのお腹だるんだるんおじさん形態になるわけですが
このプチソーン形態が魔法特化型でそこそこ強いんですよね
なのでこっちでも「完全体になったらやばいんだろうなぁ」と思っておっさん形態にするとまたもや
想像以上に想像以下だった
大きな残念ポイントは2つ
プチソーンが魔法型だったのに対してこちらは物理型、それでいて攻撃力が他モンスターと比べてちょっと高めに設定されているくらいの
「弱くはないけど魔王にしては・・」というステータス
このレベルの入手難易度でAI二回行動をもっていないのは論外です。
ラプソーンより数倍楽に入手できるミルドラースより優れている要素がほぼありません
それでも使ってみると
本編でのあの大きさが嘘だったかのようなサイズ感…
でかいことだけが唯一の誇れる部分だったのにそれすらも無くしてしまい小さいのにデブいおっさんになってしまいました。
そんなラプソーンですがジョーカーの続編ではメガボディギガボディといった一体で枠を多く取る代わりに強くなる特性や
リメイクと言っても過言ではないくらいに追加要素が多い3DS版の上方修正により徐々に魔王の威厳を取り戻しています。
めちゃ私の感想ですがコイツやメガテン4のハゲルシファー閣下は初見はともかく見慣れると段々好きになってくるキャラデザなので忘れた頃に登場して欲しいものです。